
音楽グループTHE BOOMの代表曲「島唄」が、発表後20年を記念して新たにレコーディングされ、20年越しに再びチャートをにぎわしているそうです。THE BOOMといえば「島唄」くらいしか知らない人や、今回初めてTHE BOOMを知った人も多いのかもしれませんが、まさに20年前バンド少年だった私としては印象深いグループの一つです。当時は「星のラブレター」というラブソングが人気でした。後にはサンバ調で海外でも人気の「風になりたい」もはやりましたね。そんな私も、そしておそらく多くの人々が、彼らのことを沖縄出身バンドだと勘違いしていたのではないでしょうか。そうではないそうです。作詞作曲を手掛けたボーカルの宮沢さんがある時沖縄に旅をし、そこで初めて知った戦争の歴史について、それを知らなかったことへの憤りも含めて書いたのがこの曲で、当初は反感を覚える沖縄県民も少なくなかったとか。バンドとしての方向性を模索し、批判もされながら歌い続けた「島唄」。20年という歳月を経て、宮沢さんの感慨がこもったひと言です。

今回もミクロな表現に注目してみました。副詞stillです。比較的、中2あたりの初期で学習することの多い語彙ですが、最後まで使い方を迷いがちです。
stillはもともと「固定された」「動かない」「静止して変化がない」などの意味を持つ語です。stand [sit] stillは「じっと立つ(座る)」の意味ですね。形容詞の用法もあり、例えば動画(=motion picture, movie)に対して静止画像をstill pictureと言います。
副詞としてのstillの重要な用法として、「いまだに、今でも」と状態の継続(=変化のなさ)を表すものがあります。この場合be動詞と助動詞の後ろ、一般動詞の前に置くのが普通です。
They are still chatting.(彼らはまだおしゃべりしている)
He still talks about good old days.(彼は今でも古き良き時代の話をする)
「もう、すでに」の意味を持つ副詞alreadyと対を成す語と言えるでしょう。
通常、否定文で「まだ〜しない」はyetを用いると学んだ人が多いと思いますが、あえてstillを用いることで「まだしていないのか!」という驚きやあきれた気持ちを表すことがあります。その場合のstillは否定表現の前に置くので注意しましょう。
They still don't practice hard after such a defeat.(あんな負け方をしておいて彼らはまだ特訓しない)
There still isn't a player better than Michael Jordan.(マイケルジョーダン以上の選手はいまだ存在しない)
「じっとして」→「いまだに、今でも」(be動詞・助動詞の前、一般動詞の後ろ)→「まだ〜しない」(否定表現の前)、と整理しておきましょう。
この他には、文頭に置いて「(前の発言を受けながら)それでも、いまだに」の意味を表す接続表現的な用法があります。加えて、比較級の強めとして使える数々の表現(much, even, farなど)の一つでもある、ということを知っていれば、stillに関しては達人の域です。
起き寝るにもstillの使用例は多いですが、以下に二つ紹介します。
Oh, I still have to brush my teeth and make my bed.
(ああ、まだ歯を磨かなきゃいけないし、ベッドも整えなきゃ)
『
起きてから寝るまで英語表現700』P.36 Skit
I've been waiting for so long, but my A meal-set still isn't here yet.
(もうかなり待たされてるけど、私のA定食はまだかな?)
『
起きてから寝るまで英語表現700 オフィス偏』P.166 No. 14