執筆 まつだあいこ

口語表現の宝庫、映画。ここでは映像翻訳者のまつだあいこさんが、映画のセリフの中から会話の幅を広げる「使える英語表現」をピックアップし、解説付きでご紹介します。


「ニュー・ジャック・シティ (1991)」
英会話に生かせる! 映画フレーズつまみぐい

黒人ギャングと麻薬捜査官の死闘を描く。1980年代終盤。麻薬と暴力で成り上がったニーノ・ブラウンを倒すため、麻薬中毒者に母を殺された黒人警官アップルトンは、同じく麻薬を憎む白人警官ベレッティと組み、潜入捜査を試みるが…。実在のギャングをモデルに、当時の病めるアメリカを浮き彫りにしたバイオレンス・アクション。

ニュー・ジャック・シティ
販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ

What’s up?
フレーズ活用度:★★★★★

セリフ抜粋


Appletonl: What's up, fellas?

アップルトン: みんな、どうした?


解説


アップルトンがニーノとの取引現場に現れたときのセリフから。英語学習者には、くだけたあいさつとして紹介される定番。「元気?」という感覚で使うが、「どうしてた?」「何かあったか?」などの意味がある。もとはアフリカン・アメリカンのスラングで、現在は一般的な口語として気軽に用いられるようになった表現のひとつ。本作中にはWhat’s up, baby? (やあ、カワイ子ちゃん)など、この表現を用いたセリフが多数耳にできる。返事は特別な事がなければ Nothing much.など。なお、この表現には「どうなってるんだ?」といった意味もあり、本作には激しい強調を入れた What the fuck is up? がある。What’s up with 〜? なら、「〜に何があった?」と訳せる。

 

こんなふうに使ってみよう


DJ : Yo, Nino. What's up?
(DJ:よお、ニーノ。最近どうだ?

「ニュー・ジャック・シティ 」(91)より


あいこのつぶやき


公開時に銃撃事件などを誘発した問題作として名高いのがこの『ニュー・ジャック・シティ』です。魅力的な悪玉役には『ブレイド』シリーズのウェルズリー・スナイプス、彼に負けない悪人顔で善玉を演じたのは、ギャングスタ・ラップの代表格、Ice-Tと見応えのある配役。クイーン・ラティファやキース・スウェットが参加した音楽も、聴き応えたっぷりです。80年代後半の黒人ファッションも存分に堪能できます。それにしてもみんな、ヒップホップ・カルチャー御用達とはいえ、カンゴールの帽子かぶり過ぎ!


go behind a person's back
『ミュータントX』 (2001-2004)
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