HOME > 英語勉強法 > プロが薦める勉強法 File#01 デビッド・バーカーさん

プロが薦める勉強法 File#01 デビッド・バーカーさん

プロが薦める勉強法 カリスマ講師陣が惜しみなく公開
語学を学ぶ際に間違いは避けられない。この間違いを、次につなげるか否かで語学の上達にかかる時間に大きな差が生じる。ベストセラー『英語と仲直りできる本』の著者デビッド・バーカーさんが語る間違いを生かすコツとは?

David Barker
1967年イギリス・ウェールズ生まれ。リバプールで警官として2年勤務した後、英語教師に転身。以来、シンガポール、ニュージーランドなどで英語を教えてきた。日本での指導歴は12年。26歳から日本語を学び始め、日本語で本が書けるまでになった経験を生かし、語学上達の秘けつを説く。名古屋女子大学助教授、南山大学総合政策学部准教授を経て、現在はフリーランスライター。

取材・文◎原 智子 Tomoko HARA 写真◎月刊『ALCOM WORLD』編集部

  語学習得はそんなに甘いものじゃない?

日本人がよく間違える英語のポイントを自ら日本語で解説した『英語と仲直りできる本』で英語学習者の熱い支持を受けるデビッド・バーカーさん。

「最近、語学習得を簡単に考える風潮がある気がしますが、そんなに甘いものじゃない。僕もとてもマニアックに勉強して日本語を習得しました。皆さんも英語を習得するには、ものすごく時間をかけて勉強するしかないことを強調したいですね」と語るバーカーさん。
「音楽でもスポーツでも素晴らしい才能を発揮している人は極端なほど努力をしている。努力をしないでそのレベルまで行ける人はいないし、努力をしてそのレベルに行けなかった人もいない。例外はないと思います」

道のりは長いが、熱心に努力を続ければ絶対に習得できる――英語学習者にとっては、厳しくもあり勇気づけられる言葉でもある。

  「間違いは気にしないでいい」のウソ

そして挫折せず英語の勉強を続けていくための、よいガイドとなってくれそうなのが、バーカーさんの著書『英語じょうずになる事典』だ。数多くの日本人に英語を教えてきた中で、日本人に共通する英語の間違いをリストアップし、どこが間違っていて、どのような表現なら良いのかをまとめたものである。

「外国人英語教師は『間違いは気にしないでいい』と言いますが、言葉ってその人のアイデンティティーにもかかわってくるので、間違えれば誰でもプライドが傷つきます。ただ、僕が日本語を勉強していた時、間違いをきっかけに、ぱっと理解できたことがたくさんあった。人生を振り返ってみると、一番貴重な体験は一番つらい経験だったということはよくあることです」と間違いの効用についてバーカーさんは語る。

語学学習では間違うことは避けて通れない。ならば間違いを学習に最大限に利用しようというのが、『英語じょうずになる事典』の基本的考え方だ。
「単に正しい表現かどうかだけでなく、間違いを入り口に、何がどう間違いなのかを考え、それをきっかけに、英語についてより深く理解していってほしいですね」

  日本人は文法知識があってもusageは知らない

では日本人に多い間違いにはどんなものがあるのか。一つは中途半端な文法知識から起こる間違いだ。
「日本人は文法知識があると思われていますが、構文などの形を覚えているだけで、それがどのような状況で使われるかというusageを教えてもらっていません。だから不自然な表現をしてしまうんですよ」

例えば、未来を表現する時はwillを使うと多くの日本人は単純に覚えている。「明日テニスをするつもりだ」ならば、"I will play tennis tomorrow."という表現が機械的に出てくる。しかし、未来の予定を語る場合、ネイティブスピーカーには"I am going to play tennis tomorrow."や"I am playing tennis tomorrow."など、be going toや現在進行形を使う方がはるかに自然な表現なのだ。初級レベルと思っていた文法でも、このように知らなかった側面が次々と明らかになる。さらに、日本人が苦手とする現在完了や仮定法も、ネイティブがどういう時に、どんな気持ちを込めて使っているのかを解説。長年の疑問や謎がすーっと氷解する英語学習者も多いはずだ。

このほか、なんといっても多いのが日本語の影響を受けた間違いだ。例えば、日本語の「教える」にはコツや知識を伝授するという意味と、情報を伝えるという意味があるため「電話番号を教えて」と言う時に"Please teach me your telephone number."と言ってしまう人が多い。だが、英語のteachには情報を伝えるという意味はない。日本語と英語の単語は同じ意味を持っているわけではなく、意味の範囲が異なるのだ。

「言語は大きなバースデーケーキみたいなもの。それをどう切り取るかは言語によって違うんですよ。英語の単語を単純に日本語訳で覚えるのではなく、どんな現象に使う言葉なのかを意識すると理解が深まると思います。そういう用途には英英辞典が役に立ちます」



英語勉強法 トップへ    


  • アルコムワールドで日記を書く

英辞郎 on the WEB

メルマガ登録