
5月15日に宮城県でスタートした小田和正さんの東北コンサートツアー「その日がくるまで」が、31日福島県にてファイナルを迎えました。このツアーは「東北さくらライブプロジェクト(http://www.sakulalala.org/)の趣旨に賛同し、その一環として行われたものです。東日本大震災の被災者支援や地域の復興に向けて、一番の敵は人々の意識における震災の「風化」であり「忘却」です。東北に桜を植え、その開花を待つというのは、今だけでなく未来を見据えて継続的に支援をしていこうという姿勢を象徴していると思います。

何かを「楽しむ」に相当する英語表現はenjoyですが、「楽しみにする」はどうでしょうか。この日本語は「これから起こるであろうことを待ち遠しく思っている」という気持ちを表していて、焦点はむしろ「待ちきれない」という思いにあります。日本語の「期待する」から連想してexpectを使ってしまう人もいますが、この語はむしろ「(当然そうなると)予期する」のニュアンスが強く、「楽しみにする」のワクワクした気持ちが含まれません。
案外英語に直訳しづらい「楽しみにする」ですが、一つ覚えておくならばlook forward toが良いでしょう。手紙の最後にI'm looking forward to your reply(お返事待ってます).、休みの前にI'm looking forward to the vacation(休みが楽しみだなあ).など、非常に良く使います。
中学生の頃にlook forward to =「楽しみにする」と単純に丸暗記してしまったという人も多いでしょう。それではなぜこの表現にそのような意味が生まれるのでしょうか。もともと動詞lookは、「何かに対して注意/視線を向ける」という意味を表します。forwardは文字通り「前方へ」、toは「到達点」を示します。合わせると、「前方の何かに向かって目を向ける」となり、「未来の出来事を今か今かと楽しみに待っている」というイメージができあがります。「待ちきれなくて前のめりになっている」的なイメージでこの表現を用いることができれば、真にlook forward toをマスターしたと言えるでしょう。
一点注意しておきたいのは、look forward to(「今まさに楽しみにしている」と強調したいときは現在進行形でbe looking forward to)のtoの後には名詞あるいは動名詞が来るということです。to不定詞を連想してI am looking forward to play× soccer tomorrow.と言ってしまうと誤りで、正しくはI am looking forward to playing soccer tomorrow(明日サッカーするのが楽しみです).と言わねばなりません。
最後に起き寝るより、look forward toの使用例を挙げます。
I'm looking forward to trying the
seasonal bento (
special lunch box for spring only).
(期間限定(春限定)の駅弁を試すのが楽しみ)
『
起きてから寝るまで英語表現700 オフィス偏』P.110 No. 13
Today is payday. I've really been looking forward to it.
(待ちに待った給料日だ)
『
起きてから寝るまで英語表現700 オフィス偏』P.240 No. 9