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苦手なりの受験英語

 

2014年2月 3日

日本人は文法に詳しくなんかない。だから英語が喋れない(10)

今日はが英語が喋れるようになったときの話をしましょう。
大前提(3つ)


私は英語の才能がない。特に例文を覚える能力がからっきし存在しない。たった3語の英文ですら覚えるのが困難であった。覚えた例文などほぼ0である。
中学・高校の6年間は「英会話に特化した英語の授業(テキストがNHK英会話講座のものもあった)が週6コマあった。「文法が重要であると言われ、文法に力を入れていたような授業ではなかった
 結果私は見事に落ちおぼれた。学年最低点など取るほど致命的であった。


・浪人時代は「英会話に全く特化していない英語の授業が週6コマ」あった。「文法が重要であると言われ、文法に力を入れていたような授業ばかりであった」→そして「文法を極めた」→文法を踏まえた精読方法をマスター。さらにそれを踏まえた多読を行った。
 結果私は見事に偏差値を上げ(スタート時30.5)、早稲田に合格した。


 一言で言えば、「アンポンタンな私は、例文が全く覚えられなくて落ちこぼれたので、文法を極めたら成績が上がり、文法力を武器に英文を正しく読めるように訓練し、成績を上げ、合格した」


ということです。以上が前提!!


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 以上の前提を踏まえて、大学1年時に早稲田大学英語部「Waseda English Speaking of Association(WESA)」というサークルに1年ほど在籍していました。本当は全く入る気がなかった(英語嫌い)のですが、友人のために入ったのです。(参照:インタビュー(1)

 インタービュー(2) の記事でも書いてありますが、そこ私は英語がぺらっぺらになりました(ただし1週間だけ)。もしそれを維持したいと思っていたら、私は維持していたでしょう。しかし私はその維持に努めなかったのです。だって、私は英語が大嫌いですから。嫌いなものは捨て去りたいではありませんか。私は「英語なんか少しも喋りたくない」のです。


 でも「WESA」での夏のたった1週間の英語合宿で、当時の私は英語がぺらっぺらになったのです。
英語合宿とは...
 24時間、英語しか使用が許されない環境での1週間でした。
 

・信州のホテルに缶詰。
(もっともその前に、10日間ぐらい下準備のレッスンはあった)
・食事中だろうが、風呂場だろうが、リビングだろうが、日本語を喋ると罰金(病気や災害などの緊急時を除く)
・スピーキング、ディスカッション、ディベートなどの訓練を行う。中でコンテストが行われる。
・そのためのレッスンを行う。


 先輩方はみんな英語がぺらっぺらでした。自分は必死に聞き取り、そしてなんとか英語を喋りました。
合宿が終わった1週間後...私は英語がペラペラになっていました
・考える作業を全て英語で行うようになっていた。
・家族や友人と話す際、まず「英語が思い浮かび」、それを「日本語に翻訳して」喋っていた。
終わった直後は「日本語で喋るのは億劫だ」とさえ思うようになりました。
 これが、WESAでの英語合宿の成果でした。


 さて、こう私が書くと、「とんでもないことを言い出す人たち」が続出します。


最初から(中学や高校時代に)、1週間「英語合宿をすれば良かったんじゃないの?」


と言い出す方がいらっしゃいます。これを「英語ができる方が言う」ならばまだわかります。しかし、「英語ができない方」も同じようにおっしゃる方が大勢います。そう言う方にはぜひ私と同じ体験を今すぐ1週間やって欲しいです。そういう方はまず1週間「無言で生活するだけ」になるはずです。


英語が苦手な人は
単語を知らないから、英語が口から出ない
・なんとか言う場合でも、文法を知らないから知っているわずかな単語を並べるだけになる。それも間違った単語を使う。
相手の言っている単語も聞き取れない。だから相手の言っている意味が分からない。これでは「意志の疎通」ができない。
周りは英語をペラペラ喋って笑っています
しかしあなたは
 ●「1週間黙りこくるだけ」
になるはずです。


 ちょっと前に、いつもコメントをくださる清水さん(金沢の英会話教室の先生)から、次のようなご意見をいただきました。
「留学するなら、英検2級レベルの英語力が必要だ。それもないのに留学するのは、効果がほとんどない。時間とお金の無駄」
私も同意見です。


 同じようなことがこの合宿にも言えます。私がその1週間の英語合宿で英語が喋れるようになったのは、英検2級レベルの実力(単語力、読解力)があったからです。それもないのにしても意味がありません。「ひらがなが読めるようになった幼稚園生」に「"ひらがな"が読めるなら読めるはず」という理由で、「(ひらがなで書かれた)源氏物語を読ませるようなもの」だと思います。


 英検2級レベルの実力を身に付けるのに、「英語がスーパーアンポンタンの私」にとって最も役に立ったものは
 【文法力】
 でした。それがあったから、英文を正しく読めるようになる成れたし、喋ることも可能に成れたのです。
つまり、


浪人時代に「文法力」をつけて、それに基づく英文解釈演習をしたから、英語の才能0の私でも英語が喋れたのです。


 今週の金曜はいつもの文法動画放送があります。
 この続きは来週の月曜日です。


(↓目次はこちら)
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Comments

>清水恭宏さん
海外に行ってから「しまった! 全然ついていけない!」と思う人の大半は【現地の語学学校】に行って気がつくようです。「何を言っているか分からない!」となるからです。私に言わせれば「そんなの日本で分からないの?」と思うのです。しかし「行けば何とかなるだろう・そういう専門のコースがあるだろう」と勝手に思い込むようです。前に清水さんからも「カナダに1年留学して帰国後準2級も受からなかった人」の話を伺いましたが、私は「さもありなん・同様の留学生は潜在的に山ほどいる」としか思えませんでした。

 100万以上を大手英会話学校につぎ込んで、現在形の疑問文やI,you以外の主語の文が作れないのですか。。。。中1の最初に習う文法すら把握してないですね。こういう人は「文法を知らないのが原因」と認識してくれれば勝算はありますね。ただこういう人はどんなに失敗しても「文法を知らないのが原因」と認識してくれない確率のほうが高い、と思っています。


 最近私は「そう思わない人はしょうがない」と思うようにしています。


「100万以上を大手英会話学校につぎ込んで、現在形の疑問文やI,you以外の主語の文が作れない」…これがなぜなのかという【原因】を冷静に考えられない人は、一生考えられないと思います。


 自分の都合のいい理由を【原因】と考えて、そういう自分に都合のいい【フィクション】のためにずっとお金をかけ続け、そして「ずっとできないままでいる方」が「本人は幸せだ」と私は最近思っています。


 だって【困らない】でしょう? 日本では英語なんかできなくても【日本では英語は必要ありません】から、決して困らないはずです。


 もちろん【原因は文法だと認識した人で英語を身に付けたい人】に対しては、我々はきちっとしたケアをするべきだと思います。1人でも多くの英語が苦手な人が【原因は文法力だった】と理解してくれることを望むばかりです。

MOUTHBIRD様
私との接点が大学生活にあったのですね。非常に興味深いです。ですから、何の根拠もなく受験英語批判をする人には、いつも憤慨します。

MOUTHBIRDさんのお仕事は非常に興味深いです。たとえ海外へ留学してから、「しまった!」と思う方でも留学を有意義なものに変えることが可能になるからです。一昔前では考えられなかったことです。物理的に今は無理ですが、私もこのように海外留学中の日本人生徒を助ける仕事ができたらいいな、とふと思いました。もっともっとMOUTHBIRDさんの生徒が増えればいいな、と思います。

今日も大手英会話スクールで100万以上の大金をつぎ込んで、英語難民となった生徒さんが入会しました。彼女は、予想どうり現在形から分かっていませんでした。

What time _____ shops open and close in Australia?

________ open at about nine and close at about five or half past five.

これはCUTTING EDGE初級編で出てくる例文ですが、助動詞のdoも代名詞のTheyも全く出てこない状態です。これはリスニングのスクリプトに書いてあるのですが、穴埋めにして文法の練習問題にしています。

英会話スクールで適当に習ってきた生徒さんは、語順の意識が希薄なので、主語に「人以外の物」や「YOU以外の人」が来るだけでパニックを起こしてしまいます。よほどYOUとIを使った会話練習しかしていないのだろうと推測します。以前倒産した某英会話スクールで習った生徒さんを教えていたら全く同じケースに出会いました。こういう傾向を私は「フィーリング英語」と呼んでいます。

生徒さんをこのフィーリング英語から脱却させるため、私は日々格闘しております。これはなかなか根気のいる仕事です。一度悪い癖がつくと修正するのは至難の業ですから。

>清水恭宏さん
清水さんはESS出身なんですね。ESSもESAも学習内容は程度の差こそあれそうは変わらないと聞いています。

 清水さんも受験の知識が英会話で役に立ったのですね。私が思うに「受験英語の知識は英会話の弊害だ」という人の大半は、英会話ができたことがないのにそう主張していると思います。できた経験がないのに、「こうすればできるはずだ」という「想像・妄想」で主張していると思います。
「(英語圏に)来たら何とかなるだろう」という甘い考えの方々の多くも同様だと思います。「こうすればできるはずだ」という「想像・妄想」で行動したのだと思います。今、清水さんが留学されていた頃よりも多くの人がそのよう考えて海外に留学されているのではないでしょうか? 先月、そのような方が「また1人」新しく(日本で生活している)私の生徒になりました。ネットがあれば受講できますから。
http://www.ye-study.com/jugyohome01.htm
「私のネット授業はひょっとしたら受験生より英米圏留学生のほうが本当は需要があるんじゃないか」と思うくらいになってます。ここ半年で2人目ですから。
 「英検2級レベルがあるときっと海外でも有益な留学生活が送れて、かなりの英語力が身に付く」という主張は私は完全同意です。
 英語で物事を考えられるくらいでないと英語は喋れないです。

MOUTHBIRD様
私も立命館大学時代、ESSに二年生まで所属しておりました。MOUTHBIRD様と同じく、最初は活動についていけませんでしたが、大学受験までに蓄えた語彙力と文法力を「使う練習」をした結果、二年生時にはスピーチコンテストで入賞できるまでの英語力が身につきました。(私はこの体験で英語が大変好きになりました。この点だけが違うと思います)

「使う練習」をするには、もちろん使える知識の蓄積があるのが大前提です。受験のために必死に勉強したことが役に立ったのです。その後、一年間休学してイギリスへ語学留学しましたが、最初から上級クラスへ入れられたおかげで、大変有意義な時間を過ごすことができました。英語漬けの生活を求めていましたが、まさに英語だけで、ほぼ一年間を過ごすことができました。

その間、現地で英語で伸び悩んでいる日本人の生徒さんの相談にのったりもしましたが、やはり「来たら何とかなるだろう?」という甘い考えでいる子も少なくなかったように思います。

英検二級以上の英語力があれば、留学初期の段階から、自ら英語を使う積極的訓練が可能だと思います。たとえ完璧でなくても、ホストファミリーは話したい意図を汲み取って英語を直してくれます。これが初級レベルではできません。最初の数か月は英語を受け身で聴いているだけの状態に陥ってしまいます。これでは貴重な時間とお金は無駄です。残念ながら、多くの日本人の生徒はこれに当てはまってしまうのです。

もう一つは英検二級レベル以上なら、英英辞典を能動的に活用できます。英語を英語で考える習慣が自然と身に付きます。これは英語を話す上では大きなアドバンテージとなります。留学するなら、せめて(初級)英英辞典が怖くないレベルにまで英語力を高めてほしいものです。

これらの観点から、留学前の時点で英検二級レベルを目指すことには、妥当性があります。