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苦手なりの受験英語

 

2013年9月 2日

英語に関する先入観と矛盾点(8)

【先入観】
中学高校を出ても、日常会話程度の英会話もできないのは、英語教育制度が悪いためである。英語で英語の授業にし、英会話にもっと重点を入れるべきである。


【矛盾点】
だったら英会話スクールに通う人はみな英語が喋れるようになるはずである。


【現実】
さて本丸である。
前回、金沢で英会話スクールを営んでいらっしゃる清水さんにご意見をいただき、確証を得られた。受講生のだれもが喋れるようになるわけではないのが現実であるとコメントいただいた。妄想のない、現実をきちんと認識された真摯なご見解であると思う。納得いかない方はとにかく清水さんのご意見を読んでいただきたい。


 なお前回のログをよく読めば、私が英語が喋れた話も書いてある。私が英語がちゃんと喋れた時期はたかだか1週間である。その1週間になるために私はどのような過程を踏まえたか? ここをまず確認して欲しい。以下で示す。


・2年間毎日、単語を覚え、文法問題を7度解きなおして文法を覚え、300個ぐらいの長文問題を読みこなし
 その後
・3ヶ月、週1の英会話レッスンをし、10日間2時間の集中英会話レッスンをした
約2年半の猛勉強であった。


ここまででも大変な労力であった。2年半だ。
しかしここまででも全く英語を喋れた感覚がない(2年の間は喋ろうとも思ってないが、半年は喋ろうとした訓練であった)


その後の1週間、英語のみで生活した。(日本語を喋ったら罰金)
その結果、ようやく英語が喋れた感覚と経験を持てたのだ。


 こう書くと、単細胞な方は「だったら最初から1週間英語のみで生活すればよかったんじゃないか?」などと思うようだ。そう言う人はぜひ、今すぐそのまま1週間英語のみの生活をしていただきたい。日本語を喋ったら罰金だ。すると絶対に「言いだしっぺは1週間貝のように押し黙るだけ」になる。 だって英単語を知らないもの。知らない単語を口に出して言えるわけがない。清水さんが嫌がる、単語のみの羅列(SV構造をとらない)すらできない
 私の場合、前もって約2年半という長い間毎日英語の勉強をした。単語も熟語も覚えている。文法にいたってはほぼ完璧にできる...その前提あっての1週間の英語生活だった。だからできたのである。


 英語が喋れた1週間を考えると、あの頃は「物事を英語で考えていた」。日本語なんか考えないのである。朝起きたら「さて今日は何しなきゃいけなかったけな」と考えるのではなく、「What should I do today?」と思いつくのである。
  ↑こうなってないと英語は喋れない
 だがそうなる前には、単語を覚えていなければならない。英単語を覚えていなければ英語を思いつくはずがない。また「SV~の英文」を自分で正しい順番で組み立てられる知識(普通は文法知識)を習得していなければならない。そうでなければ、英語で意図が表せない。


 だから中学高校時代のうちに日常会話程度を身に付ける、という方針は実に合理的だと思う。それは単語1つ取っても分かる。高校入学時点じゃ単語も何もかも知らなさ過ぎる。高校時代、あなたは単語覚えるのにどれだけの時間と労力がかかった? 普通の人は簡単には大量に覚えられなかったはずである。受験終了時が1番多く覚えているはずだ。


 だから英会話をまともにやるなら実は大学生になった直後が理想的だと私は思う。
もっともその頃でも、そんな簡単にできるものではない
と思うが。


以上で今回のシリーズは終わりです。皆様いかがだったでしょうか?


今週の金曜日はいつもの文法学習です。来週の月曜日は雑談。新しいシリーズは再来週の月曜日からです。


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Comments

>清水恭宏さん

端的なまとめられた意見が素晴らしいと思いました。
ここのログは「英語で英語の授業」への批判です。だから2)と3)のご見解が私にとっては私の意見への応援ともなります。嬉く思います。
 「英語を喋る」というも目的としてセンターレベルで7合目ですか。私もそのくらいに感じるかなあ。少なくとも三単現でつまずくレベルの高校生が沢山いる現状では、英語で英語の授業など「絵に描いた餅」以上に変な話に感じます。英語で英語の授業することで、日常会話程度の英会話ができるなら、とうの昔にそうなっているはずです。しかしそうはなっていない。ということは「そんな簡単に日本人には英会話は習得できない」という証拠・証明になっていると思います。


ですが、偉い方々には「そんなことはない。英語で英語の授業をすることで、日常会話レベルの英語は身に付くはずだ」とでも思い込んでいると思います。まさに先入観の塊だと思います。英語で英語の授業がどれほど「英語が嫌いな生徒にとって苦痛で意味がないものか」…偉い人にはわからないと思います。
 私はなんとか分からせて、仕返しをしてやりたい、と考えています。今流行の「倍返し」にはしませんが、「等倍返し」はさせてもらおう、と思っています。時間はかかりますが、確実に!
 
 コメントありがとうございました。m(_ _)m

だから英会話をまともにやるなら実は大学生になった直後が理想的だと私は思う。

私はこの意見に大賛成です。今の英語教育の現状を客観的に分析すると次のようにまとめられると思います。
1)中学・高校は、将来英語が必要になる、ならないーどちらの道へ進む上でもその糧となる基礎力を提供すべきであるが、実際は中学英語の初歩である3単現のSでさえ、おぼつかない生徒が少なくない。(英会話ごっこに時間を浪費しすぎである。)
2)英語を英語で授業するには、最低でも英検二級レベルの語彙力・文法力・構文力が必要だが、体系的文法学習の欠如と、絶対的読解量の不足により、高校卒業時にそのレベルに達する生徒は少ない。
3)その結果、大学で中学高校レベルの「やり直し」教材が必要となる。英語を使ってコミュニケーションする授業なんて夢のような話である。私の知人でオーストラリア人の英語教師がいるが、大学での授業は、日本語を使わないと成り立たないそうである。(大学側は英語だけで授業をしてほしかったらしい)

実は某大手英会話スクールでも、かつてはTOEIC600点レベルに達するまでは日本人講師に指導させるという方針をとっていました。英語を英語で授業するには英検二級レベルが必要である、という上の論理と整合性がありますね。でも、そうすると全員外国人講師の「駅前留学。。。。」に顧客を奪われたので、なかなか徹底できなかったようです。(外国人に英語を習えば、英語が話せるようになる、という迷信を信じている、浅はかな学習者が何と多いことか、、、あきれてしまいます。)

厳しい言い方ですが、受験段階の英語学習をおろそかにしている人に英会話は無理です。センター試験レベルで、登山に例えると七合目付近でないでしょうか。英語が話せるようになるのは、その先のことです。