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執筆 石原真弓
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全否定の文が、部分否定にもなることはありますか?

I didn't take Tom to swim in the pool today.は全否定で、My father does not always walk to work.は部分否定であると習いました。一つ目の文は部分否定にもなりませんか?
(滋賀県 テルマとマテルさん)

強調する語句の有無や文脈によって部分否定になり得ます

基本的には、1文目は「今日、私はトムをプールに泳ぎに連れて行かなかった」という全否定、2文目は「父はいつも会社まで歩いて行くとは限らない(=歩いて行かない日もある)」という部分否定で正しいです。全否定は、「~ではない」という全体的な否定を表し、部分否定は「~というわけではない」という部分的な否定を表します。部分否定は通常、notの直後にalways(いつも)、all(すべて)、every(どの~も)、both(両方の)、completely(完全に)などの「全体」を表すような語句が続き、not always(いつもではない)、not both(両方ではない=どちらか一つだ)のように使います。まれに、All that glitters is not gold.(光る物が必ずしも金ではない)のようにnotがallの直前に来ていない文もありますが、これは、ことわざなどの慣用表現として定着しているもので例外です。

さて、「I didn’t take Tom to swim in the pool today.が部分否定になるのでは?」という点についてですが、部分否定になり得ると言えます。会話では、普通に言えば全否定の文でも、否定したい語句を強調することで、そこを部分否定にすることができます。例えば、 Iを強く言えば、「私」は連れて行かなかった=他の人が連れて行った、となります。Tomを強調すれば、「トム」を連れて行かなかった=他の人を連れて行ったことを表し、to swimを強調すれば「泳ぎに」連れて行ったわけではなく、他のことをするために連れて行った、となります。また、前後関係から部分否定だと判断できる場合もあります。まとめると、基本的には全否定となる文でも、強調する語句の有無や文脈によって部分否定になり得る、ということです。

前回の質問は……

「物心ついたころから」は、どのように表現しますか?


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