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監修 松澤喜好


第16話 GIVE(最終回)



 「Aさん」+give+「Bさん」+「C」の基本形に基づいて、日本語を介さずにイメージする練習をしてください。イメージが頭の中にできてから、日本語にしてください。

●giveのイディオムとフレーズ

1. They gave their collection away to the museum.
 give away ... は「...をただであげる」の意。their collection が「C」、the museum が「Bさん」です。away は「離れたところに」という意味です。

 give はもともと、ただであげることを意味しています。これに away(自分から離れたところに)がついて、戻ってくることを期待していないことが強調されます。

2.
Benedict Arnold gave away secrets during American Revolution.
 give away ... は「...を漏らす、...を裏切る」の意。競争相手や敵は、自分とは離れた所にいますね。この離れた敵に、away を使って与えることを表現した場合は「...を漏らす、...を裏切る」というイメージになります。

3.
We were forced to give ground on the most pressing issue.
 give ground は「譲歩する」の意。敵の話のついでに、中世の戦いをイメージしてください。中世の戦いは土地(ground)の奪い合いでした。ground を取ったほうが勝ちです。give (him) ground は文字どおり土地を明け渡すことで、とても大きな譲歩を意味します。

4.
Please give me your hand to get my bag.
 give ... a hand は「...に手を貸す」の意。目的語の「C」は your hand です。飛行機の添乗員にかばんをとってもらうシーンなどで使います。手を切り離して与えるわけはないですから、「手伝う」という意味になります。

5.
Don't forget to give me a call if you come around here.
 give ... a call は「...に電話する」の意。「C」は a call(通話、電話の呼び出し)です。

 Don't forget to call me. でも同じ意味ですが、give me a call のほうが具体的に電話機を操作してこちらの電話の着信音を鳴らすイメージがわいてきます。Give me a call. と Give me a ring. は同じことですが、ring のほうが昔ふうの電話がリーンリーン鳴るイメージがわきますね。

6. The situation gave Ted pause and he held off resigning from his job.
 give ... pause は「ちゅうちょさせる」の意。「C」は pause(ポーズ)です。この場合、何かを思いとどまることです。ポーズは写真を撮るときの「はいポーズ」と同じです。

 脱線になりますが、この表現は、To be or not to be で始まる有名な『ハムレット』の第3独白に出てきます。『ハムレット』が書かれたのは400年以上も前の西暦1600年です。

 For in that sleep of death what dreams may come, must give us pause.(死後の眠りのなかでもいやな夢を見るかもしれないから、皆が[自殺を]思いとどまるのか)
 この pause は自殺を思いとどまることです。私は30年以上も前に読んだのですが、give pause からこの must give us pause のイメージがパッとわいてきました。イメージでとらえているといつまでも記憶に残る例だと思います。

7. I don't give a damn about her.
 not give a damn
は「気にしない」の意。
 Damn!(くそ、ちきしょう)と使うように、damn は「くやしい感じ」のことです。

 give a damn は否定形で使い、「くやしい感じさえも持たない=全然気にかけない」の意味です。I don't give a damn about her. は I don't give her a damn. と同じですが、会話では前者を使います。よく使う表現です。


8. The new assignment is giving Ken a hard time.
 give ... a hard time は「…を困らせる」の意。a hard time(厳しい時間=困難)を人に与えることです。
 「あと1日ください」などという時間をもらう場合にも give を使います。
 Give me one more day to finish the report.(報告書を仕上げるのにもう1日ください)

9. I can't believe your story. Give me a break!.
 Give me a break! は「勘弁してくれ!」の意。A hard time(困難)に対して a break(短い休憩)は緊張から解放された休憩のことです。Let's have a coffee break.(コーヒー・ブレイクにしましょう)は会議のなかでよく使われます。実際にはコーヒーがない場合でも使われていますね。

 Give me a break! は、その話題を忘れて、ショックを受けた脳に休憩を与えたいというイメージです。「勘弁してくれ」はこの状態をよく表現していますよね。 10. から12. にかけては give と account(報告)の組み合わせです。report がビジネスライクで客観的な「報告」であるのに対し、account(報告)には個人の考えが入っています。

10. Boss wants you to give an account of the activities you undertook while you were in training.
 give an account of ... は「…の説明をする」の意。このあとはどうなるのでしょうか。You give Boss an account of the activities. となるのでしょうね。

11. Lucy is always giving a bad account of her boyfriend.
 give a bad account of ... は「…をけなす」の意。her boyfriend が「Bさん」 、a bad account が「C」にあたります。

12. Write your resume with great care, because it is so vital to give a good account of yourself when you are applying for a job.
 give a good account of oneself は「きちんと弁明する」の意。「Bさん」はここでは明示されていませんが、採用面接担当のことでしょう。a good account of yourself が「C」にあたります。

13. Ms. Williams finally gave John the sack.
 give ... the sack は「…をクビにする」の意。Ms. Williams finally sacked John. と同じ意味ですが、give を使うほうが「一方から他方に渡す」イメージが強くなります。
 sack は穀物や石炭をつめるための粗布の袋です。産業革命の時代に労働者をクビにするとき、雇用者がこの袋を渡して生活用品を詰めさせ、立ち退かせたのかもしれませんね。

 ここまで読んできたあなたは、いつ give に出合っても、もう大丈夫ですね。give の構文パターンを忘れないでください。
 Please give it a try.
 それではまた。


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