世界で活躍する 国際派プロフェッショナル


新米職員として直面した壁を乗り越えて


学校給食プログラムに携わったラオスでは、スタッフたちと呼吸を合わせて働くことを学んだ

●田島さんの著書●
世界で働く人になる!
世界で働く人になる!
[人づきあいと英語のスキルを劇的に上げる41の方法]

国連でさまざまな活動に携わってきた田島さんだが、中でも大きな経験となったのが「現場」での仕事を自ら希望して赴任したラオスでの学校給食プログラムの仕事だ。

「プロジェクトが進められているのは交通の便も悪い、非常に貧しい地域。現地への視察では川で採れた魚1匹を数人で分ける厳しい食生活に触れました」。

現場のスタッフとの軋轢も経験した。年齢も国籍もさまざまなスタッフは、考え方も仕事の進め方もずいぶん違う。さらに彼らが現場を熟知し、経験が豊かなのに対し、マネジャーとして派遣された田島さんは新米職員……。こうしたことが感情的わだかまりを生んでしまった。

「どうやって経験のない私がスタッフをまとめていけばいいのかとプレッシャーに押しつぶされそうになり、オフィスの庭で空を仰ぐこともありました」。

そんな状態から抜け出せたのは、「自分のここでの存在意義は何か」を考えるようになってからだという。

「私がここまで来たのは、貧困で閉ざされてしまった誰かの可能性を押し広げたいという思いではなかったか。そう考えて、スタッフとの関係ではなく、学校給食の普及という本来の目的に立ち返って無我夢中で仕事に打ち込んだら、だんだんとスタッフ側の協力も得られるようになっていきました」。

年齢も国籍も宗教も価値観も違っているが、同じ目的を持っている。「この時の経験から、共通のゴールに純粋に向かっていけば、軋轢は必ず乗り越えることができる。今では、そう確信できるようになりました」と力強い口調で語る。




日本人には国際社会で活躍できる潜在能力がある

国連でさまざまな国の人と一緒に働く中で、田島さんは日本人の潜在能力の高さを認識するようになったという。

「責任感を強く持って仕事をやり遂げる日本人の丁寧さと正確さは世界的に評価されていると感じます。国連でも実は日本人職員への評価は高くて、引っ張りだこなんです(笑)。日本の若い人たちには世界で活躍できる自分たちの潜在能力にもっと目を向けてほしいですね」と熱いエールを送る。

日本人としての誇りを高く持って国際社会でしなやかに活動する田島さんの今後に期待したい。



プロジェクトの効果を知るためにネパールの村を訪問

取材・文 原 智子

マガジンアルク』2014年9-10月号掲載



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