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“発見”の数だけ英語は伸びる Tips! 映像翻訳
 
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“Tips”とは「ヒント」や「コツ」、そして「秘けつ」を表す英単語。身近な映画やテレビ番組の字幕・吹き替え翻訳からあなたの英語学習に役立つ“Tips”を見つけてください。

2月の字幕『マシンガン・プリーチャー』より

こんな豪邸に住みやがって

英文スクリプト
He’s… living in the damn Taj Mahal.
解説

元麻薬密売人のサム・チルダースは信仰に目覚め、ボランティアで訪れたアフリカのスーダンで命の危険にさらされている子どもたちの現状を目の当たりにし、彼らを救う決意をする。そこで、友人にその活動の資金援助を願い出るものの、“自分の生活も苦しいから”という理由で良い返事が得られない。

今回の課題のポイントは主人公の心情を正確に読み取ることにあります。その後チルダースが資金提供者の家に行くと、5,000ドルを要求したチルダースに対し、渋る提供者が差し出したのはたったの150ドル。生活が苦しいと言いながら、豪華な自宅で贅を尽くしたバーベキューパーティーを開くその人物に、チルダースが怒りを爆発させます。

悲惨な状況に置かれている子どもたちを尻目に、自分たちだけが安穏な暮らしをしているという憤懣やるかたない気持ちを、単に“住んでいる”ではなく、『住みやがって』という語尾に表現しています。

更に、もう1つ重要なポイントは「タージ・マハル」の訳出方法です。タージ・マハルは、インド北部に位置するユネスコの世界遺産。ムガール帝国の皇帝が、亡くなった王妃のために22年の歳月をかけて造営したと言われており、国家的大事業として莫大な資金を投じた墓廟。試しにインターネットで画像検索をしてみれば、白くそびえ立つ豪華絢爛な建築物だと一目でわかるでしょう。サムが言った「タージ・マハル」という固有名詞は、「豪邸」という言葉を効果的にするために使った、単なる比喩表現です。このシーンはアメリカという設定ですから、実際にタージ・マハルに住んでいるわけではありません。

英語は比喩表現が豊かな言語ですから、何かを説明する時に画的なイメージでものを伝えることが少なくありません。比喩表現をそのまま使ったのでは、視聴者に伝わらない可能性がある場合は、その本意をくみ取って分かりやすい言葉に置き換えてあげましょう。

『マシンガン・プリーチャー』(原題:Machine Gun Preacher/2011年)

アフリカの紛争地で少年兵を救う活動に従事する実在のアメリカ人活動家サム・チルダース。自堕落な生活を送っていた彼は、ある事件をきっかけに改心し、アフリカ各地で内戦に巻き込まれている子どもたちのために教会と孤児院を建設することを決意。軍の執拗な攻撃から、やむなく銃を取ったサムは、その姿から 「マシンガン・プリーチャー(銃を持った牧師)」と呼ばれるようになる。
公式サイト:http://mgp-eiga.com/