苦手なりの受験英語

 

2014年6月 9日

分詞って何?(6)

今回でこのシリーズは終わりです。今日は過去分詞で名詞を修飾する話をします。


まず、以下の例文を見てください。


(1)I know the beautiful boy.
(2)I know the running boy.
(3)I know the boy running in the street.
(4)I know the kicked boy.
(5)I know the boy kicked by her.


(1)~(3)は前回やりました。今回は(4)と(5)です。


では(4)から。
(4)I know the kicked boy.


前回は running でした。今回は kicked。
英語が苦手な人はこの kicked を[動詞の過去形]と思ってしまうかもしれません。
ですがこの英文の kiked は動詞の過去形には絶対なりませんなぜそう言いきれるのか?


kicked が動詞の過去形なら、その手前が kicked の主語でなければならないからです。
つまり
 the kicked boy ←もしこの部分の kicked が動詞の過去形ならば
 「the は少年を蹴った」...みたいな意味になってしまいます。変ですよね。
したがって、今回のkickedは動詞の過去形ではない。「蹴った」という意味ではないのです。
今回の kicked が過去形でなければ、もう残る可能性は過去分詞形しかない
そう、今回の英文の kicked は実は動詞の過去分詞形なのです。
ここまでよろしいでしょうか?


じゃあ「過去分詞 kicked の意味」はなんでしょう?
以前やった受動態の説明ページで確認してみましょう。


 He was kicked by her.(彼は彼女によって蹴られた)


kicked だけの意味を強引に考えると、「蹴られた」になります。(「蹴った」ではありません)


これを踏まえて
(4)I know the kicked boy.
の意味を考えましょう。どうでしょうか? ピンと来たでしょうか?


前回の(2)で running boy という表現がありました。
それは
 running → boy
 走っている→ 少年
という感じで、
 ⇒「走っている少年」
という意味でしたね。


(4)I know the kicked boy. の kicked boy も↑これと同様に考えましょう。
 kicked → boy
 蹴られた→少年
という感じで
 ⇒「蹴られた少年」
という意味になります。


全体で、(4)I know the kicked boy. この意味は
 ⇒「私はその蹴られた少年を知っている」
となります。


このように過去分詞も、現在分詞同様に、あたかも普通の形容詞のように名詞を修飾できます。
ここまでよろしいでしょうか?


---


では(5)に行きましょう。
(5)I know the boy kicked by her.


今回の kicked も動詞の過去形か現在分詞かを考えなければなりません
まず kicked が動詞の過去形の可能性を考えましょう。
今度は(4)と違って、主語はありそうです。
 the boy kicked (その少年は蹴った)...とできそうに見えます。
ですが、おかしな部分があります。「その少年は何を蹴ったの?


もしも the boy kicked her だったら「その少年は彼女を蹴った」で辻褄が合います。
しかし実際はそうじゃない。the boy kicked by her. 間に「~によって」という意味の by が入っています
辻褄が合わない。したがって、この文の kicked は残念ながら「動詞の過去形」ではないことが分かります
ここまでよろしいでしょうか?


とすれば、kicked に残っている可能性は「過去分詞形だけです。実際過去分詞けいなのです。ではこの英文にある過去分詞kicked はどういう役割を果たしているのか?


前回の(3)の英文を参考にしましょう。
(3)I know the boy running in the street.
この英文は
 running in the street → boy
 その通りを走っている → 少年
という具合に、後ろから「名詞 boy」を修飾しました。後ろからなのは【2語以上】あったからでしたね。


これと(5)I know the boy kicked by her. は同じ構造なのです。
この英文は
 kicked by her → boy
 彼女に蹴られた→少年
という具合に、後ろから「名詞 boy」を修飾しているのです。後ろからなのは【2語以上】あるからです。 the boy kicked by her. の意味は「彼女に(よって)蹴られた少年」となります。


したがって(5)I know the boy kicked by her. の全体の意味は
⇒「私は彼女に蹴られた少年を知っている」
となるのです。


現在分詞過去分詞も修飾方法は同じです。
 1語で修飾する場合は「から」
 2語以上修飾する場合は「後ろから」
修飾させる語順になります。


-----
皆さんは
(4)I know the kicked boy.
(5)I know the boy kicked by her.

 ↑この2つを見た瞬間、意味が分かるようになっていなければなりません
 (4)でも(5)でもつまずいてしまう人は大勢いると思います。がんばって出来るようになりましょう。


以上で今回の「分詞って何?」のシリーズはおしまいです。
知覚動詞や使役動詞で扱う分詞や、分詞構文は今回扱いませんでした。これを知らなかったらどこかで学んで下さいね。
あ、分詞構文ならここが良いと思います。私のサイトのページです。


今回は以上です。いかがだったでしょうか? 次回は雑談です。
新しいシリーズは再来週(6月23日)から始まります。


その後の更新ですが、7月になりそうです。
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予定が変ったようです。


ではまた!


(↓目次はこちら)
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Comments

>biancaさん
現在分詞修飾の文章で
Can you see the running boy?
は一語で修飾するので前からという事で宜しいでしょうか?
はい、仰るとおりです。意味は「あの走っている少年を見れますか?」になります。

>関係代名詞の文章で
>Can you see the boy that is running in the park?
>は2語で修飾するので後ろからという事になりますか?
この英文は「2語だから」ということとは無関係に、後ろからthatを使った関係代名詞の修飾になります。

>Can you see the【running:前置】boys 1語
>Can you see the boys【running:後置】2語
>という事ですよね。

基本的にはそれでOKです。ただし!【たまたま see を使っている】ため、今回は少し事情が違う捉え方が必要です。

Can you see the【running:前置】boys 1語
↑こっちは無問題です。しかし
↓こっちは、残念ながら今回はちょっと事情が違います。
Can you see the boys【running:後置】2語

 ↓具体的にしましょう。
Can you see the boys running in the park?
 ↑これは(「running in the park」が「boys」を修飾していると捉えずに、
 see + O +現在分詞(~ing)
という捉え方を普通します。(「知覚動詞+O+現在分詞」という学習です)

つまり、この英文だと
「あなたはその少年たちが公園を走っているのが見えますか?」
という意味で捉えます。「あなたは公園を走っている少年たちが見えますか?」とは捉えないのです。

↑こういうややこしいことがあります。

この手のややこしさを回避するための例文としては
・Do you know the running boy?
(あなたは走っている少年を知っていますか?)
・Do you know the boy running in the park?
(あなたは公園を走っている少年を知っていますか?)
という具合に、(seeのような)知覚動詞を使わない英文が適切と思います。


>それでは
>dancing girls は「踊っている少女たち」
>a barking dog は "良く吠える犬"
>running boy はトレーニングなどしている駅伝に出る人たちの事をいいますか?

これらはおそらく「文脈次第で意味が2通りに作れる例」です。
・~ingは多くは「~している」という意味で名詞を修飾します。これだと現在分詞の使われ方です。しかし、~ing はたまに「~するための」という意味で名詞を修飾します。これだと動名詞の使われ方になります。まれに「文脈次第で両方あり得るケース」が生じます。例で挙げられているものは、全てそのまれなケースではないかと思います。

dancing girls ←これは確実に2通りの解釈が成り立ちます。「踊っている少女たち」の場合もありますが、文脈によっては「踊るための女の子たち(=踊り子)」という意味になる場合があります。この場合の dancing は現在分詞ではなく動名詞です。「~するための」という意味を伴って名詞を修飾する場合があります。

ただ、ごめんなさい、あとの2つはやや自信がありません。(見覚えが無いため自信がないのです。dancing girls は見覚えがあるので自信があるのですが)

a barking dog ←これも通常は「吠えている犬」のはずです。ですが、文脈によっては動名詞で読み取り、「吠えるための犬(=番犬)」という意味で使われそうです。
running boy ←これも通常は「走っている少年」ですが、文脈によっては動名詞で読み取り、「走るための少年(≒駅伝の選手?)」という意味になる場合があるかもしれません。

コメント失礼いたします。

中学の勉強をやり直しているところです。
分詞が非常に苦手です。

現在分詞修飾の文章で
Can you see tha runing boy?
は一語で就職するので前からという事で宜しいでしょうか?

関係代名詞の文章で
Can you see the boy that is runinnng in the park?
は2語で修飾するので後ろからという事になりますか?
Can you see the【running:前置】boys 1語
Can you see the boys【running:後置】2語
という事ですようね。
それでは
dancing girls は「踊っている少女たち」
a barking dog は "良く吠える犬"
runing boy はトレーニングなどしている駅伝に出る人たちの事をいいますか?
稚拙な文章で申し訳ありません。