現在シリーズ3作目を執筆中ですが、自分にこんな日がくるとは夢にも思っていませんでした。4年ほど前は、毎週ちょこちょこと自前の教材をつくっては授業で使って、生徒さんの反応を見て作り直すという感じで、教材を手作りすることを楽しんでいただけだったのですが、そのうちのひとつをとても気に入ってくれた生徒さんにそそのかされ、「軽いノリ」で出版社に送ってみようかという気になったのです。
電話したり、訪問したりすることはかなり勇気が要りますが、今はネットの時代。データを送るための余分なコストはゼロ、ネットの恥は掻き捨て(?)、失うものは何もなし、とばかり、自分のお気に入りのTOEIC本の出版社をリストアップし、「ようし、アイウエオ順にかたっぱしから送ってみよう!
e-mail アドレス? わからんけど、HPに載っている問い合わせ先でも届くはず。どうせダメもと。いってみよう!」という大胆不敵さで、簡単な自己紹介と、正式な企画書とは程遠い、本の概要とサンプルページをアルクさんに送ってみたのです。
返事すら来ないだろうと思っていたのに、すぐに丁寧なお返事と、本当に時間をさいて内容を検討して下さったことがわかる、こまかいコメントをいただいた時には心底驚き、感激しました。その後、本シリーズの担当編集者となるSさんとの面談を経て、しばらくしてから執筆依頼のメールをいただいた時にはもっとびっくりしました。
しかし、それからが大変でした。あんなに薄い本なので、5日間ぐらいで書いたと思われているかもしれませんが、自分が伝えたいことを参考書として正確かつ、まとまった形にするには、大変なエネルギーと時間、そして大勢の方の助けが必要でした。特にSさんのガイダンスなしではとても、今の「出るとこ」にはたどりつけなかったでしょう。
自分が制作に深く関わって初めて、本の1ページ1ページには筆者、編集者、デザイナー、校正者、営業、その他の協力者の深い思いが込められていることを知りました。このようなチャンスに恵まれた自分はとても幸運だったと思います。そして、アルクさんが「ア」で始まる会社で本当によかったと感謝しています。
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