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苦手なりの受験英語

 

2011年10月17日

英語好きになることは可能か?(3)

では、「私が英語嫌いの人を(結果的に)好きにさせた 」を話します。
いくつかのポイントがあります。


(1)私はその人を「英語好きにさせよう」とは全く意図していなかった。
(2)私はその人の質問に答えていただけ。
(3)その人は大学に合格したかった。


【今からまず長い前提条件を話します】


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私は、今から10年ぐらい前から約5年間、某受験掲示板で英語の質問の質疑応答を受け付けていました。(その掲示板は今でもあるのですが、過疎化が進んでしまいました。以前は華やかでした)
私の担当はもちろん「英語」です。それも「苦手な人を専門」に答えていました。かつては質問は毎日1~3個はあり、私は毎日それに答えていました。


質問は次のようなものが多かったです。
 A【参考書関係】
  [例]・良い参考書がないですか? ・〇〇〇という参考書をどう思いますか?
 B【英文問題解説】
  [例]・「□□□ □□□□□ □□□ □□□□□□ □□□」という英文の意味が分かりません。
    ・この問題の答えがなぜ 3になるのかわかりません。

 C【勉強法】
  [例]・英語が苦手で全く出来ません。わかりません。どうすればいいですか?


は A【参考書関係】に対しては「絶対に返事をしない」という方針を貫きました。私は参考書評論家ではありませんし、参考書は使用者でなければその良さは分からないと思っているからです。使っていない参考書の批評など私は絶対できないことでした。


C【勉強法】に関しては「ここを見て下さい」と言って、自分のサイトを紹介していました。
  私のサイトは「英語が苦手な人・嫌いな人を何とかさせるための専門サイト」でしたから。


問題は B【英文問題解説】
これが私の専門であった、と言って良いでしょう。この掲示板では色んな質問がありました。1つを挙げましょう。
これはICU(国際キリスト教大学)の過去問です。


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・投稿者の質問
 One need but read the depressing accounts of how people lived in London and other large British cities early in the 20th century to be grateful that the good old days are past.
 この英文ですが、赤本を見ると
『20世紀の初頭のロンドンやその他のイギリスの大都市で人々がどういう生活を送っていたかの重苦しい記述を読みさえすれば、「古き良き時代」が過去の時代であることを感謝することができる』
 となっていました。けれどもどうしてこんな意味なるのかが分かりません。教えてください。
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もしあなたが英語が得意な人、あるいは英語の先生であれば、これをどう説明しますか? 


こんな質問が毎日ありました。答えるのはとても楽しかったです。こういう解説が私は得意でしたから。この英文への私の解説はここに載っています。


-----<以上が前提条件です>-----


ある投稿者」は、1週間に最低1つくらいのペースでこの掲示板に投稿していました。質問のタイプは 全て B【英文問題解説】タイプでした。


この人は
・高校2~3年生
英語が嫌いで苦手
・学校の課題の英文の意味や、問題の解説がわからなくて、疑問がたっぷりある。
・どうやら、周りの友達や先生に質問しても、納得いく返事をもらえない
という状況だったらしいです。


手前味噌で大変申し訳ないですが、はこの手の「この英文の意味がわかんなーい・解説わかんなーい。なぜこの答えになるかがわかんなーい」という質問に「納得いかせるように答える」のが得意です。たから、投稿されるたびに「パッパカ」返事を返していました。


彼からは高2の終わりくらいから高3にかけてずっと投稿がありました。私は喜んで返事をし続けました。するとその返事で大抵「なるほど! よくわかりましたー!」という言葉をもらいました。たまにもらえない場合は、「この部分が分かりません。もう少し説明をください」という投稿でした。私は彼が納得行くまで返事をしたものです。


そして...


が高3の時の3月に、彼から私宛にメールが届きました
内容は
「お陰様で志望校に合格しました!」
というメールでした。


このメールには、ありがたいことに、「私への感謝」の内容も書かれていました。さらに驚くべき文言が含まれていました。


「マウスバードさんのおかげで英語がわかるようになり英語が大好きになりました大学に入っても英語を活用しようと思います」

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 は「決して彼を英語好きにさせよう」とは思っていませんでした。しかしどうやら彼は本当に英語好きになったようでした。


繰り返しますが
(1)私はその人を「英語好きにさせよう」とは全く意図していなかった。
(2)私はその人の質問に答えていただけ。
(3)その人は大学に合格したかった。
これだけなのです。これだけで彼は英語好きになったのです。


皆様、これをどう思われるでしょうか? ご感想はそれぞれでしょう。

ただし、
・私は「インターネットに投稿される英語の質問に、納得いく返事を返していただけ」で、英語嫌いの高校生英語好きにさせてしまった
というのはまぎれもない事実です。


以上が、が(結果的に)英語嫌い英語好きにさせた「」でした。


今週の金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。


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Comments

ご無沙汰です。コメントありがとうございます。


>わかることが好きになることの第一歩であることがわかってない教師が多すぎます。
>わからないまま会話の練習させて、それで満足しているのは英語教師だけです。


おっしゃるとおりと思います。


多くの英語教師たちの場合
「英会話をさせる」=「(彼・彼女らの頭の中では)楽しませる」
となっていて、そうでない人間を理解してくれないところに問題があると思います。


英語嫌いの場合
「英会話をする」=「最悪に苦しむ地獄を味わう」
となっているのです


しかし多くの英語教師は↑これを把握できないし、しようとも思いません。

今回も痛快でした。
わかることが好きになることの第一歩であることがわかってない教師が多すぎます。
わからないまま会話の練習させて、それで満足しているのは英語教師だけです。