2012年1月14日、同日公開された韓国映画『マイウェイ 12,000キロの真実』で主演したオダギリジョーさんと韓国人俳優のチャン・ドンゴンさんの
インタビューが掲載されました。第2次世界大戦の極限状態の中で人生を翻弄(ほんろう)された2人の青年の感動と絆を描く内容に関連して、インタビューでは自身の人生の転換期について質問されました。その際にオダギリさんが挙げたのが高校卒業後のアメリカ留学でした。英語が分からなくて仕方なく提出した宿題を、先生が「個性」と受け取ってくれたことから、「芸術の可能性」を感じたとのこと。その経験から感謝の気持ちを込めて述べたのがこのコメントです。
「あの時…じゃなかったら、今〜じゃないだろう」は日本語で自分自身につぶやくことがありますよね。英語では「仮定法過去完了+仮定法過去」という少々難しい文法を使いますが、それはさておき、move to the Statesで「渡米する」(the States (= the U.S.)はくだけた会話で使う言い方です)、live a life like…で「…のような人生を送る」を表します。会話で仮定法を使うのは避けてしまいがちですが、1つで良いのでこのような例文をしっかり暗記しておき、自分の言いたいことに合わせて必要な部分を入れ替える(ここではIf I hadn'tとI wouldn't以外)で「自分が使える」表現へと変えることができますよ。
その他の関連表現も一緒に覚えておきましょう。
・unique「(役者など)個性的な」
This actor is really unique.
(この俳優、いい味出しているよなあ)
『
起きてから寝るまで英語表現 700』p.156 No.6
・go well「うまくいく」
Things don't always go well in life.
(人生、なかなかうまくいかないもんだなあ)
『
起きてから寝るまで英語表現 700』p.266 No.26
この連載コラムも今回で50回になりました。毎回、著名人のコメントから心に残ったものを選んでいますが、今回はとりわけ私自身が言いそうなコメントでした。私もずいぶん前にオダギリさんと同じくカリフォルニア州にある大学に留学していたことがありますが、あの留学がなければこのようなコラムを執筆する機会がなかったと思います(If I hadn't studied in the States, I wouldn't be writing a column like this.)。人生は山あり谷あり(Life is full of ups and downs.)ですが、私はつねに自分にNow or never.(チャンスは今しかない)と言い聞かせ、後悔のない人生を生きるようにしています。