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プロが薦める勉強法 File#04 竹村和浩さん

プロが薦める勉強法 カリスマ講師陣が惜しみなく公開
英語の発音にコンプレックスを持つ人、必読!竹村さんが提唱するヴォイス・トレーニングで、日本人英語から脱却しよう。

竹村和浩

1961年生まれ。立教大学文学部英米文学科卒。東京都立高校にて6年間英語教諭を務めた後、公文教育研究会などを経て95年にTLL言語研究所を設立。独自の英語音声指導法・EVT(English Voice Training)を開発。全国で、英語講習会、講演活動を実施している。著書に『やり直し英語から始めるビジネス英語3ヶ月トレーニング』(NHK出版)など。

取材・文◎杉谷知子 Tomoko Sugitani 写真◎編集部

  ヴォイス・トレーニングでリスニング力もアップ

各分野の専門家による生活情報サイト『All About』で「ビジネス英語」のオフィシャルガイドを務める竹村和浩さんは、画期的な英語ヴォイス・トレーニング方法を提唱していることでも知られている。英語の発音の特徴を知り、体を使ったトレーニングを続けていくことで、発音やスピーキング力はもちろん、リスニング力さえも飛躍的にアップするという。

発音がよくなると、リスニング力が飛躍的にアップします。一見遠回りのように感じるかもしれませんが、TOEFLやTOEICのスコアを上げるためには、発音練習は非常に効果的なのです

それにしてもヴォイス・トレーニングをして発音を良くすることで、なぜリスニング力がアップするのだろうか。その秘密を知るためには、脳科学を少しひもとく必要がある。

「私たちがだれかと会話している場合、自分たちの言葉以外に、周囲にはパソコンのキーの音や車の音など、いろいろな雑音や自然音があります。ところが私たちの脳はたくさんの音の中から言葉だけを取り出して、その意味を理解する。この時脳が言葉として認識する音は、『耳から聞いたことがあり、なおかつ自分が口から発したことがある音、言語として脳に登録された音』だけなのです」

  日本語脳と英語脳の違い

さらに、言語が違えば反応する脳の場所も異なることも研究によってわかっている。英語ができるバイリンガルの人と、英語ができない東大生に、英語と日本語を聞かせ、反応した脳の場所を比較した実験を見ると、東大生の脳は同じ場所しか反応せず、バイリンガルでは異なる2カ所がそれぞれ反応したという。つまり東大生は自分の「日本語脳」だけを使いながら英語を聞いており、一方のバイリンガルは「日本語脳」と「英語脳」を言語によって使い分けていたわけだ

「しかも日本語と英語では音の周波数が違います。日本語は世界でも一番低い周波数の言語の一つであり、反対に英語は最も周波数の高い部類に属しているので、英語のネイティブスピーカーが、日本語の低い音に基づいた英語発音を聞いても聞き取ることは難しい。彼らにとってその音は“英語ではない音”だからです」

日本語の低い周波数のままの発音・発声で英語を話していても、それは「日本語脳」を使っているだけ。正しい英語音声が登録された「英語脳」を新たにつくっていけば、ネイティブの話す英語がすらすらと聞き取れ、また口からも正しく発音できるようになる。「英語など外国語を学ぶ上で最も大切なことは、その言語の音声を正確にマスターすることだと思います。これまでに英語学習を続けてきた方も、“新しい言語を覚える”くらいの気持ちでトライしてみてください」

  英語は“息”の言語――腹式呼吸が重要

竹村先生の英語ヴォイス・トレーニングは腹式呼吸の練習から始まる。 「英語は“息”の言語。英語の音素の三分の一以上が無声音であり、有声音も息を吐くことでつくられるという特徴をもっています。さらに英語のアクセントは実際には母音にはなく、音節の中で息が出しやすい子音にある。子音で息を強く吐き、その後に素早く母音をもってくると考えるとわかりやすいかもしれません。ですから、英語を話すためには息をたくさん使えなくてはいけない。そこで腹式呼吸のトレーニングからスタートします」

一方、日本語は“声”の言語。有声音である母音がつく50音(つまりすべての音)はすべて有声音になる。のどに手を当てて、日本語をしゃべってみてほしい。どの音を出す時にも、のどの声帯が震えていることがわかるだろう。「英語を話す時、無声音では特に、息は声帯の振動に使われずほとんどが吐き出されます」



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