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フレンドシップ・アクチュアリー
秘書に恋する英国首相、花嫁に思いを寄せる夫の親友、言葉が通じないのに恋に落ちるボルトガル人女性とイギリス人作家、夫に浮気の危機を感じる妻、同僚に告白できずにいるOL、ベッドシーンを演じるうちに恋心が芽生える俳優、恋に悩む息子を励ます継父……と、恋愛にまつわるストーリーが目立つ本作。ですが、ここでは友達同士の愛、つまり友情を感じるセリフを追っていきましょう。
1)
<字幕>
マジで?
ビックリは なし
昨夜は荒れた
ランチキ騒ぎ ※タテ
ケバい売春婦まで ※タテ
やり過ぎ ※タテ
何と女装の/オカマだった ※タテ
すまない ※タテ |
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Peter: No surprises?
Mark: No surprises.
P: Not like the stag night?
M: Unlike the stag night.
P: Do you admit the Brazilian
prostitutes were a mistake?
M: I do.
P: And it would have been
much better if they'd not
turned to be men?
M: That is true.
(対訳:ドッキリはナシ? ドッキリはナシ 独身サヨナラパーティみたいじゃないな? 独身サヨナラパーティみたいじゃない ブラジル人娼婦はマズったろ? だな 「実は男だった」とならなければもっと良かったよな 確かに)
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これは結婚式直前に、花婿と付き添いの親友がかわす会話です。stag nightとは男性だけのパーティのこと(bachelor partyともいいます)。ここでは特に、結婚式前夜に友人が独身生活最後の花婿を囲んで行うパーティのことを言っています。セリフの長さの関係で、字幕には前半の簡潔な会話の味は出ていませんが、前の晩にハメをはずした様子から互いの仲の良さを感じ取ることができます。
字幕の後半が画面の右側にタテ表示なのは、通常字幕が入るべきこのシーンの画面下にクレジット(俳優の名前など)が入っているためです。
2)
Friend: No, Colin, No!
Colin: Yes!
Friend: Нет.
Colin: Да
Friend: Nein.
Colin: Ja.
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<字幕>
やめろ コリン
※アウト
〈ニエット!〉
〈ダー!〉
〈ナイン!〉
〈ヤー!〉 |
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自国ではモテなくても、アメリカにはイギリス人好きの美人がたくさんいると考えるコリンは、ついに合衆国行きを決心。友人にその計画を打ち明けます。もちろんこの無謀な計画に友達は反対するわけですが、半分は面白がっているようです。上記はその「ダメだ」「いいんだ」の応酬ですが、最初は英語、次がロシア語、最後がドイツ語です。
本作の中にはポルトガル語も出てきていますが、そこはふつうの会話なので、基本的なルールにのっとり〈 〉の中に日本語での意味が入っています。一方この場面では、平易な単語なので聞いたことがある人が多いと踏んで、この訳語になったようです。
もちろん英語のYes!をアウトにせず、「ダメだ」「いいんだ」という始まりにし、〈ダメだ〉〈いいんだ〉という字幕にそれぞれの発音をルビでつけるという方法もありますが、ここでは短いセリフなので読みきるには不安があります。
3)
Get a grip. Women hate sissies.
You'll never get a shag if you
cry all the time.
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<字幕>
しっかりして/メソメソした男なんて
女が寝てくれないわ |
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母を亡くし部屋に閉じこもったきりの息子を心配しながら、どうすればいいかわからず、もどかしさに思わず涙する継父ダニエル。友人のカレンは、温かく厳しい一言で彼を励まします。shagはsexの俗語ですが、イギリスが舞台である本作では、ほとんどのセリフでこの意味にshagが使われています。なお、アメリカでは女性っぽい言葉とされるlovelyも男性のセリフにふつうに登場しています。
4)
Billy Mac: I might be that the
people I love is, in fact, you.
Manager: (沈黙のあと)Well,
this is a surprise. Ten minutes
at Elton John's and you're as
gay as a maypole.
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<字幕>
俺が この世で/愛してるのは―
お前だ
いや 驚いたな
エルトンと10分でゲイに? |
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再起をかけ、昔のヒット曲をクリスマス向けにアレンジした「クリスマスが一杯」をリリースした毒舌の熟年ロックスター、ビリー・マック。長年組んでいるマネージャーをコケにし、自分のキャリアどころか曲までボロクソに言うビリーですが、その(ある意味)正直な態度が受け、なんと曲はクリスマスの日にチャートNo1に。おかげでビッグネームのゲイのミュージシャン、エルトン・ジョンのパーティにも招待されます。しかし、ビリーは早々に引き上げてきて、マネージャーにこう言うのです。ところがふだんの性格を知り尽くしているマネージャーは、まず茶化して様子をうかがっています。
“as gay as a maypole”は、ゲイのたとえの定番“as gay as pink ink(正真正銘のゲイ。直訳は、ピンクのインクのようにゲイ)”の応用。このたとえには意味不明なものまで様々な語が使われます。実は本作にも、ベッドシーンを撮影中の俳優が「英国首相がなぜ独身なのか」と世間話をしている場面で、“Married to his job. Either that or gay as a picnic basket.(仕事と結婚したか、あるいはゲイなんだよ)”と言っているものがあります。
ただし、今日「同性愛者(ホモ)」として多く用いられるようになったgayは、本来「楽しげな、華やかな」の意。だから本作のセリフのたとえ、春のお祭りMay Day(五月祭)に欠かせないアイテム「maypole(五月柱)」や「picnic basket(ピクニックのかご)」は、そこをシャレているんですね。 |