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Lesson27 検査値に関する英語

執筆 押味貴之
Lesson27 検査値に関する英語

皆さんが日頃、臨床検査の結果でご覧になる「190 mmol/L」や「5.4×1012/L」といった表記ですが、これらは英語でどのように読むのでしょうか? また、検査結果が「正常値範囲内にある」や「正常値よりもかなり高い」といった表現も英語ではどう言うのでしょうか? このように、血液検査や尿検査といった検査の結果を英語で表現するには、数字や単位の読み方だけでなく、それを評価する際の表現も知っておく必要があります。そこで、今回はこの「検査値の英語」をご紹介します。

「4.7×10 12 /L」の読み方は?
検査値(lab test values)には、検査項目によって異なる単位(unit)が使われます。ここではまず、ごく基本的な英語での「単位の読み方」を見ていきましょう。 「mmol/l」は“millimoles per liter”と読みます。このmillimolesが「1モルの1000分の1 = mol」ということは改めて説明するまでもないことと思います。ただ、英語では三桁ごとに表現が変わりますので、を表す「μ: micro-」と、を表す「n: nano-」は覚えておくと便利です。これを覚えておけば、「μmol/l」と「nmol/l」はそれぞれ“micromoles per liter”と“nanomoles per liter”と読めるようになるはずです。

数字の読み方も、小数点に戸惑う方も多いようですが、この場合も基本的に日本語の読み方と変わりませんので心配はいりません。例えば「1.45」は“one point four five”というように、日本語での読み方をそのまま英語に変えればいいのです。ただし、「0」という数字は少し注意が必要です。例えば「0.05」は日本語と同じように“zero point zero five”とも読みますが、このほかにも“oh point oh five”や“nought point nought five”というように、“oh”や“nought”も使われますので、これを機会に覚えておいてください。 このほか、検査項目によっては「」というように「~乗」が使われることもあります。「2乗」と「3乗」には独特の表現があり、「」は“ten squared”、「」は“ten cubed”となります。「4乗」以降は、“to the power of ~” ですので、「」は“ten to the power of twelve”となります。これを使えば「4.7×/L」 も、“four point seven times ten to the power of twelve per liter”となることがおわかりいただけると思います。

また、英語の論文で “10%”のように “%”を使う場合は注意が必要です。英語では、“10%”の“10”と“%”の間にはスペースを入れる必要はありませんので、間違えないようにしてください。また投稿する雑誌の規定によっては“%”という記号ではなく、“percent”とスペルアウトしなければいけない場合もありますので、投稿前には必ずその雑誌の規定に目を通すようにしてくださいね。


「カリウム値はかなり高いです」の「かなり」の英訳は?
次に、検査値を実際に「評価する」際の英語表現を見ていきましょう。 各検査項目には、Standard International units(SI units)と呼ばれる国際単位があり、それには「Na+(sodium): 135-145 mmol/L」というような正常値(normal values)があります(ちなみに英語では、百の単位と十の単位の間に“and”を入れる慣習があります。従って「135 - 145 mmol/L」は、one hundred and thirty five to one hundred and forty five millimoles per liter と読むことになります)。では、ここで実際の検査値をこの正常値と比べて評価してみることにしましょう。

K+(potassium)のSI unitsは、3.5 - 5.0 mmol/Lです。もし、患者さんの検査値が「4.0 mmol/L」であれば、 “Her potassium is normal”、もしくは“Her potassium is within normal limits”と表現できます。そして、これが下限値(3.5 mmol/L)や上限値(5.0 mmol/L)であれば、それぞれ“Her potassium is at the lower/upper limit of normal.”と言えばいいわけです。検査値が正常値から出ている場合、“Her potassium is low at 3.2 millimoles per liter.”や“Her potassium is raised at 5.3 millimoles per liter.”というように“low”や“raised(もしくはelevatedやhighなど)”を使って表現してください。よく、“up”と“down”という形容詞を論文の中で使われる方がいらっしゃいますが、これらは「話し言葉」での表現で、論文などに使う場合にはふさわしくない形容詞ですので気をつけてください。

次に、検査値の評価に主観的な副詞を使ってみましょう。「少し高い/低い」と言いたいときは“slightly high/low”のようにslightlyがよく使われます。これに対して、「かなり高い/低い」場合は“extremely high/low”のようにextremelyが便利です。ただし、副詞によっては「高い」ものしか形容できないものもあるので注意が必要です。例えば、“grossly raised” と言えば、それは検査値が正常値をはるかに超えて高い印象を与えますが、これを“grossly low”とは表現できません。ですから、英語論文などで検査値の評価をするときには、その副詞が果たして適切なものかどうか、気をつけて使うようにしてくださいね。



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