外資系企業に入って英語学習に目覚め
実力チェックの習慣が趣味に

取材・文 鈴木香織

春日歩さん

400点台 → 895点達成
春日 歩さん(会社員)

上智大学大学院理工学専攻情報学領域修了。2011年外資系IT企業に就職後、サポートエンジニアとして勤務。業務で必要に迫られ、英語学習を始める。通信講座やオンライン英会話レッスンなどで学び、実力チェックのために度々TOEICを受験。約2年で710点から895点までスコアアップを果たす。



英語と無縁の生活が一変。日常業務の必須ツールに

大学では物理学を専攻する“理系生活”を送っていた春日歩さん。学業以外はサッカーに明け暮れるなど、英語とは縁遠い日々を送っていた。友達の影響を受け、大学1年の時に面白半分で初めて受験したTOEICのスコアは400点台だったが、当時はその結果を気に留めることはなかった。しかしその後、大学院に入り、修士論文を書く段になって、にわかにスコアアップが重要課題となる。「TOEICのスコアが600点以下の者は、論文を英文で提出すること」と言い渡されたのだ。焦った春日さんは、受験対策として、あえて実力よりレベルが高めのアルクの通信講座「TOEIC®テスト800点攻略プログラム」を受講。完走はできなかったが、めでたく600点を上回るスコアを獲得し、無事に(?)英語の論文を回避。その後、就職活動期にTOEICを再受験するも、特に目標スコアは持たずに準備をしないまま臨み、スコアは500点台止まりだった。

そんな春日さんの英語に対する姿勢が一変したのは、大学院を卒業後、外資系企業に就職しサポートエンジニアとして仕事を始めてから。英語を使う機会が出てきたのだ。

「顧客からの問い合わせに回答するのが主な業務なのですが、自社製品に不具合が見つかった場合、その開発担当エンジニアと一緒に対応策を検討します。エンジニアはほぼ全員インド人なので、コミュニケーションには英語が必須なんです」。

英会話講師のアドバイスで学習スタイルをステップアップ

春日さんが使用した教材
1000時間ヒアリングマラソン毎月のテストやディクテーションの課題も提出し、徹底的に活用。EJはインタビューを中心に、趣味感覚で聞いている

そこでまず着手したのは文法の復習だ。大学入試用の分厚い文法書を一から読み直した。それと並行して、会社の福利厚生の一環として受講できる、ネイティブ講師による英会話レッスンを開始した。週に1度、マンツーマンで行うこのレッスンと担当講師のアドバイスが、春日さんの英語学習を軌道に乗せるのに大いに役立った。文法と会話の2本立ての学習スタイルを1年続けて基礎力が何とか付いたころに、この講師に薦められ、オンライン英会話を毎日受講し始める。そしてさらに半年たったころ、リスニング力強化の必要性を感じ、アルクの「1000時間ヒアリングマラソン」の受講を開始。こうして少しずつ負荷を増やしていき、実力の伸びを感じ始めたころからTOEICを頻繁に受験し始める。

「勉強を始めて1年半たったころから、ほぼ毎回のように受験しています。自分の英語力を数値化して確認できるからです。800点台になってからはテスト自体が楽しくなってきました。制限時間の中で問題を解くのが良い刺激になるんです(笑)」。

一方仕事では、社内でのやりとりに加え、海外の顧客への対応が増え、英語の必要性は高まるばかり。英文メールを書くのにはかなり慣れたが、電話でのやりとりには今でも緊張を伴う、と苦笑する。しかし以前と違って、積極的に受話器を取れるようになったのは大きな進歩だと自負している。

義務感で始めた英語から学ぶ喜びを感じるように

春日さんが使用した教材
挑戦900点TOEIC®テスト攻略プログラム
「ミッション遂行」の課題や各国なまりの英語など、多彩なコンテンツを楽しみながら学んだ

会社員として多忙な日々を送る春日さんだが、学習時間は定期的に確保するよう心掛けている。「読み書きの力は仕事のメールで、話す力は早朝や深夜のオンライン英会話で鍛えています。聞く力については、往復2時間の通勤時に『ENGLISH JOURNAL』(EJ)を使って苦手意識の克服に努めています」。iPodに入れたインタビューやニュースを集中して何度も聞き、最後まで聞き取れなかった部分をスクリプトで確認する、というのが春日さん流のEJ活用法だ。

仕事での必要性から、義務感で始めた英語学習。しかしそれがひとたびライフスタイルの一部になると、英語表現の面白さ、それを使うコミュニケーションの楽しさ、そして学ぶこと自体の喜びを感じるようになった。昨年は貴重な長期休暇を短期語学留学に充てたが、英語で意思疎通を図ることへの意欲が一層高まったという。今では英語に触れる時間は、春日さんの生活の重要な一部だ。TOEICについてはもはや毎月の受験が恒例行事のようになっているが、意外にもスコアアップを意識して受験に臨むことはないのだとか。

TOEICを受験するのは日々の勉強の成果を試したいから。900点突破レベルのTOEIC対策講座を受講したのも、スコアを上げるためというよりは英語力を上げるためです。普段もTOEICのために勉強しているつもりはまったくありません」。

日々、精力的に学んでいる春日さんだが、時にはやる気の起きないこともある。これまでの最大のスランプは、TOEICのスコアが1年間ほど850点前後でとどまったままだったころにやってきた。「約1カ月、勉強を休んでしまいました。でもそのくらい休むと、また自然と英語に触れたくなってきたんです。その時はポジティブな考え方で気持ちを奮い立たせました。しばらく前の、もっとスコアが悪かった時のことを思い出して、『あのころに比べれば伸びているから大丈夫』と自分に言い聞かせ、気持ちを入れ替えたんです」。そしてまた、小学校から大学まで続けたサッカーで培われた、“継続は力なり”という信念にも大いに助けられたと、春日さんは語る。

英語を学び始めて約4年。業務で使う英語にかなり慣れてきた最近は、次の目標を意識し始めたという。「インド人とのやりとりが多いので、巻き舌、かつ早口のインド英語を聞き取れるようになることが当面の目標です。TOEICについては、900点を突破すればひとまず休憩でしょうか。その後は1年に1回くらいのペースで、実力確認のために受験しようと思っています。でも英語はこれまで通り勉強しますよ。おじいさんになるまで、一生続けます」。さりげなく漏らした一言に、固い決意がにじんでいた。


マガジンアルク』2015年5-6月号掲載

  • アルコムワールドで日記を書く

英辞郎 on the WEB

メルマガ登録

バックナンバー

2016年7-8月号

2016年7-8月号

イギリス英語VS.アメリカ英語 比べてわかる 奥深~い言葉ワールド


>>目次を見る

2016年5-6月号

2016年5-6月号

語学を磨くリアルな学び&楽しみ


>>目次を見る

2016年3-4月号

2016年3-4月号

語学学習 その先にあるもの


>>目次を見る

2016年1-2月号

2016年1-2月号

英語学習あの手この手を真剣アドバイス


>>目次を見る

2015年11-12月号

2015年11-12月号

DIGITAL×ANALOG 英語学習MIX効果


>>目次を見る

2015年9-10月号

2015年5-6月号

うっとり☆語学学習のススメ


>>目次を見る

2015年7-8月号

2015年5-6月号

英語で 日本語を語る 日本でもてなす


>>目次を見る

バックナンバーのご購入について

最新号・バックナンバーのご購入は、メールもしくは電話にてご注文を承ります。

  • E-mail
    csss@alc.co.jp
    Tel
    0120-120-800(受付時間:月~金 9時~18時/土日祝休み)でご注文を承ります。

1冊
一般:566円(税込)/会員:510円(税込)