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Lesson28 英語で質問するコツ

執筆 押味貴之
Lesson28 英語で質問するコツ

患者さんに英語で質問をする際、例えそれが正しい英語であっても、その質問の意図がうまく伝わらない場合があります。これはその内容ではなく、質問形式に問題があるからなのです。このように英語で質問をする際には、英語特有の形式を知っておく必要があります。そこで今回は、この「英語での質問のコツ」をご紹介します。

“Double Question”を使ったわかりやすい質問を
「手はいつからこわばってきたのですか?」という質問。これを英訳すれば、“When did your hands start to get stiff?”となります。しかし、実際の英語ではこのような open question(Yes/Noで答えられない質問)が単独で使われることは稀で、その後にすかさず closed question(Yes/Noで答えられる質問)が続くのが一般です。この場合であれば、“When did your hands start to get stiff? How many days ago, do you think?”(手はいつからこわばってきたのですか?何日くらい前だと思いますか?)のようになるのです。

英語では、こういう質問方法を double question と言います。これは、最初の open question の後に、相手に回答して欲しい具体的な内容を closed question で質問する方法のことです。こうすることによって、最初の質問がどのような回答を求めているのかが正確に伝わるのです。 では少しその例を見ていきましょう。

健康診断などでもよく使われる「どのくらいお酒を飲まれますか?」という質問。これも日本語の発想でそのまま“How much do you drink?”とするのではなく、“How much do you drink? Do you drink more than one glass of beer?”という具体的な質問を続けてみましょう。このほか「生理は規則的ですか?」という質問も、“Have your periods always been regular? Do you have a period every month or every 28 days?”(生理は規則的ですか? 毎月ですか? 28日周期ですか?)の方が、患者さんも具体的にどのように答えればよいのかがわかり、コミュニケーションも円滑に進みます。

この double question が使われるのは、何も医療英会話には限りません。英語一般として非常に自然な質問法ですので、意識して使うようにしてみてください。


英語では「客観的」かつ「具体的」に
「今日からお酒の飲み過ぎは厳禁ですよ。」という表現。日本語ではよく使われますよね。もちろん、この「飲み過ぎ」が具体的にどのくらいの量を表しているのかは、日本語でもわかりません。しかし、総じて日本語では、英語に比べてこういった「主観的」な表現が多く使われます。

ところが、英語ではこういった「主観的」な表現は混乱を招きます。この日本語を英訳した“Starting today, you had better stop drinking too much.”という指示を受けた患者さんは、ほぼ間違いなく、「飲み過ぎるってどのくらいの量のこと?」と感じるはずです。 したがって、英語での質問や指示ではできるだけ「客観的」、なおかつ「具体的」な表現をすることが必要になります。この場合も“I'm going to recommend that you limit your daily alcohol consumption to a glass of wine a day.”(一日ワイン一杯のアルコール摂取に留めておいた方がよいでしょう。)と指示する方が、患者さんはその指示の内容を理解することができるのです。

ではここで、「タバコをたくさん吸いますか?」という質問を「理解しやすい」英語にしてみましょう。先ほど出てきた double question を使い、より「客観的」「具体的」な質問にしてみてください。

まずは、最初に open question を使います。この場合は、“How many cigarettes do you smoke a day?”(1日に何本タバコを吸いますか?)となります。その後に“Do you smoke 2 packs of cigarettes a day?”(1日2箱吸いますか?)のような、具体的な内容を尋ねる closed question を続ければ、より自然でわかりやすい英語の質問となります。
皆さんもこの double question と「具体的」をキーワードに、さまざまな質問表現を練習してみてくださいね。



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