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苦手なりの受験英語

 

2013年11月25日

日本人は文法に詳しくないから英語が喋れない(3)

 Only you can get used to reading, speaking and writing English in your daily life, while most of the Japanese people, except you, can't: they won't read even THESE SENTENCES in their daily life.


さて、前回のラストは↓こうでした。


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【事実】
今現在英語が好きで得意で英語がペラペラ喋っている日本人の多くは、文法に詳しくない。(つまり文法に詳しくなくてもペラペラ喋れている


↑これは私には(も)事実と思います。しかし「だからといって文法に詳しくなくていい」という話には簡単にならないと思います。

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今回はこれについて書きます。なぜ「だからといって文法に詳しくなくていい」という話には簡単にならないのか?
この理由は複雑です。大きく分けて2つあります。
(1)【無意識の】慣れの問題
(2)才能の問題、特に「英文そのものを覚える能力に長けているか」の問題
この2つです。この2つの要素がそれぞれ50%ずつあって、「だからといって文法に詳しくなくていい」...という結論にならないと思います。


今日は
(1)【無意識の】慣れの問題
についてのみ取り上げます。


 今現在英語が好きで得意で英語がペラペラ喋っている日本人の多くは、↓このように主張することが多いです。
「英語は慣れだ。そりゃあ多少の基本的な文法や大事な文法は知っておいたほうがいいかも知れないが、文法にそんなに詳しくなくたって英語は喋れるようになる。何度も触れることで慣れて行き、次第にできるようになる。事実、私はそうだ。私は文法に自信がない


 実際このように主張される英語が得意な方は、本当に文法に詳しくありません。例えば私の友人の一人「K」を紹介しましょう。彼はアメリカの大学院まで卒業した人で、英語がペラペラ元高校の英語教師です。あるときにこう言いました。


 「分詞構文って何? 教えてくれないか?」


 ↑これが元高校の英語教師の発言です。彼がまだ高校の英語教師だったとき、彼は生徒に分詞構文を教えられなかったはずです。知らないものは教えられないはずですから。
 
 質問された私は分詞構文を使った例文を彼に見せました。そしてえ例文はどんな意味と思うかを尋ねました。すると彼はちゃんと分詞構文を踏まえた見事な訳例を披露してくれました。つまり
 彼は「分詞構文を知らなかったが、【慣れ】によって分詞構文を使った英文でも意味がスラスラ分かるようになっていた」
というわけです。分詞構文を使った英文を喋るとことも可能
になっていました。


 ↑こう私が言うと、ここを読んでくださっている方の何人かは「ほら! やっぱ文法なんか必要ないやんけ! 慣れでできるようになるんや~~ 文法なんか不要! 不要!」という感想をお持ちになると思います。お気持ちは分かりますが、「このように【慣れることができる人】というのは、日本人のうちの5%ぐらいだと思います。20人に1人ぐらいです。つまり、できる人もいるけれど、日本人の圧倒的大多数(95%)は【普通は慣れることができない人】ということです。


 なぜか? その理由は「20人中19人(95%)はそもそも【慣れようとしない】から


です。つまり
 ・残りの95%は<慣れようとしないから慣れっこない>」と私は思うのです。
 「慣れようとする5%の人は、文法なしでも慣れだけで英語を習得できる可能性は高いが、残りの95%は(無意識に)慣れようとしないので、文法の力がかなり有効。人によっては大量に必要」と思うのです。


 こう書くと「私は文法が嫌だから、慣れることにしよう私は英語が好きだから【私は慣れることができる5%】に違いない」と考える人が大勢いるのではないかと思います。ですがそう思う方のほとんどは「【私は慣れることができる5%】に違いない」のではなく「【私は慣れることができる5%】と思いたい人だと思います


 英語を「慣れ」だけでできる人は「24時間、常に、日常生活で、英語に慣れようとする」のです。【無意識の】慣れがあるのです。今、この瞬間でも慣れようとするのです。あなたは「うん! 私はそうしてる!」という自信がありますか? ある人も大勢いると思いますが。


 実は、あなたに【無意識の】慣れがあるかないか私は既にあなたに試させて」いただきました。「あなたが常に英語に慣れようとしているかどうか」...これを私(マウスバード)は、とっくにさっき試させていただきました


 今回のログの最初をよーくご覧ください。英文が書いてあります。


 Only you can get used to reading, speaking and writing English in your daily life, while most of the Japanese people, except you, can't: they won't read even THESE SENTENCES in their daily life.


って書いてあるのです。確認してみて下さい。↑この英文をあなたは読んだでしょうか? あなたはこの英文の意味を考えましたか? 言われなくてもちゃんと意味を考えた方は文法なしでも慣れだけで英語を習得できる可能性は高いです。5%に入ります。しかし、読まなかった人・意味を考えなかった人は「文法なしでも慣れだけで英語を習得できない人(95%の方)」と判定されます。 だってこれこそ「あなたは日常生活で英語に慣れようとしてない証拠」ですから。


今回はこの英文の意味を書いてログを締めます。実は↓こういう意味の英文でした。
 


<冒頭の英文の和訳例> 
日常生活で英語を読んだり話したり書いたりするのに、あなただけは慣れることができる。 一方、あなた以外の大部分の日本人はそれができない(慣れることができない):その証拠に、彼らはこの英文でさえ日常生活で読もうとしない





 冒頭の英語を読まなかった皆さんは、全員「20人中19人」に当てはまります。これに該当した人はそもそも【英語に慣れようとしない】人」です。<文法抜きでなんとかなる人ではありません。該当した人は【英文に慣れようとしない】んだから、英文に慣れっこないのです。


 読まなかった人で文法抜きでなんとなると思っている人! 残念でした。もう手遅れです。証明されてしまいました


でも。「このように証明されても、認めない人」は沢山いると思います。そう思う人はそれでも良いと思いますよ。文法抜きでぜひ頑張って下さい。でも、文法抜きでできなかったときに「私の所為」にしないでくださいね。そう判断したのは私ではなく「あなた」なのですから


今週の金曜はいつもの文法放送。次回は来週の月曜日です。


(↓目次はこちら)
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Comments

>清水恭宏さん
例に挙げた5%の人は文法を意識しなくても、慣れによって可能だと思うのです。逆に残りの95%は、おっしゃるような「文法を意識して慣れる」という作業が必要だと思います。
 そしておっしゃるように、「文法を意識して慣れるという作業」も習得には個人差があると思います。これを「皆同じ」と思うので、「一番楽に上手くいった人」を見て、「私にも同じやり方で楽にできるはず」と思い込んでしまうと思います。
 私の場合逆でした。私が模範とした人は「一番上手く【行かなかった】人」でした。けれども「何度も反復して最終的には身に付けた人」でした。この人と同じぐらいの量をやれば上手く行かないはずはなかろう、と思ったのです。で、同じ量をやったのです。
 英語ができなくて困っている人は、私がやった量ぐらいやらなければならないわけです。ですが、どうもそうは考えてくれない人は多いようです。(私だって楽したい権化なのに。英語が死ぬほど嫌なのですから)
 私はいろんな人の意見をお伺いしたいです。そして「違う」と思ったら、私は意見を「さっ」と変えたいと思っています。

すみません。名前を書き忘れました。このコーナーは「正論」を共有できる貴重な所だと思います。もう少し、賛同者が増えれば良いのですが。

MOUTHBIRD様
今回の論点にも大賛成です。
無意識の慣れで英語が身につくことは、ほとんどの場合無いと思います。個人的には慣れというのは「文法ルールの自動化」が学習者に定着するかどうかの問題だと思います。例えば、三単現のSについていうと、学習者はまず規則を理解し、それを問題を解きながら確認します。でも、この段階では英語は話せません。主語と動詞の一致に注意しながら、話すことを何度も何度も学習者はしつこく繰り返さなければなりません。

私は、まず英語を話す回路を生徒さんに植え付けるために多くの時間をさきます。文法を意識しながら発話することが嫌いな生徒さんには、英語は無理です。諦めてもらうしかありません。三単現のS一つにしても、間違いなく使えるようになるのに、数ヶ月単位でマスターする方もいれば、何年やっても身につかない方もいます。それは仕方ないことだと思います。MOUTHBIRDさんの言う、慣れようとする努力をしない方には、どれだけ言っても無理です。

「英語習得は甘く」ないということを学習者はもっと覚悟すべきです。スクールも甘い言葉で誘ってはなりません。米大リーグで活躍する日本人は多いですが、英語でヒーローインタビューを受けるレベルに達した選手はほとんどいません。ことことが環境と慣れだけで英語が習得できないことの何よりの証明ではないでしょうか。