第20話:つづりの違いについて
学生:concede という単語を見たときにcede の語源は何だっただろう、とすぐに忘れてしまいます。語根がced- と cess- の2つのつづりがあるのが原因だと思います。つづりの違いはどうすれば克服できますか。
松澤:ラテン語からきた語源と英単語のスペルの関係をマスターするためには、ラテン語の変化形を知る必要があります。といってもラテン語を専攻するのでない限り、深入りは必要ありません。だいたい規則的に変化するので、下記の2つの例で覚えておくとよいでしょう。
下の例1では、-do、-dere、-ssi、-ssum というふうに d が ss に変化しています。例2では、過去分詞に t が入っていることに注目してください。fact(事実)はラテン語動詞 facere の過去分詞形 factum からきています。
(例1)
ラテン語 cedere(=go, proceed[行く、進む])の変化
現在形(一人称):cedo / 不定法(原形):cedere / 完了形:cessi / 過去分詞:cessum
(例2)
ラテン語 facere(=to make, do[作る、成す])の変化
現在形(一人称):facio / 不定法(原形):facere / 完了形:feci / 過去分詞:factum
このように、ラテン語の動詞のつづりは「突然 s になったり、t になったりすること」を知っておいてください。
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