翻訳ジャンル:映像翻訳 プロに必要な仕事環境「わたしのセレクト」

・取り扱い分野:字幕/吹替 ・取り扱い言語:英日 ・翻訳者としてのキャリア:25年

update:2016/08/01

風間綾平さん

※以下の各項目で、◎印は「購入を強く推奨する商品・サービス」、△印は「予算に余裕があれば購入したほうがいいと思う商品・サービス」を示します。

1.パソコン

  • ◎ 5〜6万から10万以内のもので十分でしょう。信頼性を考えて国産メーカーならどこでもいいと思います。SST使用を考えたらWindowsにしてください。Macは対応していません。
  • ◎ OSはWindows7以降のものなら問題ないです。クライアントとのデータのやり取りを考えてOfficeが入っていることは必須。
  • デスクトップかノートかは個人の好みでいいと思います。ただ、PCでテレビも見たいという方は別として、今は両者にそれほどの差はないと思います。好みと使い方——例えば外に持ち出すことがあるか、なども考えればいいでしょう。万一メインのPCが壊れることを想定してサブはあった方が理想です。逆に言えば、壊れた時のつなぎとしてサブが要ると考えています。
推薦する理由
  • 当たり前ですがPCとネット環境は必須です。翻訳データはメールでやり取りしますし、最近では映像もサーバー経由で送られてくることが多いです。

2.マウスやキーボード、モニター、外付けハードディスクなど
PC関連のアイテム

  • ◎ 外付けハード:500GBほどあればお釣りがきます。BUFFALO, I-O DATA辺りで十分です。
  • △ モニター:好みによりますが15インチほどのがあるといいでしょう。これも上記のメーカーで問題ないと思います。
  • △ キーボード:昔のデスクトップ時代のものを流用しているので値段は分かりません。新たに購入するならワイヤレスの物を選ぶつもりです。
推薦する理由
  • 外付けハードは必須です。万一PCが壊れた時を想定して、PCを閉じるたびに、そこまで翻訳したデータは外付けハードに保存します。字幕や吹替のデータは文字だけですからデータ量もそう多くありません。ですから上述のように500GBもあれば十分だと思います。
  • モニターについてですが、私はノートPCを使っていて、本体のモニターは映像用に、それと別にモニターを用意し、そちらはネット用に使っています。あくまでこれは私の使い方ですから、必須というわけではありません。
  • キーボードですが、ノートPCを使っているので、あの小さなキーが押しにくいというのが理由です。

3.デジタル系アイテム(iPad、kindleなど)

  • たまに外出先でポータブルのPCがあればと思う時がありますが、基本的に外で仕事をすることはあまりないため、コストパフォーマンスを考えると購入には至っていません。

4.辞書

  • ◎ ランダムハウスまたはリーダーズ。検索の使い勝手を考えればCD-ROM版なのは間違いありません。
推薦する理由
  • 語彙の豊富な物ということで上記のどちらかは必須です。これ以上の専門辞書や英英辞典などは後で必要に応じて考えればいいでしょう。

5.翻訳支援ツール

  • ◎ SST
  • △ ATOK
推薦する理由
  • 「新たに字幕翻訳のプロになろうという方はSSTがないと仕事がもらえないというのが現状です。ただし、かなり高価なので、購入のタイミングはご自分で判断した方がいいです。◎を付けましたが、最終的に必須ということで、最初から購入するには高すぎます。恐らく、映像翻訳を目指す方はどこかの翻訳学校に行かれているはずでしょうから、学校と相談してみるといいでしょう。営業時間内なら学校内のSSTが入ったPCを貸してくれるところもあります。繰り返しますが、最終的には購入の必要がありますから、仕事が確実に来ると判断した時点で購入に踏み切るなど、よく考えた方がいいでしょう。SSTは字幕翻訳者と関係者しか使いませんから、将来的にも価格が大幅に下がる見込みはないソフトだと思っていいでしょう。それからSSTはMacに対応していません。使用PCはWindowsである必要があります。それと、当然ですがSSTが必要なのは字幕で、吹替には不要です。
  • ATOKは、私がワープロソフトに一太郎を使っていることもありますが、マイクロソフトのIMEより優秀だと感じます。ワードでもATOKは使えるはずです。必須ではありませんが、選べるなら私はIMEよりATOKを選びます。

6.周辺アイテム(椅子、マッサージ器具など)

  • △ PC用のリストレストとリストレスト付きマウスパッド:1,000円前後のものならどこの物でもいいと思います。
推薦する理由
  • キーボードやマウスの使い方にもよるでしょうが、私は両手のひらの外側を机に付けるので痛くなります。リストレストを使用しだしてからはストレスフリーになりました。個人的には◎のアイテムです。

出版翻訳

実務翻訳

映像翻訳