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苦手なりの受験英語

 

2010年12月27日

受験英語 和訳例を作るべきか?(7)

和訳例を作るべきか


前回は、↓こういう話でした。


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I know the boy whom she loves.


英語が苦手な人は↑これを「もしあえて和訳例を作るとすれば」
(1)「私は彼女愛している少年を知っている」…誤訳
といつも誤訳してしまう。
似たような文は何度やっても誤訳する。苦手な人が意味を正しく認識しているか確認するために和訳例を作ることが必要


英語が得意な人は、「もしあえて和訳例を作るとすれば」
(2)「私は彼女愛している少年を知っている」…正訳
といったような正しい訳例が【簡単に】作れる。得意な人が意味を正しく認識しているか確認するために和訳例を作ることが不要
得意な人は「苦手な人だって、簡単に作れるに違いない」と思っている。←大間違い
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さて今回は、「和訳例を作る作業など必要ないと思っている英語が得意な人」のありがちな意見を話します。


I know the boy whom she loves.
は、もしかすると意味を取り違えるかもしれないのは分かった。だけど少し高度な英文だ。
そうではなく、英語が苦手な人でもやさしい英文から積み重ねれば、訳出なんか考えなくてもできるようになるはずだ


これが大間違いだ、という話です。英語が得意な人には確かに当てはまるのです。


しかし「英語が苦手な人」はそうじゃないのです。全く当てはまならないのです。


英語が苦手な人は、得意な人がやさしいと思う英文の意味を間違うのです。
(いつもの「あの例」は後で書きます)
今回は↓これで行きましょう。
これは、英語が昔の私ぐらい極端に苦手な生徒さん(浪人)が「辞書を使って分からない単語を調べた上で」誤訳した英文です。


Kumiko is thinner than Midori.


得意な人も苦手な人も訳例を作ってみてください。得意な人は意味を考えるだけでもいいです。
作りましたか?


そうしたら、得意な方はぜひこれを「極端に英語ができない私の生徒がどのような訳例を作ったか?」…これを考えてください。絶対に考えてください。
断言しますが、絶対にあなたの想像を超えています!! 当てられっこありません!!
考えましたか?


まず、正しい訳例の1つ。
「久美子はみどりよりも痩せている」
です。


得意な人なら、「なんでこんなん訳出しなきゃなんないんだ? こんな初歩的な英語を間違える奴なんざいないだろうに」とでも思うのではないかと思います。


ところがどっこい。そうは行かないのが英語が苦手な人です。
まず、英語が苦手な人は、thin (痩せている)という単語を覚えていません
つまりこういう人は「thinner は thin に er がついた比較級である」という認識ができない可能性があるのです。この生徒さんは見事に認識していませんでした


そうすると、thinner を辞書で調べるのです。すると thinner は辞書に載っているのです。しかしそれは thin の比較級ではないのです。「thinner」はれっきとした「名詞」で存在しているのです。


thinner 「シンナー」という意味の名詞があるのです。


つまりこの英語が苦手な生徒さん


Kumiko is thinner than Midori.
            ↑
     この thinner を「シンナー」だと思った。


したがって? この生徒さんが作った訳例は、


「久美子はみどりよりもシンナーを多く吸っている」


でした。どうですか? 当たりましたか?


多くの方はここで笑ってしまうかもしれません。
しかしこれは笑ってはいけない話です。


この生徒さんは精一杯頑張って作った訳例です。とてもまじめな生徒さんで、一生懸命考えてこう間違ってしまったのです。


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という具合に「英語が苦手な生徒さんが誤訳してしまう例」をあげてみました。
私としては、これで十分に【英語が苦手な方は「得意な人なら簡単に意味が分かる英文」を間違いまくる】とわかってもらえると思っています。


しかし、英語が得意な人中には「それならもっとやさしい英文からにすればいい!と主張する方がいます。


じゃあ出しましょう、あの例を!Ψ(`∀´)Ψ


What is war?


これを訳出してください。
本当に英語が苦手な人はこれさえ意味を間違えるのです。


私の(英語が極端に苦手な)生徒の1人(高3)はこれを


「何戦争ですか?」


と訳出しました。


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このように、英語が苦手な方は「得意な人なら簡単に意味が分かる英文」を間違いまくるのです。


これは、生徒側があらかじめ「訳出」しておかないと、自分で間違いが分からないではありませんか。
間違いを直さないままならば、ちっとも英語の成績は上がらないわけです。


どうやったら英語が苦手な人は直せると思いますか? 英語が苦手な人は「和訳例」を予め作らなければならないと思いませんか?


今回はここまでです。
次回はいつもなら次の木曜日ですが、年末年始なので、お休みにさせてください。
次回は1月6日(木)です。文法授業は1月7日から再開します。


それでは皆様、良いお年を!。


(↓目次はこちら)
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Comments

>ブルゴさん
【我々のような英語が苦手な人には】文法は重要だと思います。【そうでない人は、それほど重要ではない】…と思います。

英語が苦手な人は【悪い癖・習慣】みたいのが【ある】のです。これを直すには「文法」必要なわけです。

逆に英語が初めから得意な人は【悪い癖・習慣】みたいのがほとんど【ない】のです。だからそれほど重要ではないのです。

予備校に行けば、先生によりますが、文法で正しく英文を解釈します。その積み重ねをたっぷりやって、悪い癖を矯正するわけです。その「矯正」に、我々のようなタイプは、文法と和訳例が必要だと思います。

やはり…文法は重要ですね。

全訳しないで長文の勉強ってどうやるのと思っていた時期が自分にもありましたし、そのため短めの英文を全訳する問題集を使っています。今までの例文は僕は訳出出来ましたが文法の知識が無ければ誤訳例に近いものだったと思います。

短めの文章を訳出する訓練をつんだから英語が苦手ではないレベルになったと思います。
あと全訳の訳例がない授業は心配で仕方ありませんでした。

>英語駄目人間さん
あけましておめでとうございます。
受験が終わったにもかかわらず、よくコメントいただき嬉しく思います。
英語嫌いが得点できるといいですよね~そっちのほうが英語が普及すると思うのにねえ。英語教育が英語の普及を企図するのならば好きな人にきつく、嫌いな人に有利にすればいいのになあ、と常々思います。リスニングや会話がどれだけ英語嫌いを苦しめるか、偉い人は分かっていないでしょうからね。。。やれやれ。。。

シンナーの例のようなエピソードをお持ちなんですね。英語嫌いは大体同様のエピソードを持っているものです。よかったら英語駄目人間さんのエピソードも教えてくださいね。

「一生懸命にやっているのにこういうふうに間違えてしまう」のが英語嫌いの特徴です。英語の先生にはこのような例…「私たちは必死にやっているんだけど間違ってしまうのだ」ということをまず認めて欲しいですよね。
でも私なんかは当時「なんでこんなあほらしい間違いをするのだ? 勉強していない! 勉強しやがれ!」となじられたものです。
 こうやって英語嫌いは増えていくのですが、英語好きの人の多くはこれを理解できない模様です。だから私は彼らをバ●としか思え、、、おっとっと、ゲフン、ゲフン。。。。

新年明けましておめでとうございます。全国の英語嫌いが入試でいい結果を残せるといいですね。英語好きな奴は数学や地暦・公民で0点取って不合格になればいいです(嘘)


「久美子はみどりよりもシンナーを多く吸っている」


失礼ながら笑ってしまいました。というのも私も以前にほぼ同じ間違いをしたことがあるからです。←実話

かつての私も「thinner」という単語を見ると「アンパン」の方しか思いつきませんでした。非行少年が吸っているアレですね。

テストでこの間違いを犯さなかったのは不幸中の幸いでしたw

やりたくも無い英語を無理やり勉強した結果がこれではやる気もどんどん下がりますよね・・・・。