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プロが薦める勉強法 File#11 河野太一さん

プロが薦める勉強法 カリスマ講師陣が惜しみなく公開
英語が聞き取れたと思ったものの、その意味が頭に入ってこない、という経験はないだろうか。今回ご紹介する「河野メソッド」は、音だけでなく意味まで聞きとれるようになる勉強法だ。早速その秘密に迫る。

河野太一

英語塾「河野塾」代表。早稲田大学政治経済学部中退。Seattle Central Community College卒業。半年間シアトルに留学した以外は日本で英語を身に付けた「国内派」。TOEIC、大学受験指導を経て、留学準備校にてTOEFL、GMAT、IELTS の講師として活躍。TOEFL iBT 116 点(120 点満点)、TOEIC 990点(満点)、TOEIC Speaking and Writing Tests 各200点(満点)、英検1級。著書に『完全攻略! TOEFL(R)テスト英単語4000』『高校生のための 英文法=スッキリ講座 くみたて編』(アルク)などがある。

取材・文◎杉谷知子 Tomoko Sugitani  写真◎編集部

  リスニング力アップの秘密

「リスニングが苦手」「短い文章ならいいけれど、長い文章になると、途中でギブアップ」と、リスニング力不足に悩む人は少なくない。そんな人たちにぜひ試してほしいのが「河野メソッド」。TOEICやTOEFL受験者を指導し、スコアアップを手助けしてきた河野太一さんが提唱するリスニング力をアップするトレーニング方法だ。

まず河野メソッドの着想について伺ってみた。「リスニングには『音声を聞き取る』『意味を聞き取る』という2つの側面があります。日本人がリスニングを苦手とするのは、この2つが不得意だからです。音声を聞き取る学習方法については、すでにたくさんの学習教材や書籍が出ていますが、意味の聞き取りはあまり重視されていません。この意味を聞き取るために有効なトレーニング方法は暗唱にほかならないと考えています

確かに、聞き取れる単語を増やし、それらを組み合わせて、文章の意味を類推するリスニング方法は一般的だ。「私がやっているのもそうかも?」と思う人も少なくないだろう。「従来のリスニング練習方法でも、続けていけば単語レベルで聞き取れるようになります。ただし、この方法では時間がかかるし、さらに上のネイティブスピーカー並みのレベルにはなかなか行けません。私自身もこの壁にぶつかって苦しんでいたので、そのもどかしさはよくわかります」

もっと効率よく、スピーディーにリスニング力を付ける方法はないかと摸索してきた結果、生み出されたのが河野メソッドだった。「リスニングの学習法は聞くことである、あるいは聞くしかないと思い込んでいませんか? でも実は、聞くよりも英語を口に出す方が効果は高いのです

  構文として理解する「神経」を育てる

なぜ口に出すことで、英語の意味を聞き取ることができるようになるのか?

河野太一さん

従来のリスニング方法を「単語リスニングレベル」とすると、河野メソッドが目指すのは、音声を構文としてとらえて理解する「構文リスニングレベル」だ。「リーディングはできても、同じレベルの文章のリスニングができないという人もいます。文章を読む場合は『返り読み』をすることができますが、音声は前に聞いた音をさかのぼって聞くことはできません。河野メソッドでは、聞いた順に構文を把握し、内容を理解することを目指します

例えば、SVO型の構文の文章は、日本語式に「SはOをVする」ではなく、「SはVするOを」として理解する。また、"The white dwarf, the remnant of the red giant after the gases are thrown into space, has no power generator anymore." のように、SとVの間に長い修飾句が来ても、Sに対応するVをきちんと聞き取れる。あるいは、Althoughから文が始まれば、その後に主節が続くことを予想する――こうした英語の「神経」を育てるのが河野メソッドである。

「特にTOEFLのような長い英文を聞く場合、話されている内容や登場する単語を単体で記憶するのは、とても無理です。話されている内容を論理的に理解できれば、脳は自然に記憶してくれるんですよ」。河野メソッドで日ごろから練習していれば、リスニングテストでも「普段から自分が口に出しているのと似たような英文を聞く」感覚になり、リラックスして臨めるとのことだ。




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