長いブランクを経て英語学習を再開し
日々の地道な努力で高得点を実現

取材・文 溝口葉子

前川幸美さん

730点 → 920点突破
前川幸美さん(主婦)

関西外国語大学外国語学部卒業。在学中にイギリス、アメリカに留学し、さらにアメリカPacific Universityに編入して1セメスター(2学期制の1学期)を修了する。子育てで長らく英語から遠ざかるが、一念発起して英語学習を再開。猛勉強の末、わずか半年でTOEICテストのスコア900点を突破した。今後は英語を生かした仕事を目指す。



友人たちの活躍に刺激を受けて英語学習の再開を決意

高校生の時、自力で学習計画を立てて英語力を伸ばし、英語が得意科目になったという前川幸美さん。外国語大学へ進学し、イギリスへの短期留学、1年半のアメリカ留学も経験した。卒業後に就いた仕事では英語力を発揮できる場面は少なかったものの、仕事の合間には英会話スクールに通って英語力の維持に努めた。しかし、それから十数年の間に、結婚・退職・出産を経て、2人の子育てで忙しく過ぎる日々の中、すっかり英語の世界から遠ざかってしまう。

前川さんに転機が訪れたのは、家族でヨーロッパ旅行をした時のことだった。電車の発券トラブルで現地係員と交渉するが、思い通りに英語を話せなかったことにショックを受けたのだ。さらに数カ月後、SNSを始め、留学時代に知り合った海外の友人や高校・大学時代の友人との付き合いが再開する。

「大学での学びを生かして頑張っている友人の近況を知って刺激を受けました。それに比べて自分は何をしているんだろうって。これからの人生のために、もう一度英語の勉強を始めようと心に決めました」。

通信講座で毎日の学習を継続

前川さんが使用した教材

TOEIC® テスト 直前の技術
初受験でのバイブル。攻略法が点数アップに役立った

独学で英語学習を再開するものの、ブランクの大きさを感じる。見たことがある単語なのに思い出せない、なかなか覚えられない。そこで、設定した目標に合わせた効率的な勉強をするべきだと思い始め、アルクの「TOEIC(R)テスト800点攻略プログラム」の受講を開始した。初回の実力テストの結果は670点。今の自分の英語力が確認できた。

学習の計画表を作り、コツコツと毎日の勉強を続けた。1日の机に向かう学習時間は約2時間。それにプラスして移動中に、あるいは家事をしながら2カ国語ニュースを聞いたり、SNSを利用して英語ニュースを読むなど、隙間時間も利用して英語に触れる時間を確保する工夫もした。

「通信講座の教材には、私が知らなかった勉強法が満載されていました。隙間時間の活用もその一つ。すごく効果的だったのが、英語の音声を聞いて後から追い掛けて復唱するシャドーイングでした。始めて数日後には効果を実感したほどです」。

連続受験するが失敗も経験して本気モードに

前川さんが使用した教材
TOEIC®テスト 究極の模試600問
毎日のように模試を解いた

挫折することのないよう、学習の軌跡を目で見える形で残すことでモチベーションを維持した。「テキストには復習するたびに学習した回数を書き込みました。学習手帳には学習時間を色で塗っていき、色で埋まっていくのを見るのは苦しい時ほど励みになりましたね」。

そして、受講をスタートしてから2カ月、15年6月に受けた初めてのTOEICのスコアは730点。ある程度の成果が出たと感じ、このまま学習時間を増やせばもっと点数が伸びるだろうと考えた。1日の机に向かう学習時間を3時間に延ばして地道な学習を続ける日々。文法や単語についてはまだ学ぶべき課題が多いものの、リスニングは、先読みにも慣れてきた。

翌月のTOEICでは、リスニングに確かな手応えがあり、高得点への期待が膨らむ。しかし、後半のリーディングでは他の受験生が立てる物音に集中力が削がれて実力を発揮することができなかった。リスニングは前回より100点近く伸びたが、リーディングは点数を落とし、トータルスコアは785点。

「試験が終わった時、本当に悔しくて泣きました。でも、真の実力があれば試験会場の環境になんか左右されないはず、とすぐに気持ちを切り替えたんです。自分の力をもっと上げればいいんだ、と」。

本気で勉強しようと決意した前川さんだが、間もなく学校の夏休み期間に突入。平日に小学生と中学生の子どもがいる環境では、思うように勉強は進まない。結果、9月のスコアは前回より点数を落として755点だった。

継続して勉強を続けないとダメだと痛感しましたね。そこで、同じ失敗を繰り返さないように、子どもたちの冬休みまでに全力で取り組んで800点を必ず超えようと決意したんです」。

そこで、多くのTOEIC関連の本を読み、勧められている勉強法はとにかく試してみて、効果を確認できたものは取り入れていくようにした。



目標をクリアし次のステージへ

それからの1日の机に向かう学習時間は、なんと6時間。24時間の計画表を作り、少しの時間も無駄にしない。毎日の学習計画を模試や練習問題を解くことに変更し、『TOEIC(R)テスト究極の模試600問』と『TOEIC(R)テスト新公式問題集』の計11回分の模試を順番に毎日解いていく。解き終えると、2時間かけて間違った箇所を完全に覚えるまで復習。さらに、文法や単語など弱点克服のための学習にも2時間費やし、家事などをしながらも勉強した。

毎日それほど集中して勉強するのはさぞかし大変だったのではと思いきや、「短期決戦だからこそ全力疾走で頑張れたんだと思います。リビングダイニングで勉強していたらイヤホンを使ってテレビを見てくれるなど家族も協力してくれましたし、友人たちの頑張りや声掛けに励まされたり。周囲の支えもあり、目標達成だけに精神を集中させていたから、6時間の勉強もつらく感じませんでした」と、その大変な努力を何でもないことのように語る。

模試を繰り返し解くうちにTOEICの出題傾向が予測でき、自分の弱点がよくわかって対策ができた。2時間の模試を毎日解くことで体力も付いた。得意なリスニングは1.4倍速で聞き取る練習をし、さらに力を強化した。

そして、10月のTOEICテストの結果は920点。目標をはるかに上回って突破したことに、思わずガッツポーズが出てしまったほどうれしかったという。

「講座を受講し始めた時点では半年で800点を超えたら……と考えていたのでうれしい驚きでした。平均寿命を考えたら、私の人生はまだまだこれから。900点を超えて自信が付いたし、これから英語を生かせる仕事がしたいと思っています」と語る前川さん。目標を達成するためにこれほどの努力ができた前川さんなら、必ず次のステージにステップアップするに違いない。

マガジンアルク』2016年5-6月号掲載
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