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回答 水谷信子(明海大学教授)

 11 「~てもいいです」の文型の教え方は?

Q
  私は中国で日本語を教えています。学生は初級者で、次の文型を教えましたが、何回教えてもはっきりわかりません。どう教えたらいいでしょうか。
文型:~てはいけません、~てもいいです、~なくてはいけません、~なくてもいいです。
 
A
 

 日本語には「条件を表す形+その結果」という表現が日常的によく用いられます。ご質問の中の「ても」「ては」という形のほかに「~たら-遅くなったらいけない。~と-遅くなるといけない。~なければ-早く帰らなければならない」など多数あります。書きことば的表現なら「食べてはいけない-食べるべきでない」「食べなくてもいい-食べる必要がない」のように条件表現なしで表しますが、日常生活では条件表現を多く使います。これは中国人などには複雑でわかりにくいようです。条件表現についての説明は必要なら母語で与えればいいのですが、使えるようにするには場面を理解させるのがよいと思います。例えば「~てもいい、てはいけない」の場合、次のような数こまの絵を見せます。演じたビデオが使えればなおけっこうです。(4)にはABの2つがあります。

(1)
(1)
(2)
(2)
  おいしそうなお菓子が皿に載っている。   子どもが食べたそうな顔をする。
   
(3)
(3)  
  お菓子をつまんだところへ大人が来る。
子ども「食べてもいいですか」
 
   
(4)
(4)A
(4)
(4)B

 

大人「いいです」子どもは嬉しそうに食べ始める。   大人「いけません」
子どもは悲しそうな顔でお菓子を皿に戻す。

見せたあと「食べてもいいですか-食べてはいけません」という文を練習します。自然な会話では返事は「いいです」「いけません」だけです。「手紙を読む」場面でもけっこうです。「~なくてもいい」は何か借りる時にお金をはらわなくてもいい」のような場面を作って見せるといいでしょう。

 
 

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