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プロが薦める勉強法 File#10 ヒロ前田さん

プロが薦める勉強法 カリスマ講師陣が惜しみなく公開
「TOEIC対策といっても何から手を付ければ?」という方も多いだろう。特にスコアが400点前後の場合、弱点が多く、やみくもな学習になりがちだ。豊富な指導経験を持つ前田さんが「まず何をすべきか」を語る。

ヒロ前田

神戸大学経営学部卒。TOEIC受験力UPトレーナーとして、全国の企業や大学でスコアアップ指導を行っている。TOEIC990点(満点)取得。『奪取730点TOEICRテスト攻略プログラム』『奪取550点TOEICRテスト解答テクニック講座』を監修。著書に『[新装版]TOEIC(R)テスト BEYOND 990 超上級問題+プロの極意』(以上アルク)など。毎日更新「TOEIC練習 ヒロ前田のおしえたい英単語」コーナーもおすすめ。

取材・文◎杉谷知子 Tomoko Sugitani  写真◎曳野若菜 Wakana Hikino

  TOEIC対策本の山を脇へどける!?

「TOEICの問題集や対策本を何冊も買って一生懸命勉強しているのに、300~400点あたりを行ったり来たり。長いトンネルを抜けられないという人はたくさんいます。そうした人々は往々にして勉強法が間違っているんですよ。効果のない勉強をわざわざ選んで、それにばかり時間をかけているケースがほとんどです

こう言い切るヒロ前田氏はTOEIC受験力 UPトレーナー。多くのTOEIC対策本を著書に持ち、全国の企業や大学でスコアアップ指導を行っている。また、アルクの通信講座『奪取550点TOEIC(R)テスト解答テクニック講座』の監修者でもある。「そういう方々には、まずTOEIC対策本や問題集などタイトルに“TOEIC”とついた本をいったん脇に置いて、別の学習に切り替えることをお勧めします

TOEICのスコアを上げたいのに、なぜ対策本を使わないのだろうか。それは「受験経験が少ないこともありますが、自分の英語力のウイークポイントが分かっていない人が多いから」だと前田氏は指摘する。

TOEIC対策本や問題集の多くは、さまざまなレベルの人向けに幅広い内容で作られている。自分のウイークポイントをきちんと把握している人なら、そこに焦点を当てて集中的に勉強し、スコアを上げていくことができる。しかし、弱点が分からなければ、ただやみくもにTOEIC対策本や問題集を頭から最後までやりかねず、結果、時間をムダに費やしてしまうのだ。

  「基礎体力作り」作りの方法

「TOEIC本は確かにいろいろなテスト対策を教えてくれます。でもそれは、ある程度の基礎的な実力を養った上で身に付けてこそ、効果が出るものです。スポーツに例えてみましょう。体力も筋力も、技術も知識もない人が剣道を習い始めたとします。この人がいきなり練習試合に出たり、有段者と戦ったりしても、上達は難しいですよね。いきなりハイレベルの実戦に立ち向かうよりも、まずは素振りや、足腰を強くすることの方が大切でしょう?」

では、スコアをアップするための“基礎体力作り”はどうすればいいのだろうか。前田さんは「400点レベルの人は文法ルールをきちんと理解していないので、リーディングセクションだけでなく、リスニングセクションでも失点します。まずは高校2年までに習った文法をきちんと勉強してください」とアドバイスする。

さらに、スコアアップできずに苦しんでいる人に限って、かつて勉強したことを再学習するのを煩わしく感じ、新しいことや難しいこと、自分にできないことにわざわざチャレンジする傾向があるという。「これが間違い! 着実なスコアアップのためには、地道な勉強に勝るものはありません」

  リーディング・リスニング力を付けるための文法の勉強

前田氏の言う文法のルールとは、例えば「動詞には自動詞と他動詞がある」「副詞は動詞を修飾する」など。動詞のsellには他動詞と自動詞の用法があり、他動詞のときには"He sold her the CD./ He sold the CD to her."(彼は彼女にCDを売った)のように使い、自動詞のときには"The CD sold well."(そのCDはよく売れた)のように使う、といったルールを整理していく。

確認したい文法ルールを調べるために、手元にあると便利なのが『総合英語 Forest』(桐原書店)。辞書のように、必要なときに持ち出してきて調べる一冊としてお薦めだ。

さらに前田さんのアドバイスは続く。「目で見て覚えるだけでは十分ではありません。さらにアウトプットしなければダメです」。このアウトプットとは“書く作業”のことだ。「書く時にはいやでも頭を使う。自分で考えて生み出す作業は苦しい。こうしたつらい経験を経てこそ、記憶は強化されるんですよ」。具体的には、高校の教科書などに載っている一文を覚えた上で、文を見ずにノートに書き出す。このような地道な作業がじわじわと効果を生み出すのだ。




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