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苦手なりの受験英語

 

2006年3月23日

苦手な人の英文解釈勉強法(1)

今週から新シリーズ行きます。「苦手な人の英文解釈勉強法」にします。また長くなりそうです。20回以上の連載になると思います。
今日は第1回目なので、これに関する雑学?(四方山話)から行きますね。


問題:
「英文解釈」と「長文読解」の違いは何か?


正解は<現在は「同じ」と考えて差し支えない>です。でも本屋に行くとたまに参考書が区別して並んでいたりしますよね。
実は歴史的には2つは違うものなんです。


その昔「英文解釈」はあっても「長文読解」はなかった!!


んですよ。どういうことだかわかりますか?
(たまには「続きを読む」の機能を使いしょう!)

実を申しますと、30~40年前より以前の大学入試問題はいわゆる「長文」は出題されなかったのです。
長くたって、せいぜい20行ぐらい。普通は15行以下でした。今では考えられないほど短いです。


なぜか……出題方式が現代とは違うからです。
その頃は、今のようにマークシートがあるわけではないですね。
オマケに大学進学率も少なく、受験者数も多くない。
したがって、選択肢から選ぶ問題が少なかったのです。


昔の入試問題は
●それほど長くない英文を出題し「(ほぼ全部)訳せ!」という問題が主流だ
ったのです。
昔の入試問題は「正しく、かつ、美しい和訳例」が主に問われて合否が決まっていたのです。


これを「英文解釈」と呼んでいたのです。「正確でわかりやすい、まるで翻訳家が作ったような和訳例」を作る勉強…これを受験生は必死にしていたのです。




ところが次第に「訳せ!」といった「英文和訳」を出題するのが困難になってきました。
受験者数が増加したからです。とてもとても、「受験者全員の和訳例」など見てられない!!手間がかかりすぎ!


そこで大学側は採点作業を楽する方法を考えました。選択肢問題を多くしたんです。


でもそうすると「短い英文」だと簡単に解かれやすい。
(まさか、全訳例を4個ぐらい作って、1~4の中から選べ!ってわけにも行かない)


その結果、現在のように、
●「長い英文を出題し、部分部分に設問を設けて、最後に内容一致不一致問題をつけて確認する」という形式が主流
になってきたのです。


つまり『解釈』だと「正しく、かつ、美しい和訳例」が主眼に置かれます
  『読解』だと「長文の内容」に主眼が置かれます。(和訳例がそれほど求められない)

と、こういった歴史的な経緯があります。


しかし、現在ではもう「どっちらけ」になってしまい、「解釈」も「読解」もあまり区別して使われなくなっている状況だと思います。いかがでしたでしょうか?


次回は土曜日の更新です。 ※実際は月曜日の更新になりました。
また、いつもの英文法無料動画講義は明日金曜日「第25回」をお届けします。よろしくお願いいたします。

Comments

>かえでさん
コメントありがとうございます。
お返事遅れてスイマセン。(昨日からお腹がイタタタタ……)
解釈と読解の違いの説明を裏付けてくださってありがとうございます。

「長文読解」がなかった時代において、「英文標準問題精講」の原仙作が受験英語界での最初の功労者でしょう。次の時代で伊藤師や森師が受験界に多大な影響をもたらしたと思います。いつの時代にもそういう方々は生まれると思います。

最近、受験生ネットにあまり行けなくてごめんなさい。出来るだけ行きますんで今後とも宜しくお願いいたします。

マウスバードさん、こんばんは。
いつも「英語の苦手な人、全員集合」ではお世話になっています。
とても面白い着眼点だと思ったので私なりに調べてみました。
ネットで調べた限りでは、1975年に出版された「英語の長文読解法」が最初の長文読解の参考書のようです。
そこで、私の蔵書を調べてみたら「入試英語長文読解の原点」という本の初版が1972年でした! はしがきにも、「英文解釈法、英作文、英文法など他の啓蒙書とちがって長文読解に関しては、今までにとるにたるべき類書がまったくなく」とあったのでこれが最古の「長文読解に関する参考書」ではないでしょうか。
著者は「試験にでる英単語」の森一郎です。彼は私の調べが確かならば、最古の講義調参考書(解説本)である「試験にでる英文法」も書いています。
最近、「英語の苦手な人、全員集合」でアドバイスをするために受験参考書を読み直して改めて思うのですが、伊藤和夫と森一郎の偉大さを再認識しているところです。これからの時代にもそのような人がでるのでしょうか?