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プロが薦める勉強法 File#03 大前研一さん

プロが薦める勉強法 カリスマ講師陣が惜しみなく公開
国際ビジネスの第一線で活躍を続け、あまたのグローバル人材を輩出してきた大前研一氏に、ビジネス英語習得の心構えと学習法について伺った。

大前研一

早稲田大学理工学部卒業。東京工業大学大学院で修士号、マサチューセッツ工科大学大学院で博士号を取得。経営コンサルティング会社マッキンゼー&カンパニー日本社長、本社ディレクター、アジア太平洋会長等を歴任。現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長。『ザ・プロフェッショナル』(ダイヤモンド社)『ビジネ力の磨き方』(PHP研究所)など著書多数。

取材・文◎石渡淳元 Atsumoto Ishiwata 写真◎高梨光司 Koji Takanashi

  中途半端な英語力ではビジネスで失敗する

ビジネスコンサルタントとして国際的に活躍する大前研一氏が、2008年の4月にビジネスパーソン向けの英語講座「実践ビジネス英語講座」を開講した。大前氏は、日本のビジネスパーソンの英語力について、「まだスタートラインにも立っていないレベルにある」と語る。

マッキンゼージャパン会長を務めるなど、自身の豊富な国際ビジネスの経験に裏打ちされた言葉だけに重みがある。マッキンゼー・アンド・カンパニーは、国際的コンサルティング機関の最大手。各界で活躍する経営者を輩出し、「昇進できなければ退社せよ(up or out)」といった厳しい実力主義でも有名だ。

大前氏の言う「英語力」とは、海外旅行でタクシーやホテルなどでやりとりができる、という次元の英語力ではない。「ビジネスの現場で結果を出す」ことを目的とした英語力だ。

残念ながら、日本の大多数のビジネスパーソンは『英語を使ったコミュニケーションによって結果を出す』という訓練を、まったく受けてこなかったといっていいでしょう。その結果、『中途半端に英語ができる人』が海外に出て行って、失敗してしまうケースが実に多いのです」

  「3つの発想」を捨てるべし!

では、どうしたらいいのか。まずは、次の3つの発想を捨ててほしいと大前氏は説く。捨ててほしいもの1つ目は、「和文英訳の発想」だ。「英語ができるというのは、日本語を素早く英訳できるということではありません。実は、和文英訳に熟達することは、英語力として中途半端なだけでなく、とても危険です」。日本語をそのまま英語に置き換えると、意味を成さなかったり、その場にそぐわない表現になってしまったりすることが、山のようにあるのだ。

捨ててほしいもの2つ目は、この英語は正しいか正しくないかといった、「マルバツ式の発想」だ。学校で英語を学んできた人の大半は、『これはマル』『これはバツ」』『あなたは何点』という経験を何年もしてきて、『正しくないと減点』という固定観念が、体にしみこんでしまっているのではないだろうか。だが、ビジネスの世界で最も大事なのは『結果を出すこと』で、『英語が正しいかどうか』は二の次だと大前氏は語る。

結果が出せればブロークンな英語でも十分なのです。私の長年の友人の劉積仁(Liu Jiren)氏は、中国最大のソフトウェア企業、Neusoftの代表取締役会長兼CEOで、中国のビル・ゲイツと呼ばれている実業家ですが、彼はブロークンな英語で何でもやり抜いてしまいます。メールはすぐに返信してくるし、電話で何でも交渉して解決してしまうし、数時間英語で話をしていても、決して相手を飽きさせることはない。ブロークンイングリッシュの理想型、と言えるかもしれません」

そして、捨ててほしいもの3つ目は、「ブラッシュアップという発想」だ。ビジネスで求められる英語力は、学校英語の延長線上にはない。英文和訳、和文英訳、マルバツ式。これらに基づいた英語力はビジネスの現場では通用しないといっていい。「もともと使えないものをブラッシュアップしても意味がありません。ビジネスで通用する英語力を身に付けたいのなら、今まで学んだことを、『単語以外すべて捨てる!』ぐらいの勇気が必要です」。



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