編集部 presents EJインタビュー この一言に参りました

面白くてためになるインタビューを毎月ご紹介すべく、日夜奔走しているEJ編集部員。そんな彼らが、過去のEJで取り上げたインタビューの中から「すごい! 感動した!」「なるほど、目からウロコ」「そんなこと言っていいの!?」という発言を、気ままに選んで語ります。

2011年4月号からは音声付きでご紹介しています!

2012年5月号

English Journal

2012年5月号 EJのラインアップ

EJ Interview Vol. 1 クリス・マーティン(「コールドプレイ」ヴォーカル)
EJ Interview Vol. 2 マイケル・ウッドフォード(オリンパス元社長)
EJ Interview Vol. 3 ドナルド・キーン(日本文学研究家)

編集長(な)が選んだのは…

1クリス・マーティンのこの一言

"It's important to still be a fan of things, I think. That's what keeps everything fresh and exciting."

(何かのファンであり続けることは大事だと思うんです。そうすることこそが、あらゆるものを新鮮かつ刺激的に保つんです)

編集長(な)かつてプロのオーケストラ団員から聞いた話しですが、皆が皆、クラシック音楽が大好きでオケマンになったというわけではなく、中には、「演奏するのは仕事。特に他人の演奏を聞きたいとは思わない」という方もいるのだそう。それを聞いたとき、がーん…と夢打ち砕かれた気分になりましたが。自分がどんなに有名になり、成功を収めても、他のアーティストのアルバムを毎朝聞く、というクリス・マーティンはきっと、根っからの音楽愛好家なのでしょうね。

2ドナルド・キーンのこの一言

"Foreigners are not allowed to kaeru. They must modoru. And I didn't like that."

(外国人は[日本に]「帰る」ことを許されません。外国人は[日本に]「戻る」でなくてはならない。私はそれが好きではありませんでした)

編集長(な)「帰る」と「戻る」にそんな微妙な使い分けがあったかな…とキーン氏のインタビューを聞いたときに思ったのですが、たしかに私も、実家に移動するときには、「帰る」と言うけれど、実家からこちらに移動するときには、「戻る」と、自然と使い分けていました。東京に家があるにも関わらず、そして、すでに人生の半分以上を東京で過ごしているにも関わらず、「東京に帰る」という言葉が出てこない。「帰る」というのは、自分が本能的にそこに所属していると感じる場所に再び身を置くことであり、「戻る」とは、物理的に、前いた場所に移動する、ということなんだろうか…そう思うと、少しばかり心がざわめきました。外国人であるキーンさんにとっては、ざわめきどころではなく、なぜ自分は「帰れ」ないんだ、と、感情の大波がうねっていたのかもしれません。




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