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苦手なりの受験英語

 

2014年7月 7日

学校の成績の上げ方実践例(3)

 今回はシリーズ3回目です。中2で英語の点数10点しか取れなかった私の姪が、高2の現在では98点を取り、学年4位の点数を取得自主的にシャーロック・ホームズの原書(英語版)読もうとするまでになった話をしています。私が姪を教えるようになってあらの記録は既にtwitterで順次つぶやいてきました。先に過去3年分のツイートをご覧になりたい方はここをご覧ください。そこには既に姪関係のつぶやきのみをまとめてあります。


今回のテーマ
ディスレクシア識字障害


【姪の症状】:b と d の区別などがつかない。アルファベットを書かせると、見ながらでも全てを正しく書き写せない正しい文字列と見比べさせても「同じじゃないの?」と言い、自分が間違った文字を書いたと認識できない。詳しくは前回参照


【対策】
書かせる


【発想】
 姪は「書く訓練が足りていない」のが1つの原因と考えた。これは「小学校から足りていない」という意味である。日本語ですら書いてきていないのだ。だからカタカナでさえ、書き間違えるし、読み間違える。


【具体的には...】

概ねテストで×付けられた時に初めて「間違いを書いた」と分かることが多い。(×がつけられるまでは、何度見直しさせても「間違っていない!」と言い張る。私の授業では、私が「○文字目を良く見ろ!」と言って、姪に頭からアルファベットの文字の羅列を数えさせて、それでようやく分かるのである) 間違いが発見され次第、その時に書き直させた。

2012年10月30日(火) 18:46
中3姪英語教室:姪のテストが返ってきた。今回は点数が良くないので割愛。色んな間違いが山ほどあったが、1つだけ紹介したい。ホント、どうしたらこの手の間違いを治せるのだろう?   「and」 と書けば〇をもらえた所を、姪は「anb」と書いていた...


【反省点】
書かせた量が足りなかったか
色々書かせようと工夫はしたが、「同じ単語を【何度も】書かせる」というドリルのような作業はほとんどしなかった。1回は書き直させるわけだが、本来はそれを何度も書かせるべきだったかもしれない。
実のところ、間違った単語を何度も書かせるような作業をする時間がなかった。教科書の英単語を調べさせ、和訳例を自力で作らせるだけでも、恐ろしく時間がかかったからである。たった1文でもである。

2011年10月10日(月) 13:47
中2姪英語教室:今日はここから→ Hi Yuki. Are you ready for your trip? This winter is very cold and it often rains.  ←ここまでを読んで訳すのに45分かかった。


45分なら、学校なら1つの授業時間丸々である。学校の授業の予習として他の英文の訳例も自力で作らせなければならない。とてもとても間違った単語を何度も書かせる訓練をさせる時間なんかなかったのである。


【特記事項】
基本的な単語が『ある時期』に概ね正しく出来るようになった。
I, my, me, you, your, your, you などの人称変化や、this と that やもちろん the も間違えなくなった。今まで何度も間違いを指摘してきたが、ほぼ直った時期があった。それは中3の2月である。3月初めに公立の高校入試があるその前の月である。


 なぜ間違えなくなったのか おそらく「こうであろう」という理由は思い当たる。それは中3の1月21日に受けた私立高校に受からなかったことである。


 正直言って余り高いレベルの私立高校ではない。だから姪は「ここなら今の私でも受かる可能性がある」と思っていたはずだ。しかしそこが受からなかったそこで初めて姪は「単語が正しく書けなくて受からなかった!」と認識したのである。つまりそれまでは「間違ってても大丈夫のはずだ」と高をくくっていたのである。しかし受からなかったので「しまった! このままでは高校生になれない」と認識したのではないか。それでやっと初めて「ちゃんと英単語のスペルを書けるようになろう」と意識したと思う。


 それまでは、「直す労力」と「受かるなら直さなくて良いだろうという見込み」を天秤にかけて、「直さない」ことを姪は選んでいたと思う。


【総論】
書かなければ間違いは直せないとは思うが、本人が「間違ってても問題ない」と思っている間は効果が薄いと思う。「b と d を間違っていることは大問題なのだ」とはっきり自覚させることが優先なのかもしれない。


 中3の頃の姪は2月に基本的な英単語のスペルをほぼ間違えなくなり3月には無事地元の公立高校に受かった


今回はここまで。今週の金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。


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Comments

>清水さん
姪の場合は、ミスが重大であるという認識と同時に、ミスが自力ではわからないという問題を抱えていました。特に最初の頃はひどかった。some と same なんかもよく間違えていました。私が「よく見ろ! 違うところがあるぞ!」と言って探がさせますが、姪は間違いを発見できなかったのです。「同じじゃないか! どこが違うの??!」と主張するのです。「2文字目を良く見ろ!」と私が言ってから、姪はようやく2文字目をよく見ます。それまでは単語の全体の雰囲気しか見ません。2文字目と言われてやっと姪は間違いを見つけるのです。


>私の中学一年生担当の教師は毎回単語テストを課していました
そうですか。ごめんなさい。この辺の効能は疑問です。
英語できらずは単語テストがあるからといって単語の綴りを頑張って覚えるわけではないです。私の中学高校も毎回単語小テストをやらされました。私の場合、毎回落第点(20点満点でよくて7点)で、毎回先生に平手打ちをされました。私は「英語のスペルを覚えていないのは平手打ちをされるほど悪いないことなのか? そんなばかな! 俺は死んでもまともにスペルを覚える訓練なんかしない!!!」と心に固く誓ったものです。


 単純に「スペルを書く練習」をさせる機会は現場では少ないと思います。ただ本人に「覚える気がない(間違ってても問題ないよね~と思っている)場合」はたいした効果はないのではないかと私は考えています。

MOUTHBIRD様
書かなければ間違いは直せないとは思うが、本人が「間違ってても問題ない」と思っている間は効果が薄いと思う。「b と d を間違っていることは大問題なのだ」とはっきり自覚させることが優先なのかもしれない。

この点について共感する部分があります。英語教師はよくケアレスミスという言葉を使います。綴りの間違い、大文字小文字の区別、句読点忘れーなどを指すのですが、ここに大きな危険があるといつも感じています。ケアレスミスと言っている間は、なかなかそのミスはなくなりません。お茶を濁したような言い回しで、大きな問題だという認識が希薄になってしまうのです。

最近は先生がプリントを作成することが多く、生徒が自ら書く作業を省略してしまい、そのことが最低限の書く練習量不足につながっている気がしてなりません。英語はフォニックスで100%説明できないのですから、不規則なルールに当てはまらないものは書いて覚えるしかありません。私の中学一年生担当の教師は毎回単語テストを課していました。今思えば、その積み重ねは貴重だったと思います。フォニックスなど習いませんでしたが、その蓄積で単語の綴りは忘れませんでした。地道な基本練習の重要性を現場の先生は認識すべきです!