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Lesson12 検査に関する英語表現1

執筆 押味貴之
Lesson12 検査に関する英語表現1

患者さんが「検査(examination)」を受ける場合、侵襲性が極めて低い場合を除き、その手順 (procedures)や合併症(complications)などを詳しく説明することが求められます。また、実際に検査を行う際には、必要な指示を患者さんに与え、適切な声かけをしていくことも大切です。英語を話す患者さんに、検査の手順や合併症について詳しく説明する際には、英訳された書類を使うことをお勧めします。しかし、現場で検査を行う際には、その都度手順を説明し、細かく指示を出すための英語表現を身につけておくことが理想的です。そこで、今回から2回に渡って、「検査の英語表現」を紹介します。何度も声に出して、自然に言えるように練習してくださいね。

「線のところまでコップに尿を取ってきてください」
まずは尿検査(urine test)の表現から見ていきましょう。

これはどんな検査にも言えることですが、まずは「尿検査をしますね。」、We're going to take a urine test.”と言って、これから何をするのかをしっかりと伝えましょう。「線のところまでコップに尿を取ってきてください。」は、“Please fill this cup to the line with urine.” となります。また、中間尿の採取を指示する場合は、「途中の尿を取ってきてください。」、“Please collect the urine in mid-stream.”と言えば良いでしょう。

次に、血液検査(blood test)です。これも、まずは「血液を採りますね。」、“I'm going to take a blood sample.”と言ってから始めます。「腕をまくってください。」には、“Pull up your sleeve, please.”という表現もありますが、単に「腕を出してください。」、“Please expose your arm.”という簡単な表現もあります。

「手をギュッと握ってください。」は、“Could you make a fist, please?”です。このように 「~してください。」、“Could you ~ ?”という表現には最後に“please”をつけるのが一般的です。学校の英文法ではなかなか教えてもらえないことですが、ぜひ覚えておいてください。

では、「ちょっとチクッとしますよ。」と言いたい場合、どんな表現があるでしょうか? この「チクッと」という表現がうまく言えないと、患者さんは「すごく痛そう……」とおびえてしまったり、逆に「この人はそんなに採血が上手なのか」と先入観を持ったりしてしまいますからね。これには、“You will feel a sharp prick.”というように“prick”という単語を使いましょう。

また、採血が終わった後でも、「手を楽にしてください。5分くらいはしっかりと押さえていてくださいね。」、“Relax your hand. Please press here for about 5 minutes.”と伝えることも忘れずに……。


「検査前日の20時以降は何も食べず、朝食も取らないで来てください」
次にレントゲン検査(X-ray)の表現です。

胸部レントゲンを撮りたい場合は、“We're going to take a chest X-ray.”と言い、X-rayの前に身体の部位をつけて表現します。また、女性の患者さんには検査前に「妊娠していますか?」、“Are you pregnant?”とたずねておくことも必要です。

「服をぬいで、ガウンに着替えてください。金属類は取ってください。」は、“Could you disrobe and put on this gown? Please remove any metallic accessories.”となります。「服を脱いでください。」という表現は、“Please take off your clothes”でも間違いではないのですが、あまり医療従事者が使うような表現ではありません。どこの国でも、医療従事者は少し格調高い表現をすることが期待されています。ですから患者さんも、“Please take off your clothes.”と言われるよりも、“Please disrobe.”と言われた方が、「ここのスタッフはしっかりしている。」と安心できるのです。

また「息を吸ってください……止めてください……楽にしてください。」、“Take a deep breath in.... Hold it..., Relax.” という表現は、看護師の皆さんにはあまり必要ないかもしれませんが、覚えておいても損はないでしょう。

最期に超音波(エコー)検査(ultrasonography)での表現です。

「検査前日の20時以降は何も食べず、朝は食事しないで来てください。少しの水なら飲んでもかまいません。」、“Do not eat or drink anything after 8 pm the night before the test. Nothing can be consumed on the morning of the test. A little water is allowed.”という表現は口頭で説明するだけでなく、検査の手順を説明した書類(英訳したもの)も用いた方が良いでしょう。

検査の途中では、医師や検査技師の方が細かく指示を出します。そんな時は検査台の横に座って以下のように通訳してあげましょう。

「仰向けに寝て、お腹を出してください。」
“Please lie on your back and expose your abdomen.”

「お腹にゼリーを塗って、エコーをあてます。」
“I'm going to put the gel and the probe on your abdomen.”

「大きく息を吸ってお腹を膨らませてください。息を止めてください。」
“Please take a deep breath in and expand your abdomen. Hold it.”

「楽にしてください。左向きに横になってください。仰向けに戻ってください。」
“You can relax. Then, please lie on your left. Please turn on your back.”

また、検査の途中で検査結果を伝える場合もあります。そんなときは、「胆嚢に10mmの大きさの石が3個ありますね。」、“Three 10 mm stones have been detected in your gallbladder.”のように、 「~が見つかりましたよ( ~ has/have been detected)」という表現が役に立ちます。

最後に暖かいタオルでお腹を拭くのは、外国ではあまり行われない、日本ならではのサービスと言えます。そんな場合は、「暖かいタオルでお腹を拭きます。」、“I’m going to clean up the abdomen with a warm towel.”と言って、患者さんをびっくりさせないようにしましょうね。



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