インターナショナルスクール編
監修:清水万里子/取材・文:田中洋子、宮崎恵理
理科や数学、社会といった教科はもちろん、学校生活もすべて英語で過ごします。高校までの一貫校が多いので、将来についてよく考える必要がありそうです。
インターナショナルスクールってどんなところ?
特徴1 日本人が入学しやすい新設スクールが人気
本来のインターナショナルスクールは、日本在住の外国人子弟が学ぶ教育施設で、初等・中等教育が中心です。授業がすべて英語で行われるため、子どもにバイリンガル教育を望む日本の親たちが注目するようになりましたが、老舗のスクールでは日本人の入学は制限されています。そこで1990年以降、新設のインターナショナルスクールが続々と生まれました。ウエイティングリストが200人という人気校もあります。

特徴2 英語はたしかにペラペラに。課題は日本関連科目の履修
日本人が多く通う新設インターナショナルスクールでも、ネイティブまたは日本人のバイリンガルの先生が教科を教え、ホームルーム、ランチ、課外活動なども英語で行われます。老舗スクールでも、新設スクールでも当然ネイティブなみの英語力がつきますが、国語や地理、歴史など日本に関する学習は、ほとんど欠落したまま育つことになります。インターナショナルスクールに子どもを通わせる親にとっては、その部分をどう補うかが最大の課題となっています。

特徴3 得られる修了資格や進路の選択肢にも注目を
日本の教育制度の枠内にない無認可校、学校法人が経営する私立学校や各種学校と、インターナショナルスクールの形態は多様です。日本ではまだ新しいタイプの学校だけに、定義も確立しきれていない面もありますが、中等教育修了時にインターナショナル・バカロレアなど国際的に通用する資格が得られるかどうかが、個々のスクールを判断するひとつの目安でしょう。最近では、インターナショナルスクールの卒業生の受験を認める日本の大学も増えてきています。


どんなカリキュラムが組まれていますか?
学校によって特色のある個性的な教育内容も魅力
特定の国の教育制度に依存しないカリキュラムを組むスクールと、アメリカ、イギリス、フランス、スイスなど、カリキュラムのみ海外の基準に準じたものを導入し、入学審査や評価は独自に行うスクールと、大別すると2つのタイプがあります。日本の小学校から高校にあたる初等・中等教育の課程を持ち、就学前教育のコース(プリスクール)を併設していることもあります。

算数・数学、理科、世界地理、世界史、音楽、体育、美術などでは、内容に大きな違いはありませんが、スクールによっては特定の国の歴史や地理なども入ってきます。また、IT教育に力を入れていたり、自由課題の時間をたっぷりとっていたりなど、個々に特徴があります。外国人生徒・学生のための「日本語」の授業はあっても、普通は「国語」という教科はありません。日本人が多い新設スクールの一部で、国語の授業を行うところもありますが、時間数が限られている場合も。



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