通信講座とTOEIC受験を
ペースメーカーに、目標に向けて全力疾走中

取材・文 鈴木香織

大野 英さん

470点台 → 760点達成
大野 英さん(会社員)

東京理科大学大学院工学研究科電気工学専攻修了。2008年国内メーカーに就職後、コスト管理や研究・開発などに携わる。部署で受け入れた海外インターン生との交流に刺激を受け、留学や海外業務の希望をかなえるためにも、それまで苦手だった英語の学習を始める。約2年間にTOEICで290点のスコアアップを果たす。



英語嫌いのエンジニアが英語論文と格闘する日々

高校時代まで英語は大嫌いで、赤点を取ったこともあるという大野英さん。大学受験に向けて仕方なく勉強した際は、偏差値が20以上グンと上がったものの、社会人になる前に英語をしっかり勉強したのはその時だけ。TOEICとは、就職する直前、入社する会社に勧められて半ば義務的に受験したのが最初の出合いだった。この時のスコアは455点だった。

そんな大野さんが英語学習の必要を感じ始めたのは入社して3年後、研究・開発を行う部署に異動したころだ。

「英語の論文を読む必要があるのですが、ちんぷんかんぷんで(笑)。周囲には英語をすらすら読める先輩が大勢いたので焦りました」。そしてさらに、職場で英語を使わざるを得ない機会が訪れる。2012年から毎年、半年間、大野さんの部署で海外からのインターン生を受け入れることになったのだ。

「インターン生は全員フランス人で意思疎通は英語でしていましたが、当初私は何も話せない、聞いてもわからない、という状態でした。『このままだと何もコミュニケーションしないまま、無駄に終わってしまう』と焦りました。そこで彼らを自宅に招いて、焼き肉パーティーを開いたんです。それをきっかけに、単語を並べるだけの簡単な会話ならできるようになりました」。

英語を勉強し始めるものの納得のいく効果を得られず

大野さんが使用した教材
『ネイティブスピーカーの
英文法絶対基礎力』
(研究社)
大西泰斗/P・マクベイ共著
インターン生とのコミュニケーションに苦労していたころに読んで腑に落ちた本。「距離感の遠いものは過去形で表わす」など、伝えたい内容をイメージや感覚で把握する方法が、実際の会話で役に立つと実感

インターン生が帰国した後、英語を勉強しようと一念発起した大野さんは、実力測定のつもりでTOEICを受験することに。

「まずは現状把握のために、あえて何も準備しないまま試験に臨みました。結果は470点。インターン生とのコミュニケーションのおかげで、リスニングは比較的、楽だった記憶があります」。

次年度もインターン生を迎えることが決まっていたので、まずはスピーキング力とリスニング力を伸ばすことを目指した。そこでオンラインレッスンとアプリ学習を組み合わせた英語教材を購入し、1日約1時間、独学で学ぶ一方で、オンライン英会話のグループレッスンにも積極的に参加。この学習スタイルを1年続ける。勉強を始めて半年後にはTOEICを受験。結果は約100点アップの565点だったが、大野さんに達成感はなかったそうだ。

         

「同じ時期に妻も受験したのですが、何も準備していなかったにもかかわらず、僕よりスコアが高かったんです。それが悔しくて……。やはりTOEICのスコアアップを目指すなら、それに特化した勉強をしなくては、と思い直しました」。

目標をTOEICに定め対策講座に集中する

大野さんが使用した教材
奪取730点TOEICテスト攻略プログラム
TOEIC対策はこの講座一本に絞り、テキストを繰り返し復習したのが功を奏したと思う

このころ、大野さんの英語学習に別のモチベーションも加わる。社内に留学制度があることを知り、その応募条件の一つが「TOEICのスコア730点以上」だったのだ。TOEICに的を絞って勉強することを決意した大野さんは、アルクの奪取730点 TOEIC(R)テスト攻略プログラム」を受講し始める。仕事や子どもの世話などで夜は時間を取りにくいため、勉強はもっぱら出勤前の早朝に。それができなかった時は、通勤時間や週末を活用し、1週間ごとに定められている課題を必ずこなすよう心掛けた。このペース配分の目安に加えて、大野さんが4カ月の受講期間を“完走”する大きな助けとなったのが、各パートの最後に受けるレビューテストである。

「毎回テストコ(アルクのWEB採点サービス)でテストの評価が戻ってくるのですが、講座が進むにつれて評価が上がり、『730点に着々と近づいている』という気分になりました。モチベーションを維持するのに効果抜群でしたね」。

こうして準備万端で臨んだ講座修了直後のTOEICでは、手応えはあったものの、時間不足が響いて残念ながら目標に達することができず、710点という結果に。悔しさはあったが、敗因がはっきりわかっていたので、その後はひたすら弱点つぶしに取り組む。

「リーディングパートで全問題を解き終えられなかったんです。ここで全問解答さえできれば、730点はクリアできるという確信があったので、その後は時間管理対策に専念しました」。

その方法はあれこれといろいろな教材に手を出し過ぎず、同じ問題を繰り返し解くというもの。自分の持っている解答力をフルに発揮できるよう、全問をこなすリズムを体に覚えさせる訓練だ。大野さんが工夫したのは、問題を覚えてしまわないよう、あえて間違えた箇所の見直しをしない点。時間内に全てを解き終えることを最優先した。この、大学受験時の「基礎を繰り返す」勉強法にヒントを得た対策は、効果てきめんだった。2カ月後に再チャレンジしたTOEICでは、集中力と自信を持って受験に臨むことができ、時間も数分余る余裕が生まれた。そしてめでたく760点を獲得する。

TOEICにおける目標を達成した後、大野さんは再び「総合的な英語力」のための勉強に戻り、現在はアルクの「ボキャビル(R)マラソンパワーアップコース」を受講中だ。主に通勤時間を利用しながら、語彙を増やすことに努めている。

「留学や海外業務など、目標を達成するには英語力をもっと高めないといけない。周囲を見ていると、国際的な業務をこなすにはTOEICで800点以上は必要だと思います。半年後くらいにはまた、スコアアップを目指して受験しようと思っています」。

目標を定め、その達成に向けてあらかじめ割り出したタスクとペース配分を着々と消化していく学習スタイルは、趣味のランニングで学んだ自己管理法に通じるのだという。日々 "英語学習" というランニングコースで走り続ける大野さんが、ゴールに到達する日は確実に近づいている。


マガジンアルク』2015年7-8月号掲載
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