第57話:基本動詞を学ぼう!
英会話のコツは「ゲルマン語の動詞」と「ラテン語の目的語」でつかめる
学生:第53話の「英語の歴史1」で、ゲルマン語とラテン語の語源から英単語を学習した方がよいという話がありました。これはどういうことですか。
松澤:英語はラテン語系の単語の方が数が多いのに、ゲルマン語系に分類されています。その理由は、日常最も頻繁に使う単語がゲルマン語で構成されているからです。このことを利用すればよいのです。
学生:具体的にはどのようにすればいいのですか。
松澤:自然な英語を心がけると言った方がいいかもしれないですね。例えば、「予約する」という動詞を使うときには、reserve というラテン語系の単語を動詞に使うよりも、ゲルマン語系の動詞とラテン語系の名詞を組み合わせた make a reservation の方が日常会話でよく使われます。より自然な会話的表現ができるのです。
学生:基本動詞は OE(Old English)、つまりゲルマン語系から来ているのがほとんどでしたよね。
松澤:そうそう、もう立派な英語の歴史家になりましたね。例えば、「彼女と会話する」をゲルマン語系の動詞とラテン語動詞で言うとどうなりますか。
学生:ちょっと待ってください。辞書で conversation を引いてみます。I have a conversation with her. と書かれています。have はゲルマン語系ですね。conversation の動詞形は converse だから、I converse with her. となると思います。
松澤:どちらも正しいのですが、ゲルマン語動詞とラテン語名詞の組み合わせの方が英語らしいですよ。日本人は学校英語の影響で、ラテン語動詞を使いがちなので注意しましょう。作文するときに、受験で覚えたラテン語動詞をついつい使ってしまいます。最近の和英辞書では、自然な口語英語を使うことに重点がおかれるようになってきましたので、ゲルマン語系動詞とラテン語系名詞の組み合わせで表現するようになってきています。
学生:でも、いちいちこの動詞はゲルマン語系だっけなんて考えていたら、会話にならないですよ。なんとかなりませんか。
松澤:ゲルマン語系の基本動詞を6つ教えてあげますから、これらを使って会話をするように心がけてください。慣れてくると、会話が楽にできるようになります。
- get
- give
- have
- take
- make
- do
学生:たった6つでは何も表現できないですよ。
松澤:そんなことはないですよ。日本語では、名詞に「する」を付ければ大抵の動詞ができてしまいますよね。例えば、「予約する」「約束する」「変更する」「決定する」「発見する」「進歩する」「演説する」などがあります。名詞+「する」の表現は、「make+名詞」で表すことができます。
学生:本当ですか。
松澤:make a reservation、make an appointment、make a change、make a decision、make a discovery、make progress、make a speech などがあります。「…する」を「make+名詞」で作っていけば大丈夫です。ネイティブ・スピーカーは、この構造で話された英語を大抵理解してくれます。ゲルマン語の威力ですね。だから英語はゲルマン語に分類されているのですね。
学生:なるほど。すぐに応用できますね。I got it !
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