HOME > 日本語・日本語教師 > 新米日本語教師 授業の作り方Q&A > 15. 漢字は字源に忠実に教えるべきか

Q

漢字は字源に忠実に教えなくてはいけませんか。

非漢字圏学習者が、漢字の意味を理解することなく、ひたすら書いて覚える作業を繰り返しているとしたら、どんなにつらい学習だろうかと胸が痛くなります。

まずは漢字に意味があることをしっかりと教えましょう。その際、字源がうまく利用できれば、学習者も教師も漢字の面白さを存分に楽しみながら学ぶことができます。


筆者は「友」を教えるとき、「友」は左手を表す部分(図を参照)と、右手を表す「又」を合わせた形で友達の意味だと伝えます。漢字クラスの初日に「友」を導入して「みんな同じクラスで学習する友達なので、助け合っていきましょうね」と言うと、この漢字のおかげで和やかな雰囲気を作ることができます。


そうはいっても、いつも字源どおりに教えられるとは限りません。字源の説明が難解だと、語彙が少ない初級レベルの学習者にはかえってわかりにくい場合があります。また、字源どおりに説明したくても、日本の漢字の中には、旧字体から新字体になり、本来の意味を失っているものが多くあります。そのような場合は、「これはわたしのアイデアです」と話して、字源から離れた覚え方を提示しています。


いちばん大事なことは、学習者の記憶の助けになるということです。学習者が考える漢字の覚え方には感心するものがたくさんあります。みんなで知恵を出しながら、一緒に漢字ストーリーを考えるのも、漢字学習にプラスの効果をもたらすはずです。


字源がうまく説明できれば、それを利用して漢字の意味を教えましょう。字源が利用できない場合は、一緒に漢字ストーリーを作るなど、学習者の記憶の助けになるような覚え方を提案しましょう。





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