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執筆 石原真弓
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It must have been a hard experience for him to take.のto takeは必要ですか?

「~だったに違いない」の例文で分からないところがあります。『英語で日記を書いてみる』に載っている、It must have been a hard experience for him to take.のto takeのところが分かりません。「大変な経験をした」ということで、「取った」という意味でto takeを入れないといけないのでしょうか?
(東京都 月さん)

to takeがあると、名詞がより具体化されます

拙著を読んでくださり、ありがとうございます。It must have been a hard experience for him to take.のto takeはなくても構いません。あると、名詞がより具体化されます。この文を区切って解説しますね。まず、It must have beenは「~だったに違いない、きっと~だったはずだ」という意味で、確信のある過去の出来事について使います。a hard experienceは「大変な経験、つらい経験」、for himは「彼にとって」という意味ですね。ここまでで、「それは彼にとって大変な経験だったに違いない」となり、to takeがなくても十分意味が通じます。では、このto takeがどのような働きをするかというと、experienceを具体化します。名詞の後に<to+動詞の原形>を付け加えることで、どんな名詞なのかをより詳しく表すことができるのです。理解しやすいように、いったん、booksを例に取って見てみましょう。例えば、books to readは「読むための本」となります。books to returnは「返却本」、books to throw awayは「廃棄本」、books to give awayなら「寄付用の本」です。

a hard experience for him to takeに戻りましょう。to takeがあることで、彼が経験をした身であることが明確になります。「ん? それのどこが具体的なの?」と思うかもしれません。次の状況と比較してみましょう。例えば、厳しい研修を受けさせてビジネス精神を学ばせる企業があるとします。部下に与えた試練が、上司(男性)にとって見るに見かねるものだった、という状況なら、It must have been a hard experience for him to give.となります。つまり、彼(上司)は経験をさせた身になるわけですね。

もっとも、身の回りのことを書くことが多い日記では、to takeを加えて具体的に表さなくても良いのですが、「どんな名詞か」をより明確にするときに<to+動詞の原形>が便利だということを覚えておくと、会話でも役に立つと思います。

前回の質問は……

「天つゆに大根おろしを入れてください」は何と言えばいいでしょうか?


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