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苦手なりの受験英語

 

2014年12月15日

なぜ英会話能力が身につかないのか?(11)

 今日はこのシリーズの最終回である。今までの原因をここで一気にまとめてみたいと思う。


原因1・日常英会話なら簡単なはずと信じている


原因2・英語漬けになれば喋れるようになると信じている。そのために留学が1番良いと信じてる


原因3・単語さえ並べれば通じると信じている


原因4・英会話ができない理由を学校教育(文法)の所為だと信じている(その1)


原因4・英会話ができない理由を学校教育(文法)の所為だと信じている(その2)


原因5・できない理由を『若さ』の所為だと信じている。


原因6・コミュニケーションという意味を間違って把握している


原因7・すぐに直せると信じている(受験生なら1点ぐらいすぐ上がると信じている)


原因8・喋り続けないと喋れないのにそうしない(できない)


 原因についての詳細は上記のリンクを辿って欲しい。


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 ここで1つ考えて欲しいことがある。もしあなたが「儲け主義の悪徳英会話学校」を開くとする。「儲け主義の悪徳英会話学校」とは「生徒の英会話力UPなど考えず、できるだけ長く大量の受講料を納めてくれる生徒を集める英会話学校」のことである。こういう学校を作るとすれば、あなたはどういう英会話学校にするだろう。


 私なら↓こうする。
 「適当な英米人をとっ捕まえて講師に仕立て上げる・日本語なんて話せなくても良い」


日常英会話なら簡単なはずと信じている…こういう生徒には
 Hello! How are you? 程度の英語の練習をさせて、生徒を「英語を喋れた気にさせる」。より簡単だと思いこんでくれる。どうせ英会話の試験なんて無いんだから多少英語がおかしくても、気にするな。生徒の英語を直す必要はない。OK、OKと褒めておだてれば、生徒も満足。訂正をなるべくしないでOK。どんない酷い間違いでも直すな! へたに「違う」と指摘するほうが生徒は逃げる。


英語漬けになれば喋れるようになると信じている。そのために留学が1番良いと信じてる…こういう生徒には
 講師が英語ネイティブであるだけで十分である。(日本人だとかえってだめ)


単語さえ並べれば通じると信じている…こういう生徒には
 なんとか意図を汲み取って褒める。どんない酷い英語でもガンガン甘く「OK」と言っておこう。なあに、こういう生徒はどうせ直せない(直すつもりがない)。訂正をなるべくしないでOK。どんな妙チクリンな間違いでも、へたに「違う」と指摘するほうが生徒は逃げる。


英会話ができない理由を学校教育(文法)の所為だと信じている。(その1) (その2)…こういう生徒には
 その通り! 文法の所為だ! と同意してあげよう。生徒は大喜びするはずだ。(なおネイティブは英文法が分からなくてあたりまえだ。日本人が日本語文法がに詳しくないのと同様である)


できない理由を『若さ』の所為だと信じている…こういう生徒には
 その通りだと同意してあげよう。「だから長く来てね」と言っておこう。長い分お金が儲かる。生徒も留学気分が味わえてウハウハなはずである。


コミュニケーションという意味を間違って把握している…こういう生徒には
 生徒に適当に母国語(英語)を話して「あなたはコミュケーションができている」と錯覚させよう。どうせ奴らは英語の意味(意思の把握)など気にしない。彼らは英語らしいものが聞ければ、声に出せれば満足。意志の疎通など彼らにとってはどうでもい。ネイティブの先生が受講生に"You are very stupid." (おまえはすげえバ○だな)と言っても受講生は決して怒らないだろう。彼らには英語であればどんな馬事雑言を浴びせてもOK。彼らは英語であればよく、意味などどうでも良いので、どんな酷い悪口を言ってもかまわないのだ。彼らはとても楽しそうにニコニコ笑って喜ぶはず。彼らは「私でも英語でコミュニケーション取れている」と勝手に錯覚してくれるはずである。


すぐに直せると信じている(受験生なら1点ぐらいすぐ上がると信じている)…こういう生徒には
嫌になるかもしれないが、生徒がいつも間違う箇所を毎回直してあげよう。大丈夫。こういう奴は「簡単に直る」と信じているので、何度直しても悪く思わない。英米人の講師は心の中で「この生徒は何回同じ間違いを繰り返してるの? こいつは鶏並みの脳みそしかないなw」とでも思っていれるだけでOK。


喋り続けないと喋れないのにそうしない(できない)…こういう生徒には
 これは悟られるな! 満足に喋れないままずっと週1ぐらいで長く続けさせるように生徒を導こう。できないままだから、長期にわたってずっと来てくれる。そうすれば長期にわたって儲かる。あなたも生徒も楽でウハウハ!


私が儲けに走るならば、私は↑このような英会話学校を経営する。生徒も先生も大満足。ウィンウィンの関係になるはずである。違うだろうか?


『関連話題』
 半年ぐらいまえに、ニコニコ生放送を聞いてたらある生主が「最近、英会話習ってるんですよ~。英語話すの楽しいし」と言っていた。そしたら誰かが、コメントで「何か英語喋って下さい」とコメントした。この生主は
 "Hi! Ah~ Ah~ I'm ○○。I from on … Shizuoka …  Fujiyama. Ah~ Ah~ hello…"
と、わけの分からない英語を喋ってた。
 本人はこれで「楽しい」と言ってた。こんないい加減な英語でも英語を喋った気になっている。きっと本人は楽しいに違いない。 少なくとも本人は楽しいと発言している。


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 さて、こんな英会話学校にあなたが通った場合、あなたはどうなるだろうか? いやもしかしたらあなたは既にこんな英会話学校に通っているかもしれない。別に通い続けても良いと思う。私は止めない。あなたはこういう英会話学校に永遠にお金をジャブジャブ貢げば良いと思う。あなたは大満足で幸せだろう。違うだろうか?


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 ただこういう人が、海外に行くとたちどころに後悔する。自分の英語が全く通じないからだ。そのときになって初めて気がつくのだ。自分がOKと思っていた英語は、実は先生が甘く見てくれただけであったということに。今回の話に何回か出てきたG!さんも、イギリスに行って初めてようやく「上で挙げ連ねた原因」に気がついたのである。こういうことは人によっては「失敗しないと分からないもの」なのかもしれない。


 しかし中には失敗しても分からない人たちもいる。そういう人は永遠に儲け主義の英会話学校にジャブジャブお金を貢げば良いと思う。こういう人たちを見て、私は「ザマアミロ~」と思ってゲラゲラ笑っている。


 こういう人が多いから、日本は永久に英語が普及しないと思う。こうして英語が普及しない現状に対し、私は大変満足である。私は英語が大嫌いで、英語が日本に普及して欲しくないからである。


金曜日はいつもの文法放送。文法放送は年内はこの日で最後にします。
来週の月曜日は1回雑談です。年内最後の更新です。
新しいシリーズは年明け最初の月曜日、つまり1月5日(月)から始めます。


(↓目次はこちら)
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Comments

>清水恭宏さん

この問題は生徒側に大きな原因があると思うのです。
生徒が
・日常会話なら簡単だ
とか
・英語漬けなればできるようになるはずだ
とか
・学校教育が悪いので、英会話教室に行けば、誰でも簡単に話せるようになるはずだ
などと、思ってしまうことがあることが原因だと思うのです。

 
・倒産した某英会話学校に数年通い(先生はネイティブのはず)ニュージーランドへ語学留学後、あまりに英語が通じなくてノイローゼになってしまったケース

 …こんな場合あるとは………たぶんこのようなケースは潜在的にはもっと多い気がします。


 私には中学の頃から「英会話は恐ろしく難しいので、そんな簡単に身に付くはずがない」と思ってきました。しかし世間では、いい大人でも大勢が「日常会話なら簡単なはず」と思っていらっしゃるように思います。
 もし本当に英会話が簡単だったら、日本のそこら中で英会話が充満してますよ。。。。

MOUTHBIRD様
すみません。間違えて投稿してしまいました。

ただこういう人が、海外に行くとたちどころに後悔する。自分の英語が全く通じないからだ。そのときになって初めて気がつくのだ。自分がOKと思っていた英語は、実は先生が甘く見てくれただけであったということに。今回の話に何回か出てきたG!さんも、イギリスに行って初めてようやく「上で挙げ連ねた原因」に気がついたのである。こういうことは人によっては「失敗しないと分からないもの」なのかもしれない。

この部分には大変共感します。日本に在住経験の長い外国人講師ほど、日本人の英語に無頓着になり、間違いを指摘するのを避ける傾向にあります。なぜなら、厳しくして辞めてほしくないからです。でも、日本人が海外へ留学すると、英語が通じなくて悲劇に陥ります。某大手英会話スクール(倒産した)へ数年通っていた日本人の女性で、ニュージーランドへ語学留学後、あまりに英語が通じなくてノイローゼになってしまったケースを覚えています。まさに上のようないい加減な指導が原因でした。

私は生徒のためを思い、ありえないほどのゆっくりしたスピードで話したり、理解したふりをすることは一切しないようにしています。通じない英語に対しては、はっきり通じないと言います。主語を省いた答えには、
「それは時間とお金の無駄だよ!」 ととにかく言い続けます。それでやめるのは仕方ない、と割り切っています。

私はそういう指導方針であることを説明したうえで、レッスン受講を薦めるので、何となく英語のある環境を求めて、という人は一人も入ってきません。逆に「楽しさ」ばかりを売りにするスクールが大半であるという傾向は私は大歓迎!です。