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苦手なりの受験英語

 

2012年2月 6日

勉強法。苦手な人へ・指導者へ(9)

・「文法嫌い率」をぜひ調査して欲しい


テーマ
「英語学習者の文法嫌い率」と「中高生の文法嫌い率」は全く異なる


苦手な人へ
あなたは「英文法って嫌だろう?」と言われたことがないか?


あなたはおそらく、1度ぐらい英語教師に以下のように言われたことはないか?


お前だって英文法の学習は嫌だろう?


↑これに同意できるだろうか? 英語が嫌いなあなたは「同意できない」はずである。


↓どちらが良い?


A・果てしなく続く「長ったらしい英語長文」を読む「英文読解
B・ピリオドまでが短い英文を「少し読むだけ」で済む「英文法


英語が嫌いな人の好みは、圧倒的に【文法の方(「B」)】のはずである。


しかし英語教師の中には必ず↓こう言うのがいる。


「英文法は誰でも嫌がるはずだ。お前もそのはずだ」


 ↑残念だが、こう思い込む英語教師や「英語学習者」は非常に多い。

私はこのような
英文法は誰でも嫌がる...と信じて疑わない人

「英文法を嫌がらない人もいる」
という具合に「考えを変えられた」試しがない


最近、私はもはや諦めている。「無理」と思っている。


--------


指導者へ
あなたは誰に対しても「英文法って嫌だろう?」と言っていないか?


「英語教師」の多く、そして「(社会人の)英語学習者」の多くは
⇒「英文法は誰でも嫌がるはず」
思い込んでいると私は思う。


私が思うに
英語学習者が【自分もそうならそう】と思う率」は極めて高いと思う。


・英語学習者の多くは【自分が英文法が嫌いなんだから、皆英文法は嫌いなはず】だ


 ⇒と思い込んでいると思う。


しかし実際はそんなことはない。
英語が嫌いな人ほど「英文法のほうが読解よりはるかに好み」である。


(ただ「英語そのものは、英文読解だろうが、英文法だろうが嫌いである。ここで私が言いたいのは
・英語が嫌いな人ほど「英文法のほうが英文読解よりまし」
ということである。)


例えば私はかつてこんなアンケートを取った。


>---------------------
もし【1】【2】のどちらかをどうしても解かなければならないとしたら、どちらのほうが「まだ解く気」になりますか?


【1】次の全文を訳しなさい
 It is well known that stress affects workers' health. When workers are not well, they lend to miss many days of work every year. The organizations they work for are, in turn, not as productive as they should be. However, levels of stress in different occupations, and the ways that workers relieve such stress, have been studied in depth. The organizational Psychology Association (OPA) , therefore, conducted a survey on the affects of stress on workers in four occupations and on the methods they use to relieve workplace stress.


【2】次の英文には英文として不適切な箇所があります。その部分を抜き出して訂正しなさい。
  We play baseball with they.

>---------------------


もしも、
「英文法は誰でも嫌がる」←これが正しいのならば
  ⇒アンケート結果は、誰でも【1】のはずである。
【1】読解問題で、【2】文法問題...だからである。


実際は違う英語が嫌いな方の結果は【2】である。
具体的には↓こう。


●(実際に英語が嫌いなたこさんの意見:
・3年前の全く英語が出来ない頃
【1】の長文羅列は見たくもない【2】ならばすべての単語を辞書で引いてもそこまで時間がかからないし楽そう。よってどうしてもどちらか解かないといけないなら【2】
・ある程度努力し出来るようになった今
解けと言われたらどちらでも良いけど楽そうだから【2】


●(実際に英語が嫌いな英語駄目人間さんの意見:
勿論私も両方飛ばして読みました。アルファベットが目に入ると意識せずとも、目を逸らしてしまう習性があるからです。
まあ、どちらかを解けと言われたらまだ【2】の方がましですね。


参照ページ


どうであろう? これを読んであなた
「へ~英語の苦手な人は、読解より文法問題のほうがましなんだ」...と思うだろうか?

「英文法は誰でも嫌がるはず」と思い込んでいる人ほど
⇒「でもそうは思わない
と思う。
私は、ブログなどで何度も「何人もの文法を好む例」を挙げている。にもかかわらず、思い込む人たちは、せいぜい「それは極めて稀な例外だ」ぐらいにしか思われない。


彼らの場合、だいたい↓こんな感想のはず


・「だってさー、私、文法なんて考えたくないもんだからみんなそうでしょ?
・「私の周りの英語を学習している人は、多かれ少なかれ、文法はちょっと毛嫌いしてるよ」


違うであろうか? 私はあなたのこの見解を変えられると思っていない。ただ、もし良ければ以下を読んでいただきたい。


---------------


マウスバードの一言


できれば、きっちりアンケートをとって欲しいが、私の推測だと、概ね以下のような結果になると思う。


質問・あなたは英文法が読解より不快ですか?


対象が「中高校生」の場合
 凄い不快          ...10%
 不快            ...20%
 どちらかと言えば不快    ...10%
 △英語はそれなりに好印象だが読解との不快の差が分からない...10%
 ▲英語はそれなりに悪印象だが読解との不快の差が分からない...10%
 英語は悪印象でどちらかと言えば読解のほうが不快...10%
 英語は悪印象であきらかに読解のほうが不快   ...20%
 ×英語が大嫌いで、明らかに文法の方がはるかにまし...10%


摸式的に言うと、10人集めればこんな感じ。
 ◎〇〇□△▲■●●×


10人中
 ・◎〇〇□人が 文法が不快
 ・△▲  の2人が 文法が不快かどうか分からない
 ・■●●×人が 文法は不快でない!

という結果になると思う。
(なお<ここがもしかしたら1番大事かもしれない>普通は、◎〇〇□△の5人が英語の成績が良い。少なくとも平均以上である。一方▲■●●×英語の成績が悪い。少なくとも平均以下である。平均以下であれば、普通は英語が嫌いになるはずである)


さて...


10人中 ・◎〇〇□人が 文法が不快
 ・△▲  の2人が 文法が不快かどうか分からない
 ・■●●×人が 文法は不快でない
と書いたが、こう書くと「英語好きな英語学習者」はこれを「否定」するはず。
「そんなことはない。私の周りの英語学習者は自分を含めて『英文法を不快に思う人』が圧倒的だ」と思うと思う。
そして"それ"は「正しい」と私も思う。のは【対象が「中高校生」の場合】だからこういう結果になったのだ。


今度は、対象が「主に社会人の英語学習者」の場合でアンケートを取ったとする。
概ね↓こんな感じになると思う。


 凄い不快          ...20%
 不快            ...40%
 どちらかと言えば不快    ...20%
 △英語はそれなりに好印象だが読解との不快の差が分からない...20%
 英語はそれなりに悪印象だが読解との不快の差が分からない...0%
 英語は悪印象でどちらかと言えば読解のほうが不快...0%
 英語は悪印象であきらかに読解のほうが不快   ...0%
 ×英語が大嫌いで、明らかに文法の方がはるかにまし...0%


摸式的に言うと、10人集めればこんな感じ。
 ◎◎〇〇〇〇□□△△


 ・◎◎〇〇〇〇□□人が 文法不快
 ・△△  の2人が 文法が不快かどうか分からない
 ・文法不快でない人は0


といった感じになる。「文法のほうがましな人」が消える1人もいない。10人中名。(ただ100人ぐらい集めば5人ぐらいはいるとは思う。ここではあくまで「少ない」と言いたい)


なぜか?


⇒「社会に出ても英語を学ぼうとする人」は「学生時代に英語の成績が良く、英語に好印象を持つ人だけ」だから。


中高校生で言えば、英語の成績が普通いいのは
 ◎〇〇□■●●×
  ↑
 こっちの5人だけだ。こっちの「成績の良い5人」しか「普通は英語の勉強をしたがらない」。まして「社会人英語学習者」ならなおさらだ。
■●●×←こっちの人は、英語に興味なんかないのだ!


だから、テレビで英会話番組を見るとか、アルクの教材を買うような、あるいは、Q-Engに参加してくださるような英語学習者のマジョリティは「英文法が不快」が多数を占める
だから普通の英語教師も「英文法が不快」に思う人が多くなるのだ。


で、そういう
「英文法を不快に思う英語教師」は自分の「中学・高校生の生徒」に


「英文法は誰でも嫌がるはずだ。お前もそのはずだ」


と言ってしまうのである。


あなたはこれを「間違いだ」と思えるだろうか?
「英語が好きな英語学習者」だけを集めれば、ある意味正しいと思うが、「中学・高校生の生徒」が対象であれば、それは「間違いだ」と私は考えている。「英文法を不快に思わない人は大勢いる。英語が嫌いな人ほど英文法を不快に思わない」と私は考えている。


少なくともは「英文法を全く不快に思わない」。だから絶対に「誰でも英文法が不快」ではないのは確かである。は「長ったらしい英文を読む」よりも、「英米人と会話をする」よりも「英文法の問題を解く」ほうが「1000万倍まし」である。


「主に社会人の英語学習者を10人」集めれば、「0~1人」しか英文法が不快でない人はいない...と私は思う。
しかし
中学・高校生を10人」集めれば、「3~4人は私と同じで英文法は不快でない」...と私は思う。


いつか誰か「正確なアンケートをとって欲しい」と切に願う。


今週の金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。実際は再来週の月曜日になりました。


(↓目次はこちら)
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Comments

>Dr.Sさん

 言われたことがないですか。ふむふむ。この辺も調査したいですね。
 私はよく覚えています。高3のとき、ようやく重い腰を上げて「ちったあ真面目に英語の勉強をするか」と思い立ったときのことです。当時の塾の先生に「まず文法問題集を解きましょう」と「軽く」言われたのです。
 ですが、当時のは私は、「実際にはやらなかった」のでした。だって「近々の山のような英語の宿題」の方が先でしたから。でも本音は「文法の方をやりたかった」です。 理由は(何度も言ってますが)果てしなく続く「長文」よりも、短い英文を1行づつ読む文法の方がはるかに「楽」に感じるからです。しかしやったのは解釈(学校の宿題)だった。宿題の方が優先でした。文法学習も解釈学習同様に「長い時間」がかかる。そうは簡単に終わらない。だから私は、英語の勉強をできるだけしたくない私は、宿題(=解釈)のほうを選んだ訳です。

 しかし私は、その先生の前では「文法問題集をやった」ことにしました。要するに「嘘」をついていました。

 文法をやっていないわけですから、英語が苦手な私は成績が伸びるはずがない。この時です! この先生にはよくこう言われました。

 「なんでできないんだ? また文法やらすぞ! 嫌だろう?」

 このときかなり衝撃でした! かなりびっくりしたのをよく覚えています。

 私はこう思いました⇒「???? なんで先生は俺に「文法問題は嫌だろう?」と言ったのだろう? 俺には文法問題はちっとも嫌じゃないよ。解釈の方がはるかに嫌だよ! 出来ることなら文法の方をやりたいのに。なんでこの先生は文法が嫌だと決めてかかっるのだろう? そもそもこの人は英語好きなはずなのに、なんで英文法は嫌いなんだろう?」…と思いました。

 ここから私は「英語が好きな人は文法が嫌いである確率が高い」ということを考え始めたのだと思います。


 Dr.Sさんは理系ですよね。理系の皆さんは、文法にそれほど抵抗感がなく、また必要に感じる部分が多いと思います。お書きのように、リスニングの方が文法よりも抵抗感を感じると思います。私もそっちです。私は(「英語の音声が聞こえる)英会話番組」が嫌いです。英語好きの皆さんの多くが英文法を嫌う以上に、私は英会話番組を嫌っていると思います。
 「動物の鳴き声」ですか! なるほど! 素晴らしい表現だと思いました。
 私の場合、「動物の鳴き声の中で私が聞き取った英単語は、正しいスクリプトを見ると別の英単語」であることが多いです。

 コメントありがとうございました。それでは!

マウスバード様

Dr. Sです。
少し、関連した話を加えます。
私は、何故か英語教師から「文法は嫌だろ」といわれた記憶はないです。多分、受験を前提として考えていたので、そうも言ってられなかったのではないかと思います。

 ちなみに、私は、もう必要なら毎日でも英文を読まなければならないので、英文を読むのに抵抗感はあまりないです。
 文法ですが、ここ何年かかけて、山口俊治先生の「英文法抗議の実況中継上・下・問題集」、故伊藤和夫先生の「英文法のナビケーター1・2」「新英文法頻出問題演習(文法編)」「英語構文詳解」をしてました。こんなにやることはないのですが、日本に生まれたからにはどうしてもしておきたかったからです。

 英文を読むのに抵抗感はあまりないですが、TOEICの勉強を始めた頃は、リスニングがものすごく苦痛でした。今はだいぶ慣れてそうでなくなりましたが、最初のことは、TOEICのリスニングが、動物の鳴き声にたまに知っている単語が聞こえてくる状態でした(笑)。

>Dr.Sさん

ご無沙汰です。ずっと見てくださっているようで嬉しく思います。
 なるほど、企業でTOEICを受けさせられる人も最近はいるんでしょうね。彼らのうちの英語嫌いに、文法が嫌いかどうか、を訪ねたいものです。

 もし英語が「誰でも」慣れでなんとかなるなら、とっくに皆なんとかなってます。だから違うのは明らかなはずなのです。
 しかし「慣れでなんとかなる人」も存在するのです。ここが問題。慣れで出来てしまう人の方が英語は上手い。なのでそういう人が指導者側に回る率が高いのです。しかし実際は「慣れでなんとかならない人の方が圧倒的に多い」ので、今の現状になっていると思います。

>不可解なのでは、英語による口頭の意思疎通ができないと、すぐ英会話という発想になる人が多くいることです

おお、とても不可解ですね。そういう人は、原因を考えないか、あるいは考えられない人ではないかと私は思っています。

マウスバード様

ご無沙汰しております。
Dr. Sです。

 最近は、会社でTOEICを受けさせられることも多く、社会人の英語学習者が、必ずしも英語に好印象ではないのではと思っています。しかし、TOEIC等を受ける層はまだ現実的な対応に迫られるため、文法の学習をするのではと思います。

 世間では、英語は慣れで何とかなるという言説も多いです。特に英語をまともに学習したことのない人は、一定の労力を要する系統的な英文法→構文主義的英軍解釈の勉強をさけて、何となく読むだけ、何となく聞くだけの学習に陥るがちなような気がします。(当然、たいていの場合、英語ができようにはならない)。

 しかし、もっと私が不可解なのでは、英語による口頭の意思疎通ができないと、すぐ英会話という発想になる人が多くいることです。たいていの場合、聴き取りができないか英文を作成できないか、いわゆる決まり文句を知らないかが、原因で、自分で少し考えたら分かりそうに思います。(だから文科省も極めて効率の悪い会話中心のカリキュラムを打ち出すのでしょうが)。それにしても、本当に不可解です。