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ことばの仕組み(文法)

分類:助動詞(せる)

「笑わせられた」と「笑わされた」は どう違う?
 「~せられる」と「~される」は、以下の文脈において、許容度に違いが見られます。

  ×彼の話には笑わせられた。
   彼の話には笑わされた。

 これは、「~せられる」が他者から要求なり働きかけなりによって、ある行為を(強いられて)行うことを表すのに対して、「~される」はこれに限らず、事態なり出来事なりの結果ある行為を行うことになるという文脈においても用いられる、という違いに起因するものです。この違いは、以下の例にも見てとれます。

   息子は花子に泣かせられて帰ってきた。
   息子は花子に泣かされて帰ってきた。

 後の文には、花子が主語の息子に対して、(息子が結果として泣いてしまうような)何らかの働きかけ(例えば、暴力を振るうであるとか、冷たい言葉を浴びせるといった行為)を行うことによって、息子が泣いてしまったという文脈が想定されます。一方、先の例はやや座りの悪さが感じられますが、これは「息子が花子に泣くように要求される」という場面が想定されにくいからでしょう。一方、次の例のように、他者からの要求・働きかけが明示された文では、「~せられる」を用いることがより自然となります。

   全員が、合図とともに立たせられた。



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