世界で活躍する 国際派プロフェッショナル


どんなにつらくてもやっぱり中華圏で仕事を続けたい


日本の物産展のイベントに出演

レギュラー出演する台湾の人気お笑い番組『瘋神無雙』のひとコマ

何もかもがうまくいき始めた12年、尖閣諸島問題が悪化。中国政府がテレビ局に「日本人を使うな」という指令を出したことで、ねんどさんは一気に仕事がなくなった。周りの日本人の芸能人仲間には、やむなく日本に帰った人も多いという。悩み抜いた末に出した結論は「台湾に行くこと」。

「ここまで頑張ったんだ、あくまでも中華圏にこだわろう!」

決めたらすぐ行動のねんどさんは、台湾に向かった。同じ中華圏でも台湾は親日国。芸能活動にも政治の障害はなかった。しかし、全ては一からやり直し。事務所探しから始めた。過去の名声は台湾では通用しなかった。ギャラも新人の金額に戻ってしまった。それでも同じ中華圏である。今まで培ってきた語学力がねんどさんを支えた。





先生の話にツッコミで返すのがねんど流

語学習得についてねんどさんは、「勉強法は人によって違う。自分のしたいことが明確であれば、自分に合った勉強法がわかる。目標に向かって必要なことから勉強していけばいい」と言う。ねんどさんの場合は、とにかく“しゃべる”ことだった。語学学校の授業では先生の話にツッコミを入れ、先生の質問にはギャグで返していた。とにかく相手を見つけて話し、言いたいことがうまく言えなくても、知っている言葉を使って何とか伝えるようにしていた。

タクシーの中もねんどさんの練習の場だ。身近な出来事を面白おかしく話し、運転手の反応を見てお笑いの練習をする。一石二鳥だ。そして丸一日日本語を話さないようにして中国語脳をつくる。「自分の言いたいことを中国語で話し、それを相手が『なるほどね』と納得してくれた時の達成感は大きい」と言う。

今後は日中関係が回復したら、また中国に戻って活動したいという。「これからの夢は日中台3カ国をつなぐメディアの仕事をしていくこと。まずは台湾でもっと知名度を上げないと」と謙虚に、しかし大きな夢を語る。台湾に活動の場を移したことで、ねんどさんの夢もより広がったようだ。逆境をバネにしてさらに飛躍できるねんどさんが日中台の人気者になる日も近いのではないだろうか。



台湾のテレビ番組で「宮本武蔵の格好で芸を」とリクエストされて、武蔵の二刀流を披露。台湾では「舞子さん」などの日本ネタが好まれる

取材・文 林 由恵
写真提供 ねんど大介
コーディネート 海外書き人クラブ

マガジンアルク』2014年5-6月号掲載



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