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苦手なりの受験英語

 

2014年3月24日

なんで余計な教材・参考書をやるの?(5)

 まずいつもの前提を書きます。
 今回のターゲットは「英語が苦手な人」です。偏差値が40台かそれ以下の人と考えて下さい。少なくともいつも平均以下の点数しか取れないような人がターゲットです。また「高校生・浪人生」をターゲットとします。ここは「苦手なりの受験英語」ですから。浪人生も含めますが、基本的には「予備校生」を想定しています。宅浪生は想定していません。


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 「英語で物語を音声付で聞く教材」はごく普通の教材だった。しかし(英語は赤点以外取ったことがない)高校当時の私では、これを使って学習することは不可能だった...という話を今回はします。


 これはごく普通の教材だったのです。英文があり、解説もある。違うといえば「優秀な音声が付いていた」ぐらいです。でも音声を聞くと私には「ウィーーーーーー」ぐらいしか耳に残らなかったのです。


 では、なぜ当時の私ではこれを教材として使用できなかったのか?


考えられる原因
・教材のレベルが高すぎたのか?
「初級者用」となっていますが、それは製作者がそう思っているだけで、実際はちっとも初級者用ではなかった可能性はあります。しかし今から思えば、高校生が学ぶ内容としては易しいほうでしょう。
 ですが当時の私には初級者用でもレベルが高かった。これはしょうがないです。中1の学力も無い高校当時のマウスバードくんでは、中1レベルの内容でも難しく感じました。そしてこの教材は高1レベルです。まさか私個人のために教材が私にレベルを合わせてくれるはずは無い。


 つまり、「中1、中2レベルの英語の教科書を満足に読もうとしなかった(読めなかった)マウスバードくん」は、高校生のときに、高1レベルの英文(この教材のレベル)を読もうとは思えなかった、読みたくなかったわけです。中1、中2レベルでつまずいているマウスバードくんは、たとえ易しくても高1レベル用の英文(この教材)なんか普通は読めるわけが無いのです。


 仮に頑張ってこの教材をやるとしたら
・分からない単語を全部辞書を引き、明らかにし、
・自力で和訳例をノートに書いておき、
・その後、解説を読んで訳例を直す作業する
ということになります。


 仮に当時がんばってそうやったとしましょう。その結果→定期試験で私は何点成績が上がるでしょうか?


 おそらく1点も上がらなかったでしょう1点でも上がるとしたら、たまたまこの教材にあった単語なり熟語なりが、定期試験範囲と重なっていた場合だけです。そんな確率は恐ろしく低い。0.1%もないだろう。


 つまり、この教材をやるくらいだったら
「学校の定期テストの試験範囲の英文」を
・分からない単語を全部辞書を引き、明らかにし、
・自力で和訳例をノートに書いておき、
・その後、授業で解説を聞いて訳例を直す作業する
ほうがはるかにましである
 ...ということです。


  ↑このことに気がついたのは、「この教材を買って、1ページ目を見て、解説を読んだ瞬間」でした。


 ようするに、
・この教材は、普通の英文読解教材と微塵も変わらない。特別なわけではない
・だったら、学校の教科書となんら変わらない
・だったら、学校の教科書をしっかり読もうとしたほうがまだまし定期試験に直結するから


ということだったのです。だから結果1ページもやらなかったわけです。


 じゃあ、マウスバードくんは当時心を入れ替えて、学校の教科書を読もうとしたのか...。とんでもない! 中1の英語力も無い高1当時のマウスバードくんは、「学校の教科書をしっかり読もう」とは露ほども考えませんでした。「どうにか読まずに済ませる方法はないか」と考えていました。だって読みたくないから!!


・知らない単語を全部調べるのがめんどくせー
・調べたって、文脈に合う単語を正しく選べない
・仮に全部の単語が明らかになったとしても意味を取り違える
・間違って恥をかくだけ、笑われるだけ


 だから当時は何もしなかったのです。とにかく英文なんかこれっぽちも見たくなかった。当時英文をまともに見ようとするのは、授業中当てられたときと試験前ぐらいでした。


 当時の私が欲しかった教材
・英文を見ずに
・なぜか突然英語ができるようになるような教材

そして
定期試験で困らなくなる教材でした。


 その辺を踏まえた話を次回では書きます。
今週の金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。


(↓目次はこちら)
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Comments

>清水恭宏さん
>学習者の多くは、自分のレベルに最も適切な教材を選択できずに、何を購入しても成果が上がらない、という悪循環に陥る傾向にあります。

 昔、私がよく出入りしていた某掲示板「~用のいい参考書ないですか? ~にお勧めの参考書はないですか?」という投稿が多かったのを思い出しました。多くは自分のレベルを書いてないのです。「自分はこれこれこういう状態です。私向けの参考書はないですか」ならまだ分かるのです。そうではなく「~用の参考書ないですか」と投稿されるのです。これでは答えようがなかったです。
 
 先生も万人に同じ参考書や教材・教科書を薦める場合がありますね。ここが大きな問題だと思いました。生徒側も先生側も、万人向けの教材なんて存在しない、と認識することが第一歩かもしれません。今のところこの第一歩目を、先生側も生徒側も失敗しているケースが過半数以上かもしれません。

 今後、この辺を話題にした話をいつか書いたほうがいいかもと思いました。

MOUTHBIRD様
学習者の多くは、自分のレベルに最も適切な教材を選択できずに、何を購入しても成果が上がらない、という悪循環に陥る傾向にあります。MOUTHBIRD様の指している教材は私も購入しました。私は実は付属の解説書を読む前に、自分で訳例を作っていたのを覚えています。私は幸いにも英語が好きだったので、学校の成績アップにも直結しました。でも、学校の教科書で四苦八苦している生徒が手を出すべき教材でないことは、明らかです。

私の仕事で大変重要な部分は、生徒に対して適切な教材、学習方法を提案することです。医者が患者さんに一番良い薬を処方するのと似ているのではないでしょうか。まともな薬の選択ができない、やぶ医者も世の中には沢山います。残念ながら、大手英会話スクールの中には、生徒さん本位で教材を薦めていないひどい所があります。明らかにレベルに合わない教材を買わせているひどいケースを何度も見てきました。

例えば、中学レベルの文法があやふやな生徒さんに英会話のコースブックのみを薦めても全く意味がありません。学習の中心は文法であるべきですから。大人の生徒さんになればなるほど、体系的文法学習の優先順位は高くあるべきです。

高校の先生方にも同じことが言いたいです。現実的に高校生にとって適切な教科書及び参考書を薦めていない学校が何と多いことか!高校入学時に業者とつるんで電子辞書を買わせるなってもってのほかです。(高校生の大部分は紙辞書の使い方も知らないのに)高校の先生方も生徒を英語嫌いにしている加害者になっている(少数の素晴らしい先生も個人的に知っていますが)ことを自覚すべきです。