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苦手なりの受験英語

 

2012年7月16日

マウスバードの英語教育の見解(1)

今回から新シリーズです。新しいシリーズは半年振りかな? 今回は「マウスバードの英語教育の見解」というタイトルにしました。


 ホンマは「おちゃらけたい」のですが、たぶん極めて真面目なシリーズになると思います。


 ご存じかどうかわかりませんが、私は英語が嫌いです。私を英語嫌いにしたのは間違いなく「中学高校時の英語教育の所為です。こう書くと読み手の中には絶対に「あなたも受験勉強の偏重主義の所為で英語が嫌いになったのだろう」とおっしゃるが出ます。


とんでもない。私の通った中学・高校は受験英語らしい学習は無いに等しかったです。
代わりにあったのは


・徹底した「英会話中心教育」
・英語の歌をふんだんに使った教育
・ネイティブとできるだけ話させよう教育!
・文法なんかまったく重視しない教育


でした。(↑この所為私は英語嫌いになりました)


受験勉強らしい英語学習を一切しなかった変な学校でした。英会話は(ネイティブとの訓練を含めて)山ほどあったおかげで私は立派な「スーパー英語嫌い」になりました。
もしもあなたは...私が小学校中学校そして高校になるに連れて、どのように英語嫌いがドンドン増幅したのかを...もしも知りたいとすれば、この辺から15回に渡ったシリーズをお読みください。


中学高校で、赤点しか取ることができなかった私の立場で次のようなことを書こうと思っています。


●高等学校の英語のみの英語の授業は賛成か反対か?
●小学校英語は賛成か反対か?
●辞書を引かない勉強法は賛成か反対か?
●英文法を教えない現状のままでよいのか?


などです。


あくまで
・苦手で嫌いな人の立場で書きます。
・苦手で嫌いな人はどう考えているのかを書きます。
私みたいな「英語嫌いな人」を増やしたくないからです


金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。
(↓目次はこちら)
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Comments

>たっつんさん
いつもお世話になってます。
 シンポジウムは研究発表の場でしょうから、そこで研究者が現在の英語教育の問題点を述べたのだと思います。見たかったなあ…
 nativeがどのように接するか(when と how)が問題だと私は思います。いつから触れるべきか、どのように触れるべきか、といったことも考えないとと思っています。これについてはいずれこのブログで私の意見を書こうと思いました。8歳までという指摘の情報源をもし良かったら教えてくださいね。
 「苦手な生徒を救うだけ」という私の姿勢が潔いかはどうかわかりません。しかし【苦手で嫌いな人】が、「好き⇒得意」となるのはありえなく、「得意⇒好き」ならば十分ありえる、と見解に基づいて「得意にさせること」しか考えていません。(反例をずっと募集していますが怪しげな宣伝以外は1件もない)
 実のところ、英語嫌いは「英語ができたら⇒有利だろう」という発想を普通しません。「英語ができたら⇒苦しまずに済む」としか考えないのです。それは理数系嫌いが「理数系ができたら⇒有利だろう」と考えないのと同じです。
 理数系嫌いは、理数系にどんな有利なケースがあっても、理数系の有利さを賛美しないし認めません。多分できないのだと思います。例えば「理数系嫌いと思える英語問題製作者」は、英語の有利さを賛美し、理数系が難しいと「センター試験」で堂々と述べています。
/beginner/article/mouthbird/2012/01/2012.html
 同じように、英語嫌いは、英語ができると有利なケースがどんなにあっても、英語の有利さを賛美しないし、認めもしないのです。

>Dr.Sさん
阪大の「第3回英語教育総合学会」いいですね~できれば行きたいなあ~。私は関東住まいで、さらにその日は法事です。残念ながら行けないです。でも情報ありがとうございました。
 会話中心教育が英語嫌いを増やすのは、様々な理由があると思います。Dr.Sさんがおっしゃる部分も多分にあると思います。この辺は別テーマでいずれしっかり取り上げようと今思いつきました。今回のテーマでも軽く触れようと思います。
>、学校教育では最大公約数的な教育を行う必要がありますね。その場合は、文法を必要とする人が多数派ではないでしょうか。したがって、学校教育では文法教育こそが必要ではないかと思います。
 御意見ありがとうございます。こちらのご意見をそのまま、今シリーズで掲載させていただきます。問題がありましたら、ご連絡ください。
>好きこそもの上手なれという議論
 私はこれにかなり懐疑的です。【順序が逆】だと思うのです。「学科は、上手なものが好きになる」と思うのです。でも多くの人が「好き⇒上手」と思い込んでるか、そうであって欲しいと願っているだけだと私は思います。

マウスバード様

Dr. Sです。
京大のアドレスは失礼しました。

 ところで(毎度ご存じかもしれませんが)、江利川先生のブログを覗いたところ、7月22日に阪大で「第3回英語教育総合学会」というのが開催されるそうです。非会員が当日手続きで聴講可能かどうか分かりませんし、会費がよく分からないのですが、マウスバードさんの興味のありそうな話もありますので、(急なことですが)時間があれば良いかなと思います。
http://eigosoken.blog106.fc2.com/

 日本人の英語力が芳しくないと言われ、会話中心教育が英語嫌いを増やすのは、単純な事実があまり注目されないことが一因あるのではと思います。それは、
「英語は日本語に比べて遙かに音韻構造が複雑であり、したがって、英語習得の最大壁は聴き取りである」
要するに、話せないことでなく聴き取りができないから口頭での意思疎通が出来ないし、会話中心教育だとき取りができないから分からなくなり英語が嫌いになるという単純なことではと思います。

 ところで、マウスバードさんは、常々、「文法必要派」ではなく「文法は人によって必要度が異なる派」と言っていますね。個々人ではなく、学校教育では最大公約数的な教育を行う必要がありますね。その場合は、文法を必要とする人が多数派ではないでしょうか。したがって、学校教育では文法教育こそが必要ではないかと思います。

 好きこそもの上手なれという議論がありますが、現状の英語は多くの人にとって、「道具」にすぎません。漢字や数学の計算と同じことです。「道具」を習得するには、好き嫌いではなく、ドリルのようなくある種の学習のルーチン化が必要である気がします。

Q-Engより。

慶応もシンポジウムを設けるという事は、「やはり、何か間違っている。なんか違う。」っていうことについて、問題意識を強くしてきているという事でしょうか?? 今に始まったものでもなかったりするのかどうかは知りませんが。

 nativeによる英語教育は、やはりある程度のレベルになってから、のほうが効果的と私は考えます。
 なんでも、8歳までは英語のままでも習得が可能だそうで、ここに他言語や母国語を同時に習得する事も可能だそうです。しかしそれ以降は、言語系の脳のシステムが変わってくるそうで、同様のやり方、つまり英語のままというようにはいかないそうです。

 「英語を苦手とする生徒を助けたい」という先生のコンセプトですが、確かに、英語を受験のためにしかたなくやるものとして、点数だけを稼ぎにいくというのは、ある種、潔い姿勢だと思います。これからといわず、今の趨勢は、英語に対する中国語のポジションがかなり強くなってきています。それを考えると、英語一辺倒も考え方を変える時期に来ているかと思います。

 ただ、その、点数をとってもらうことで英語を得意科目にして、結果として英語を好きになってもらえる事ができたら、そうなってもらうのがいいのかと思います。
 先生は決して、彼らに迎合してはいけないと思います。

 英語のポジションというのは、それほど弱くなったりはしないと思いもするわけです。それゆえ、英語ができるとどういう可能性が出てくるのか、ということは伝える必要があると思います。

>Dr.Sさん
ご無沙汰してます。情報ありがとうございます。慶応のシンポジュウムは知りませんでした。江利川先生のスライドも拝見しました。興味深いですね。
歴史と関連付けているのが私には魅力的に見えました。
ただ、英文法嫌いの英語好きはだいたい歴史が嫌いだし、そもそもこのシンポジュウムに出なかったのではないか思います。
この歴史で言うならば、「最後の最後でようやく文法が復権してきた兆候がみられた…」という部分にびっくりしました。私などが文法の必要性を主張してきたからだといいなあ、と思いました。
 もっとも私は「文法必要派」ではないんですけどね。私は「文法は人によって必要度が異なる派。 苦手な人には絶対必要だが、得意な人には(最高で)不要派」です。
 英会話は英語嫌いを作る元凶なんですが、同時に英語好きが英語好きになる原因でもあるのです。
・巨人ファン巨人選手の活躍のビデオを見せたら喜ぶが、阪神ファンに同じことをしたら不快になる。その結果世の中はアンチ巨人ほうがが多い。
 …という理由がわからない人達(巨人ファン)が、今の英会話中心主義の英語教育を作っていると思います。
 京大のほうはアドレスがちょっと違っていました。kyoutou ではなく kyouto-u ですね。変えたら見れました。
 江利川先生のスライドはおりに触れてここでも紹介したいですね。江利川先生のサイトに行って使用許可をいただいてこようと思います。
 情報ありがとうございました。

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>まんぼさん
 今晩は。
「好きこそもの上手なれ」ですか。そう聞くと私はもの凄く悲しくなります。

 ちょっとお伺いします。あなたは私が「好きこそもの上手なれ」を考えなかったとお思いですか?
 私がどれだけ英語を好きなろうとしたか…。
/beginner/article/mouthbird/2006/08/post_212.html

 中学時からずっとこのことについて私は研究してきました。結論は

「英語が好きになった→だから苦手から得意になった」→という人は、長い日本の受験英語世界で「1人もいない」
 ということです。

「英語が苦手から得意になった→だから嫌いから好きになった」という人は存在しました。


 あなたは好きな科目があると思います。それは「好きになったのが先ですか? それとも得意になったのが先ですか?」

また↓こちらのシリーズ(全6回)を読んで感想を聞かせていただければと思います。
/beginner/article/mouthbird/2011/10/post_877.html

マウスバード先生、こんにちは。
「好きこそ物の上手なれ」という諺があるように好きなものは、勝手にどんどん上手くなるものだと思っています。
英語も好きになれるような方向で何か考えてもらえませんでしょうか?
文法なのかなあ。

マウスバード様

ご無沙汰しております。
Dr. Sです。

ご存じかもしれませんが、昨年の9月10日(土)に慶應義塾大学にて、「慶應義塾大学英語教育/言語教育シンポジウム」というのがあり、テーマは学習文法でした。大津先生の研究室のHPに関連サイトがあります。
http://www.otsu.icl.keio.ac.jp/
その中に、以前に著作を紹介したした江利川先生のスライドがあります。
www.otsu.icl.keio.ac.jp/files/y/2010.7.11_Erikawa.pdf
この中で近年の会話重視教育で、英語力の低下とともに英語嫌いの増加が、報告されています。このように、英会話中心教育によって、英語力が低下し英語嫌いになるのは、マウスバードさんだけでなく一般的な傾向のようですね。

話はかわり数学について。ここで、英語教育関係者の「伝統」として数学や化学を嫌悪することが述べられていましたね。しかしながらが、(少し古いですが)数学が出来れば将来の所得の増加につながる研究結果が報告されています。
http://www.kyotou.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120410_2.htm
参考までに。