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監修 松澤喜好


第8話 MAKE(その3)




Q&Aコーナー

 今回は、一問一答形式で make の用法を解説します。これを読んで、理解をさらに深めてください。

Q.1 He will make a good teacher.(彼はよい先生になるでしょう)という用法がありますが、この文の構造はどのように理解したらいいのでしょうか?

A.1 この文では、現在の彼はよい先生の素質をもっているけれども、現在はよい先生にはなりきっていません。努力をすれば、そして経験を積めば、絶対によい先生になるよ、と言っているのです。つまり make は彼を「普通の人」から「よい先生」に状態を変化させるという機能を表しています。He will make (himself) a good teacher. と解釈すればわかりやすいでしょう。

Q.2 do the best などは、do の代わりに make を使ってもいいのではないかと思いますが、どう使い分けたらいいのでしょうか?

A.2 以下の3つの動詞でどれを使ったらいいか、考えてみてください。
 ・do the best
 ・make the best
 ・take the best

 do は「任務を行う」、make は「状態を変える」、take は「つかむ」というもともとのイメージがあります。What do you do?(仕事・任務として何をしていますか)というふうに do は「任務を行う」という意味があります。do the best の the best は目的語のようですが、副詞です。
 make the best と take the best は間違いです。この場合の the best は形容詞になるため、make the best effort や take the best chance のように目的語が必要となります。
 make the best of a bad luck のような言い方がありますが、make は「状態の変化」が機能であることを思い出してください。運の悪い状況にあるけれど、そのなかで何とか最悪の状況は変えたい(make the best of)という意味です。悪い状況のときにだけ使えます。

 なぜ make と take の場合は the best が形容詞になるかというと、両方とも他動詞として目的語(名詞)が必要だからです。the best には名詞もありますが、「最もよいもの」という意味で、You are the best.(きみは最高の人だ)などの使い方をします。make him the best と言えるでしょうか。make him the best student in the class というふうに、名詞が必要となります。

Q.3 I make that distance 3 kilometers.(3キロくらいの距離だろう)という用法があります。「見積もる」「算定する」という意味ですが、「作る」「する」では説明しきれない気がします。これはどのように解釈したらよいのでしょうか?

A.3 It made her thin.(それが彼女をやせさせた)と同じ用法です。I make that distance 3 kilometers. は「主語+make+目的語+補語」の形で、意味は I think that distance is about 3 kilometers. と同じです。
 make の機能は that distance(あの距離。いまは距離がわかっていないので数字で言えない)を 3 kilometers にすることです。I make that distance 3 kilometers. の直訳は「私はあの距離を3キロとした」です。仮に3キロと決めているので、「3キロくらいの距離だろう」は日本語として、うまく訳されていると思います。

 「見積もる」「算定する」はこの make の機能を日本語に置き換えた、的確な訳ですが、make を使うときには、日本語訳に惑わされずに、make の「状態を変える」機能に注目してください。それが make の「機能を理解する」ということです。

 ネイティブ・スピーカーは、make をその機能でイメージしています。英和辞典のようにたくさんある訳から選んで使うという考え方はありません。中心となる1つか2つの単純な機能で日常会話の作文をしています。ぜひ英作文などで、基本動詞を「機能で考えて使う」練習をしてください。


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