聴解試験の様子は

 従来、検定試験当日は、2コマ目、昼休みの後の30分間が試験IIの聴解試験で、緊張の時間です。気を使い出すと切りがないですが、せき一つするにもタイミングを見計らわなければならないような、張り詰めた雰囲気です。CDに収められた音声が試験会場に流れはじめると、もうどんな質問もできません。

 聴解試験は以前は、音声・音韻の分野の出題が大半でしたが、途中から減って、最近では、ちょうど半分の小問20題分が音声・音韻関係となっています。残りの半分は主に、日本語教育の現場に即した事項の聞き取りです。

 音声・音韻のうちアクセントの聞き取りの問題は、以前は単語単位だったこともありますが、最近では、文の中の指定された語句の範囲となっています。そして、標準アクセントとは限らず、ありえないアクセントが出題される場合があります。


 このところ、毎年の出題形式はあまり大きくは変わっていませんが、今までに出たことのない形式の出題が、突然出題されることもあります。過去問と同じ形の問題だけを繰り返し練習してもそれだけでは対応できない場合があるので、純粋に音を聞き取って、要求された課題に柔軟に対応できるように訓練しておく必要があります。


音声を制するものは......

 そうは言っても、音声・音韻の分野は出題される範囲が非常に限られており、覚えなければならない項目の数も限定されています。つまり、受験対策としての勉強が非常によく効いてくる分野なのです。しかも、減ってきたとはいえ今でもその配点は相対的に多く割り当てられていて、筆記試験で出題される分と聴解試験の分を合わせると、ここのところ、25点前後が音声分野の出題となっているようです。全体の満点が240点ですから、「音声を制するものは検定を制する」と言ったら言い過ぎですが、逆に音声をおろそかにした場合だと、合格点に届くのはかなり厳しくなるのは間違いありません。


 調音点、調音法などは、本気でかかれば誰でもある程度の時間を使えば、マスターできます。アクセントの聞き取りは人によって得手不得手があり、時間がかかる場合もあります。苦手な人は、早いうちから少しずつでも練習しておきましょう。





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