執筆 まつだあいこ

口語表現の宝庫、映画。ここでは映像翻訳者のまつだあいこさんが、映画のセリフの中から会話の幅を広げる「使える英語表現」をピックアップし、解説付きでご紹介します。


『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 (2007)
英会話に生かせる! 映画フレーズつまみぐい

20世紀初めのカリフォルニア。石油ビジネスでの成功に執念を燃やす鉱山労働者ダニエル・プレインビューは、幼い息子を連れ、油田が眠るといううわさの小さな町にやってきた。しかし、強欲な彼のやり方は、町民の信頼を集める若き宗教家イーライとの対立を招く。そんな中、採掘場の事故で、息子が聴力を失ってしまうが……。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
販売元:ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

Be my guest.
フレーズ活用度:★★★★

セリフ抜粋

Tilford: Make a deal with Union Oil? Be my guest. But . . .
ティルフォード:ユニオン石油と取引するかね? ご自由に。しかし…

解説

ダニエルの石油採掘場を買収しようと交渉に来た、スタンダード石油のティルフォードのセリフから。彼はユニオン石油との取引を考えているダニエルに、採掘場を手放すよう迫る。be my guest(直訳:私のお客さんになって)は、「どうぞどうぞ」「楽にやってください」「お好きなように」「遠慮なく」と、相手の要求に対して快く許可を与える、希望する行動を奨励する際に使う定番。このフレーズを使ったセリフが聞けるのは、『ナイトライダー』(82-86)シーズン2第5話、『ダークエンジェル』(00-02)第1話、『フルハウス』ファースト・シーズン第21話、『ブレイド』(98)、『パルプ・フィクション』(94)など多数。「どうぞご勝手に」といった投げやりな感覚なら、以前このコラムでも紹介したSuit yourself. となる。

こんなふうに使ってみよう

Hansen: Let me ask you something, John.
John: Be my guest, Martin.
(ハンセン: 質問させてくれ、ジョン
ジョン: もちろんだよ、マーティン)

『ビューティフル・マインド』(01)より

あいこのつぶやき

主人公ダニエルが自分のことをoilman(石油屋)だと言うセリフを聞いて、思い出したものがあります。筆者が留学中に滞在したオクラホマ州タルサにある、石油採掘労働者の巨大像 Golden Driller、通称「オイルマン」です。この像はInternational Petroleum Exposition(国際石油エキスポ)のために作られ、66年からタルサに永久展示されています。高さは約23メートル。タルサは、1920年代に多くの石油会社が集まり、当時は「石油産業の首都」と言われるほど繁栄した街です。

for someone's own good
『ドクター・クイン 大西部の女医物語(1993〜1998)』
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