
2012年6月20日に行われた世界ボクシング評議会(WBC)、世界ボクシング協会(WBA)両団体のミニマム級王座統一戦では、井岡選手が八重樫選手を3−0の判定で下し、日本人初の統一世界王者となりました。初めから井岡優勢の前評判の中、井岡選手の地元大阪で行われた試合。しかし八重樫選手は目を大きく腫らしながらも最後までパンチを出し続け、場内には自然と「あきら」コールが湧いたといいます。敗れた後も潔く、「目の腫れがなければ勝てたのでは?」という質問に対して即座に「そういうことは言っちゃだめ。たらればはない。それが勝負。(You shouldn't say such a thing.
There is no room for regrets in our fight.)」と答えました。八重樫選手は他にも「ベルトはなくなったが、それでもいいと思って、勝負をかけていた。またイチからやり直せばいい。(I did lose my belt, but it was a risk I was willing to take. I'm just going to start over again.)」などのコメントも残しており、全力を尽くして悔いることのないその態度に賞賛の拍手が尽きることはありませんでした。

「起き寝る700」では満員電車の中で「足の踏み場もない」と言うときに使われていたThere is no room for 〜。この表現は少し比喩的に「〜の余地はない、〜は許されない」などの気持ちを表すときにも使えます。「たらればはない」という独特なせりふも、「たられば(=後悔)の余地はない」と解釈してThere is no room for regretsと表現することができます。和英辞典には「たられば」の英訳としてif onliesというフレーズが紹介されることがありますが、ちょっとぎこちなく聞こえるようです。There's no room for excuses.(言い訳の余地はない), There's no room for humor.(ユーモアを入れる余地はない)のように応用することもできますね。
「後悔」に関連する表現としては、例えば以下のようなものもあります。「後悔はない。(I have no regrets.)」と言うためにも、いろいろな表現を学んでおきたいですね。