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苦手なりの受験英語

 

2016年1月18日

2016年度 センター試験 英語講評

センター試験が終わりました。今年も寒い中、大変でした。
さて今年の講評です。


【全体的な印象】
 ・良問の部類
 ・形式に大きな変化がなく、難易度もそれほど変わらない。


 私がいつも気にしているのは、「極普通に英語学習をした分だけ、多く得点を取れるようにできているか(努力が報われるか)」です。かつてのセンター試験の英語問題は、多くが私の基準で「マイナス評価」でした。(努力しないでもできる)英語の才能がある人のみに有利にできているようなケースが多かったのです。しかし近年は全く変わりました。英語が好きであろうが嫌いであろうが、きちんと普通の英語学習をし、その努力した分だけ得点が反映されるように計算された問題になってきました。今年も見事にそのように作られているように私には見受けられました。今年も私の評価はプラス評価です


 難易度は平年並みかやや易化です。第3問のBが例年より難しいと感じました。各社の講評も概ね同じのようです。形式はほぼ変わりません。せいぜい第5問の形式が少し変わった程度です。第5問は例年ですと2つの見解を示して総合判断させる問題でした。しかしそうではなく、オーソドックスな長文問題でした。長文問題、という意味では形式は同じです。また複雑でなくなったため平易に感じられました。形式が前年度とほぼ同じ場合、難問になるケースが多いのですが、今年はそうではなかったです。非常に珍しいと思いました。


 したがって、平均点は高いかもしれないですね。


受験生の皆様も、センター試験問題製作者の皆様もお疲れ様でした。


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 さて、ここからは、私独自の視点です。英語嫌いのマウスバードの視点で語るセンター試験です。


 センター試験の英語問題を作製するエライ方は
英語を賛美し必要とし、英語を学習するのが当たりまえと決めつける
理数系を不要とし、理数系を難しい科目である決めつける
という問題を平気で出題する
(→その結果、英語嫌いで理数系の受験生は苦しみまくる
という傾向が見受けられます。少なくとも過去においてはそういう傾向でした。


初めてここを読む人は、2012年度のセンター試験の私の講評を読むと良いと思います。この年のセンターはこの傾向が如実に現れました。その結果私の怒りが爆発しています


 今年はどうでしょうか?


 一見、私が怒るところはなさそうです。基本的には「ない」と言えるかもしれません。


 逆にびっくりした問題がありました。第3問のAの問2です。


 Diego: Did you do the English homework? It was difficult, wasn't it?
 Fred : Oh! I totally forgot about it.
(ディエゴ:英語の宿題やった? 難しくなかった?)
(フレッド:やべー ほぼ忘れてたぜーー!)


なんと「難しい問題の例」が English(英語)でした。今までならここは mathematics(数学)とか science(科学)になってました。これはたまげました!


さらに第3問のBの問2の出だし


 Trial and error, an approach used in science, is often found in daily life.
(試行錯誤は、科学で使われる方法だが、日常生活でもしばしば見られる)


と割りと科学に好意的な文面でした。


 ただしです。やっぱりあります。センター英語問題製作者の科学嫌いが垣間見れる部分が!!
 

ここの問題(第3問のBの問2)自体は「文章全体から不必要な文を選べ」という問いです
 で、本文に
  They are concernd about how scientific the treatment is.((問題の)取り扱い方はどのくらい科学的なのかを彼らは気にする)という部分があります。
 ここを【不必要な部分】とするのが正解になるのです。問題としては文脈上もちろんこの部分を正解として選ばなければなりません。しかしですよ…「科学を気にする』という部分を【不必要】と判断させる問題」…なわけです。ここに私「カチン」と来ました。


【ささやかな抵抗】
…センター英語問題作成者皆様
 They are concernd about how linguistic the treatment is.((問題の)取り扱い方はどのくらい言語学的なのかを彼らは気にする)
 ↑こんな英文を【不必要な部分】と判断させる問題を、次回は作ってくださらないでしょうか? (おそらく、そういう問題は未来永劫作られないでしょう。違いますかねー?)


 今年もセンター英語問題製作者の科学嫌いが露見されました。たぶん彼らは無意識にそういう問題を作成するのです。残念ですがそれがセンター試験の英語問題でしょう。ただし2012年ほど酷くはないし、「『英語』が難しい問題の例として出題された」ことは、個人的に嬉しく思います


 今週の金曜にはいつもの文法放送があります。来週の月曜日はいつものレギュラーの話に戻ります。


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Comments

そうですか。コメントありがとうございました。

言語学は深く脳科学に関係することなので、言語学畑で科学嫌いという人はいなかったと思います。
同じ英語(あるいは外国語)専攻でも、文学系と言語学系は全然違います。