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苦手なりの受験英語

 

2006年8月28日

英語ダメ人間のなり方(15)

高3のときの4月のある出来事について書きましょう。
高3では「サイドリーダー」という授業がありました。
英文(長文)解釈の授業ですね。普段のリーダー以外に、我が校ではこうした授業があったのです。
講師は若い人でした。たぶん初めて教壇に立った新任の教師であったような気がします。


最初の授業で彼はこう言いました。
「今回やる英文(長文)で今君が知らない単語に鉛筆で丸をしなさい」


我々は素直に丸しました。


その後、彼はこう言いました。
「終わったかな? この長文で丸した単語が5個以下なら偏差値70くらいでしょう。10個以下なら60ぐらいかな?15個以下なら大変だぞ。55ぐらいだ。20個って人がいるかもしれないけれど、まあ50はあるでしょう。頑張ってくださいね。さあ授業に入りましょう」


私はそのとき先生にこう尋ねました。「先生! 40個の私はどうすればいいんですか?」


先生はにやっと笑ってこう言いました。「はは、そんな冗談は面白くないですよ。この学校にそんな生徒はいないでしょう。さあとっとと始めますよ」


実は40個というのは確かに嘘でした。実際は50個以上あったのです。ええかっこしいの私はこれでもサバをよんだのです。
この新任の先生には私のような生徒を信じられなかったのかもしれません。この学校の英語のレベルはそれなりに高かったからです。この学校の高3の中には、中1の実力もない生徒などいるわけがない、と思っていらしたのだと思います。


・私は蚊帳の外か。
・この授業も私にはついていけないだろうな。


予測は大当たりでした。というか、私は中学高校で英語が赤点以外になったことがないですからね~w(赤点ぎりぎりではないですよ。ズバリ赤点だったのですよ。うちの学校は10段階評価で4以下が赤点でしたが、私はそれなりに良いときは「4」悪いときは「3」でした。なにせ学年最低点獲得者ですからね~w)


さて、高3はそれなりに頑張ってなんとか卒業だけはできました。もちろん大学はどこにも受かりませんでした。卒業するときに英語の教師にこう言われました。「お前はよく卒業できたね」 高校卒業できたのは本当に奇蹟だと思っています。態度だけは品行方正であったから「お情けで卒業させてもらった」のが真実だと私は思っています。


私の中学高校の青春は英語によって全て奪われました。ちなみにこのあとの2年間も厳しい浪人生活で遊べませんでした。18,19,20歳というもっとも楽しい遊びができそうな時期も遊べませんでした。大学生になった同級生の誘いをけり、やりたくもない英語の勉強ばかりやった2年間でした。


私が大学に受かったとき「もう英語の勉強をしなくていい! ばんざーい!」という感想を持ちました。これはそんなに変なことでしょうか? 私がどれほど喜んだかわかりますでしょうか?





そして…
以下の言葉が、私には不快極まりないことがわかりますでしょうか?


「英語って楽しいよね~」
「さあ英語を好きになろう」
「英語を楽しもう!」
「英語なんて、ちょっとやればできるだろうに、なんでそれをやろうとしないの?」


以上は中学高校のときに英語教師たちにさんざん言われた言葉です。
大学に入れたのでどうやらやっと「ちょっと」勉強したらしいです。以降私の頭の中で「ちょっと勉強する」とは「8年間勉強する」と定義づけられました。
もう二度と「ちょっと」の勉強などしたくありません。
英語によって奪われた中学高校、そして浪人の2年間…「合計8年間の青春」を私は返して欲しいと願うのみです。


あ、そうだ、


「英語ぐらいできて当たり前でしょ?」


という言葉もよく教師から言われました。
この言葉がいかに不快かわかりますか?


こうした言葉を浴びせ続けられて、私は英語ダメ人間になったのです。


今回のシリーズは以上です。いかがでしたでしょうか?
次回は雑談で~す。水曜日に更新です。


次のシリーズ「英語好き人間と英語嫌い人間の法則」の第1回目はこちらです。


(↓目次はこちら)
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Comments

>alansmitheeさん
実は月曜日に出す処方箋は「こう考えれば文法をやる気にならないだろうか?」という意見なのです。
言ってみれば『英文法を学習させる気にさせる文章』です。
「具体的に、どう英文法を勉強するか」、までは処方箋には入っていません。
「具体的に、どう英文法を勉強するか」は↓こちらです。
/beginner/article/mouthbird/cat354/

「これをちゃんと(ゆっくり)やるには1年かかる」という感じです。

※大体のAタイプは↑を読むと「ウゲーこんなにやりたくない。どうせやるにしてももっと楽な1週間で終わる本とかにしたい」という感想を持つはずです。
ですが、Aタイプの人で「1週間でやる本をやり遂げて文法が身に付いた人」は1人もいません。AタイプにもBタイプにも属さない「最初から得意な人」(20人に1人)だけが身に付くのです。
もし、そんなんで1週間で身に付くのなら、予備校に「英文法の授業」はありません。多くの予備校では普通は半年間文法の授業があります。今私が教えている生徒さん(浪人生)の予備校では1年かけて文法を教えるカリキュラムになっています。それでもちゃんとやらなければ文法は身に付かないと思います。(だからホント言うと、20人に1人でもそういった「1週間で文法が身に付く本」で文法が身に付く奴はいないのではないかと思っています。

>ただ残念ですがそれは、alansmitheeさんにとっては嫌なことです。
はぁ~やっぱり ここは避けられないんですね。。。
「では、どのようにしましょう?」私の「1年間」だけ英文法は、来週月曜日からでしょうか?、(A)タイプの人向けの処方箋。。。

>alansmitheeさん

>高校最初の英語の先生には「君を助けて上げられる材料が何も無い」と言われ

ひどいですな。私は逆です。
私には「君を助けて上げられる材料しか無い」です。

ただ残念ですがそれは、alansmitheeさんにとっては嫌なことです。
分かりますね。それは文法力です。
それが私があなたを助けて上げられる材料です。

>受験勉強で苦労するのってとても後から役に立つと思います。
ありがとうございます。そう思いたいです。

ただあの8年間の所為で、私は英語を一生好きになれない体になってしまいました。
私にとってのアルファベットは、ドラえもんにとってのネズミと同じです。
それでも私は「一生」英語と関わると思います。

あなたは一生ではなく「1年間」だけ英文法と関わることはできませんか?
そうすれば、かなりあなたの英語力は「今までがなんだったんだろう?」と思うくらいに伸びると思います。

ん~気が遠くなりますっ!文法かぁ
前にお話しましたが、高校最初の英語の先生には「君を助けて上げられる材料が何も無い」と言われ
次の先生には、「本当に英語が出来ないんだね。そう言う人がいるのは分かる。なので分からなくてもしょうがないから授業をちゃんと聞いてノート提出しなさい」っと言うことで、特に成績を上げることを考えもせずズルズルと。。。

>「英語ぐらいできて当たり前でしょ?」
これは、いただけないですね!
私は高校時代の二人の両極端な先生の中間ぐらいの先生が良かったです。
どの先生からも私は、文法を教わった記憶がありません。
彼らにそう言ったら「授業でやってたのが文法だよ」って言われてしまうんでしょうけど。。。
なので、不思議です。英語恐怖症になっていないのが。。。まっ文法恐怖症ではあるかも。。。

怒られるかもしれませんが、「青春の8年間」辛かったでしょうけど、私にはうらやましい時間です。
いまどきの「お受験」は、いただけませんが受験勉強で苦労するのってとても後から役に立つと思います。
はたから拝見していると、私なんかより数段「段取り力」が、有りますから。。。努力の賜物ですよっ!
私は、高卒ですし、高校も推薦で入っているので受験ってしたこと無いんです。
中学3年から、明らかに他の人より「アホ」になっていくのが分かりましたし、だからと言って「どう勉強しろと。。。?」って感じでしたから。。。

。。。ん~「落ち」が無い話になったな。。。

>Dr.Sさん
いつもコメントありがとうございます。
英語だけ落ちこぼれが目だってしまう構造解説ありがとうございました。
素晴らしいと思いました! まったくもってそのとおりだと思いました。


>高校2・3年のマウスバードさんでしたら、上記の処方箋はどうだったでしょうか。また、今、マウスバードさんが高校時代の自分を指導するとしたらどのようにするのでしょうか。
Dr.Sさんが受け持った生徒も過去の私も同じレベルであると思います。
なので両者の対応策は同じとしてお返事いたします。


私が今考えるにこういう生徒は「参考書【だけ】では絶対に成績は上がらない」と思っています。【補助的な塾なり先生が必要】だと思います。

成績が優秀な高校生が補助的な先生抜きで参考書【だけ】をやりもっと成績を上げた例は多いでしょう。また、とくに優秀でもなく普通ぐらいの人が参考書【だけ】で成績を上げた例もないことはないでしょう。しかし、極端に成績が悪くて苦しんでいるような生徒が「参考書【だけ】で成績が上がった」という例は全くないと思います。


しかし逆にこういう英語ができない生徒は「参考書だけで成績を上げよう」とする傾向があります。しかも「ちょっとの努力であっという間に成績があがる本」を探したがります。私がそうでした。ですが、そんなものはない、というのが私の意見です。もしそんなものがあれば誰でも知っている有名な本になっているはずですから。


なぜ参考書だけで上がらないのか? それには原因があると思います。


「余裕がない」からです。こういう生徒は学校の宿題やらなんやらが溜まっていてにっちもさっちも行かない状況になっています。そういう人に市販の参考書を渡しても、まずやりっこありません。授業と関係ない市販の教材(参考書)をやるくらいなら、先に学校の宿題を片付けたいと思うはずです。もしくは先に定期テストの勉強をするはずです。


しかし、普通は宿題や定期テスト対策ですらやる気がありません。ついていけてないからです。ましてさらに授業に関係ない「山のように教材(参考書)」を渡されたら「何かのイジメ・嫌がらせ」ではないかと思うのではないでしょうか? 少なくとも私ならそう思います。こういう人が欲しいのは「宿題をなんなく片付けられるほどの英語力があっという間に身につく【量が少ない】参考書」なのです。<今やらなければならない宿題よりも少ない労力で済む参考書>を探します。近々にやらなければならない宿題の量よりも、(渡された)参考書をやりこなす量のほうが多かったら、その参考書は絶対にやりません。


したがって処方箋としては「リーダーなどの学校授業のサポートするだけ」ということになると思います。自力で訳例をノートに作らせてそれをサポートします。生徒がここまでバカだと、生徒は「たとえ全部の単語の意味がわかっていた」としても「正しい訳例」が作れません。英文に関係代名詞の省略や不定詞があったらほぼ100%間違えます。だからサポートする先生は「なぜその訳例になるのか」を1つ1つ説明する必要があると思います。こういうサポートが必要だと思いますし、これは参考書では学べないものだと思います。先生がこうしたサポートをていねいに続けていけば、生徒はそのうち授業内容がわかるようになると思います。そうすれば学校の授業についていけるようになると思います。こうしてやっと初めて市販の参考書に手が出せる余裕が生徒に出てくると思います。


ちなみに「関係詞や不定詞」が苦手な人はそう簡単にここの理解ができません。逆にここがわかれば苦手な人でも読めるようになると思っています。
だから私の著書「マンガで覚える英文法」は「関係詞」と「不定詞」を最初のほうで説明しているのです。(「1巻:自動詞他動詞・関係詞」「2巻:5文型」「3巻:不定詞」==自動詞他動詞の仕組みがわからないと関係詞は理解できない。5文型の仕組みがわからないと不定詞の用法の説明ができない。私の著書はこうしたことを踏まえた順番で構成されている)


「どうしても参考書で」と考えるならば「マンガで覚える英文法」を過去の自分に与えるでしょう。というかそのために私はこの本を描いているのです。自分が高校生のとき「なんでマンガで英語を教えるような本がないのだ? それだったら労力が少なくて読めるのに」と思っていたのです。ところがそんな本はなかった。それなら自分で作ってしまえ!…と思って作ったのがこの本なのです。「過去の自分のために描いている本」、それが「マンガで覚える英文法」なのです。
http://www.h2.dion.ne.jp/~e-kirai/ya-51-b-1.htm
http://manga.alc.co.jp/project/2006/06/post_1.html


でもこれだけでは残念ながら成績は伸びないと思います。文法は問題集をやらなければ覚えられないし、その問題集の問題の解説も必要だからです。問題集の解説は通常ものすごく少ないはずです。苦手な人ならチンプンカンプンだと思います。だからどうしても「文法を解説してくれる」先生が必要になってくると思います。

Dr. Sです。性懲りもなく、また、書き込みに来ました。
以前にもお話しされていましたが、この学校では全くフォローがないようですね。とういか、おそらく、大部分の学校では、特別な事情を除いて、フォローなど行われてないと思われます。まあ、他の科目はその必要がないのではないでしょうか。
まず、数学ですが、一見すると落ちこぼれが多そうですが、落ちこぼれ予備軍は私立文系向けのクラスに行くことになるため、さほど問題になりません。理科や社会はこれに加えて科目が選択できるため何とかなります。国語は学校の定期試験であれば、出題する教員や解答する学生の双方でごまかしがききます。しがって、フォローの必要が無く、英語だけするわけにも行かないため、結局、英語だけ落ちこぼれが目立ってしまうのではないでしょうか。
かくいう私も高校3年で中学1年の英語力がかろうじて、あるかないかの学生を、家庭教師として教えたことがあります。その時の私の処方箋は以下の通りでした。
①中学1年英語の実力プラスワンノート(駿台文庫)
②中学2年英語の実力プラスワンノート(駿台文庫)
③英語をもう一度最初から (江藤正明)
④英文法講義の実況中継 上・下・問題集(山口俊治)
⑤ビジュアル英文解釈(伊藤和夫)
これに加えて
⑥英語頻出問題総演習(桐原書店)
⑦何か長文読解の本
③~⑥についてはわざわざ説明の必要ないでしょう。①②については、基本事項の説明+問題の一般的な形式ですが、この基本事項の説明が、単なる重要事項の箇条書きや例文を多用して何とか理解させるのでなく、基本事項をうまく抽象化して説明してあり、問題も最低限以上の量はある、このレベルの本としては隠れた優れものでした。ただし、今は絶版です。こればだけこなせれば、同志社・関学やMARCHていどなら対応可能だと思います。まあ、この学生は全く私に指示に従わず、結局、推薦で誰でも入れそうな大学に行きましたが。ところで、高校2・3年のマウスバードさんでしたら、上記の処方箋はどうだったでしょうか。また、今、マウスバードさんが高校時代の自分を指導するとしたらどのようにするのでしょうか。
長々と失礼しました。