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Lesson24 外国人看護師とのコミュニケーション

執筆 押味貴之
Lesson24 外国人看護師とのコミュニケーション

深刻化する国内の看護師・介護士不足への対策として、2006年9月に日本とフィリピン間のFPA(経済連携協定)において、フィリピンからの看護師・介護士の受け入れが承諾されました。日本国内で看護師・介護士として働くためには、日本語や日本の医療に対する研修に加え、日本の看護師・介護士国家試験に合格しなければならず、この高いハードルを越えて一体どれだけの看護師・介護士が日本国内に定着するのか、今後の注目が集まるところです。

ただ、フィリピンから来る看護師の方が、いかに厳しい日本語の教育を受けていると言っても、そこにはやはり言葉や文化の壁が存在します。フィリピンではフィリピノ語のほかに英語も公用語ですので、業務上のコミュニケーションにおいては「共通語」として英語が必要とされる場面もあると考えられます。そこで今回は、外国人看護師とのコミュニケーションにおける英語表現をいくつかご紹介します。

「今日から○○さんを担当してください」
まずは、新しく配属された人に対する「業務内容の説明」に関する表現から見ていきましょう。「担当」という業務にはどれだけの仕事が含まれているのか、医療文化の違いもあるので、しっかりとその内容を説明してあげましょう。

「今日から佐藤さんを担当してください。」
“You’ll be in charge of Mr. Sato starting today.”

「患者さんの様子を詳しく記録してください。」
“Please keep detailed records of the patients.”

「打ち合わせまでに引き継ぎノートに目を通しておいてください。」
“Please check the change-over notes before the briefing.”

「明日の作業を箇条書きにしておいてください。」
“Please itemize the next day’s work.”


また、どんなに優秀な方でも、新しい職場での仕事のやり方に慣れるまでは時間がかかります。そんな時には以下のような表現が役に立つと思います。

「こうやってやるんですよ」
“This is how you do it.”

「こうすれば簡単に出来ますよ。」
“If you do like this, it’s easy.”

「この棚のものを使う時には、責任者の許可をもらってください。」
“Before using anything on this shelf, please get permission from the person in charge.”


「患者さんが落ちないように、ベッドに柵を付けておいてください」
次に、「看護行為の目的」に関する表現を見ていきましょう。当たり前に思われる行為であっても、その目的をしっかりと説明することは事故防止の観点からも重要です。

患者間違いを防ぐために、患者さんには名札を付けます。」
“We make the patients wear nameplates to avoid any confusion as to who's who.”

患者さんが落ちないように、ベッドに柵を付けておいてください。」
“Please fix the railings around the bed so that the patient will not fall off.”


また、日本における慣習を説明する際には、日本語での説明だけでは不十分な場合もあります。そんな時には以下のような表現を使って日本での慣習を説明してあげましょう。

「ノックしないで部屋に入るのは日本では非常識です。」
“Entering the room without knocking is unacceptable in Japan.”

「絶食中の人の前で食べ物の話をするのは思いやりに欠ける行為ですよ。」
“It is insensitive to talk about food in front of those who aren’t allowed to eat.”

「原則として、患者さんやその家族の方からの贈り物は受け取れません」
“As a rule, we can’t receive gifts from patients or patients’ families.”

「患者さんがお亡くなりになった時は敬礼します。」
“When a patient passes away, we must pay homage to him/her.”


慣れない外国の地で医療者として働くということは、やりがいが大きい反面、大変なストレスを伴います。以下のような表現は日本語だけでなく、英語でも使えるようにしておくと良いでしょう。

「困ったことがあれば、何でも言ってください。」
“If you're in trouble, please talk about it anytime.”

「そろそろ休憩に入っていいですよ。」
“You can take a break anytime now.”

「後は私がしておきますから、今日はもう切り上げてください。」
“I'll take care of the rest, so you can call it a day now.”


外国の人と一緒に働くためには、お互いが相手のことを学ぼうとする姿勢が重要です。日本でのやり方を教えるだけではなく、その国のやり方や文化を学ぼうとすれば、よりスムーズなコミュニケーションが可能になると思います。



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