HOME > 日本語・日本語教師 > 新米日本語教師 授業の作り方Q&A > 11. どんな漢字を最初に教えるか

Q

どんな漢字を最初に教えるといいですか。

非漢字圏の学習者には、絵からできた象形文字が、いちばんわかりやすく学べるようです。筆者は、漢字クラスの初日に象形文字と会意文字の「私(わたし)注)」を次のように教えています。

初めに、「山、木、田......」などいくつかの象形文字を、「絵で教える」方法で導入します。次に、「私」の漢字を見せて、読み方を聞きます。もちろん初めて漢字を目にする学習者にはわかりませんが、中には読める学習者がいるかもしれません。学習者から出なければ、教師が「わたし」という読み方を出します。


それから、「禾」と稲穂の絵を提示し、視覚的に「禾」の意味を理解させます。次に「ム」のカードを見せて、意味を考えます。教師は、両手で輪を作って抱えるような動作をした後、学習者の持ち物を両手で抱え込み、「これは私のです」と言います。その後で、再度、稲穂の絵を両手で抱え込んで、「ム」の形が、物を両手で抱えている形であることを理解させます。


こうして読み方や意味が理解できたら、「私」の漢字カードを学習者に渡して、自己紹介に結びつけていきます。「私は○○です」「私の趣味は○○です」などと、実際の場面の中で使いながら覚えることで、学習者の記憶に残りやすくなります。


初回の授業は、学習者が漢字を面白いと感じるかどうか、次への興味や関心につながる大事な時間になります。

注)平成22年11月30日の内閣告示で「私」の訓読みに「わたし」が加わりました。


最初は絵からできた象形文字から教えるのがおすすめ。実際の場面の中で使いながら覚えられるよう工夫しましょう。





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